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69話 成人式準備

 私と輝夜ちゃんは今、[百合園荘]ではなく私の実家の方へ戻ってきている。

 理由は……成人式のための振袖を選ぶため。

 本来ならずっっっと前から動くべきことなんだけど、私のお母さんの友達が振袖をたくさん所有しているいわゆるコレクターさんで、私の成人式には振袖を貸してくれると約束していたんだって。で、ついでに彼女の輝夜ちゃんもどうぞってことで2人で家に帰ってきました。なんか結婚報告みたいだね。


「それにしてもありがたいですね。振袖もレンタルだと30万円くらいは覚悟していましたから」

「アタシから借りるなら無料よ〜ん。灯ちゃんの成人式にアタシのコレクションがついて行くと思うと嬉しいしね」


 成人式は中学校単位で行われる。そう、中学校単位。つまり輝夜ちゃんとは別行動ということだ。

 だから輝夜ちゃんの成人式verはこの日、この目でしっかりと焼き付けないといけない。


「灯ちゃんには黄色か桃色よね〜。輝夜ちゃんは……うん、濃紺か青系がいいと思うわ」


 流石コレクターさん。自分の可愛い振袖ちゃんたちのどれが私たちに合うか一瞬で判断してしまっている。

 よく見ると目元にクマができているからきっと夜通し考えてきたんだろうなぁ。趣味ってすごい。


「お母さん、ヘアセットの方はどうなるの?」


 お母さんに尋ねると振袖コレクターさんを指さした。


「アタシ、本業は美容師なのよ」

「えっ!?」


 そんな都合のいいことある?


「んまぁ成人式は大船に乗ったつもりでお任せということよ。アタシもこの時のために頑張ってきたんだと確信しているんだから」


 そう言ってコレクターさんは慣れた手つきで私たちの着付けをしてくれた。

 十数分後、私も輝夜ちゃんも振袖にドレスアップする。


「うわ〜〜〜! 可愛い可愛い可愛い!」

「あ、灯だって可愛いですよ」

「う〜〜ん、アタシのコレクション可愛い〜♪」


 ……あくまで主役は振袖の方なんだ。まぁそりゃそっか。

 輝夜ちゃんの成人式モードは見れた。あとは……中学の友達と再会するのが楽しみだね。心音(ここね)、元気かなぁ。

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