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66話 魔法少女としての心得

 寒さが増してきたなんでもない日曜日。私と輝夜ちゃんの部屋にブラッディがやってきて座っている。

 なんか毎日のようにいる気がするんだけど、暇なのかな?


「今日は灯と輝夜に聞きたいことがあってやって来た」


「聞きたいこと?」


 珍しいね、私たちに聞きたいことだなんて。

 ブラッディは真剣な面持ちで私たちを見つめている。かなり深刻な質問なのかな?


「魔法少女って、どんな感じだった?」


「……ん?」


「どんな感じとはどういうことですか?」


 質問の意図がよくわからなかったため、輝夜ちゃんが聞き返した。


「そのままの意味。魔法少女になっている時、二人はどんな気持ちでいたのかを知りたい」


 なんでそんなことを聞くのかさっぱりわからないけど、なんか真剣に尋ねてきているっぽいし、ちゃんと答えてあげようという気になる。


「気持ちっていっても……一人の時はとにかく勝ちたかったし、輝夜ちゃん……ナイトといる時はナイトの役に立ちたいって気持ちだったかな」


「私は魔獣と戦っているときは功績をあげること、そして後期からは相手を倒すこと、そして灯……ランプといるときは支えるつもりでいました」


「……なるほど、灯と輝夜は実質姉妹システム」


「へ?」

「ん?」


「……なんでもない」


 なんか今日のブラッディは変だ。いつもより様子がおかしい。この前のお酒が入った時よりはマシだけど。

 すると今度は輝夜ちゃんの方を向いたブラッディ。


「魔獣……と戦っていた時、市民を守りたいという気持ちはあった?」


「なくはないですけど、個人的には薄かった方だと思いますよ」


 輝夜ちゃん、昔は尖っていたって聞くもんね〜。自分の功績を高める方が優先だったのかも。


「そう。……二人ともありがとう。参考にさせてもらう」


 そう言ってブラッディは立ち上がり、ゲートを開こうとした。


「もう行っちゃうの?」


「うん。ただ安心して欲しい。向こうの世界に私がいても、こちらの世界の私が消えるわけではないから」


「……????」


 まったくわからない。けどブラッディはお構いなしにゲートの中へ入っていってしまった。

 何が言いたかったんだろう。……まぁいっか。

 不思議な休日になるのでした。

……というわけで、ブラッディがいつか登場する『姉妹契約で結ばれた魔法少女たちは特別な感情を抱いてしまうかもしれませんよ』の連載がスタートしました!


原点に立ち、魔法少女×百合で書いてます! ぜひ読みに来てください(*´ω`*)

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