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70話 成人式

 絢爛な衣装に身を包み、髪もばっちりキメてもらい、やってきました成人式当日!


「じゃあ寂しいけどまた後でね、輝夜ちゃん」

「はい。お互い楽しんできましょう」


 思えば輝夜ちゃんと離れてイベントをするのって、大学に入ってからだと初めてかも。輝夜ちゃんの旅行にもこっそりついて行っちゃったしね。

 いけないいけないと首を振って正気を取り戻す。今日はせっかくの成人式なんだから、楽しまないと!


 成人式の会場である中学校横の大きな公民館に到着すると、懐かしい顔がそこらかしこに並んでいた。

 中学時代の私は黒髪で、特筆することもないような人生を送っていた。だから同級生から声をかけられることも少ない。

 ただ、唯一と言ってもいいくらいに仲良かった子はいる。心音という女の子だ。彼女もまた大人しくて、クラスの中心に入っていけるタイプじゃなかった。それゆえ私とは結構仲良くなれた。


「心音も変わってたりするのかな?」

「あっ! 灯じゃ〜ん!」


 この声、心音だ! そう思って振り返ると、そこに立っていたのは……ギャルだった。

 サイドテールの髪の毛には「それいる?」って聞きたくなるような装飾が施されており、髪色は私より光り輝く金髪。そして目には明らかにカラコンが入っていた。


「えっと……どちら様ですか?」

「ウケる、心音たんだよ」

「うえっ!?」


 心音!? これが!? 読書と金魚のお世話が好きだった心音!?


「何その反応、マジウケ」

「なんか……か、変わったね、心音」

「高校でデビューってやつ? マジバイブス上げてキャラ変上等でよろしくしたらテンアゲテンアゲ」

「?……???」


 やばい、何を言ってるのかさっぱりわからない!


「灯は今何してんの?」

「大学生だよ。心音は?」

「カフェ店員〜卍でしょ」

「あ……うん、卍だね」


 すっごい生返事をしてしまった。

 ちょっと不安な幕開けだけど……とりあえず成人式が始まりました。

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