表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/78

58話 ブラッディのアルバイト研修

「じゃあ灯ちゃん、ブラッディさんに品出し、教えてあげて。簡単な乾物だけでいいから」


「はーい」


 店長の頼みとあっては仕方ないね。ここはアルバイトの先輩として、しっかり研修中の子にモノを教えてあげないと!


「じゃあまずポテトチップスから品出しね。人気商品だからすぐ売れる。だからこまめに品出しするのが大事なの」


「……なるほど」


 奥が深いとつぶやいてブラッディはポテトチップスを一袋持った。

 ……で、そのままポテトチップスのコーナーの最前列にポンと陳列した。


「はいブラッディアウト! 灯ポイントマイナス1」


「……? なぜアウト?」


「それは自分で考えてみましょう」


 うん、人にモノを教えるってこういうことなんだね。教わるのは苦手だけど教えるのは案外得意だったりするかも! まぁお勉強を教えるのは無理だけど……。


「まったくもって分からない。なぜ?」


「パッケージに賞味期限って書いてあるでしょ? それがヒントかな」


「賞味期限……食べられる期限ということ?」


「う〜ん……まぁそういう認識でいいや」


 ブラッディは血以外口にしないもんね。パッと頭に浮かんでこないよね。


「それと私の品出しに何が関係するの?」


「ブラッディが新しいポテトチップスを1番先頭に置いたら後ろの方のポテトチップスはどんどん賞味期限が迫ってきちゃうし、場合によっては過ぎちゃうでしょ? そういうものを売ったらダメだし、もったいないからね。だからこうして、こう!」


 私は奥に残っているポテトチップスを手で前列に持ってくる。持ってきたカゴの中にいったん入れて、新しいポテトチップスを奥へと陳列。そしてカゴの中に入れておいた古いポテトチップスで先頭を埋めた。


「……なるほど、これで賞味期限が近いものから売れていくと」


「まぁ中にはわざわざ奥から持っていくお客さんもいるけどね。ブラッディはゴールデンウィークの短期だけだよね?」


「うん」


「じゃあレジ打ちは教えなくていいんだ」


 もう少しいっぱい教えたかったかも。

 品出しもこれ以上教えることないしね。

 こうしてブラッディはテキパキと働き、やっぱり有能さんでおばちゃんからも頼りにされ、美人だからとお客さんにも人気で、なんか私の株を根こそぎ奪い取って短期のアルバイト期間を終えたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ