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51話 旅館で監視:前編

 輝夜ちゃんたちはオシャレなカフェでコーヒータイムを楽しんだり、大きな東京のショッピングモールでお買い物を楽しんでいた。

 それに対して私たちはというと……


「楽しくない!」


「……なに、いきなり」


「だってだって! 輝夜ちゃんが変なことされないか監視するだけで私たちは楽しんでないもん!」


「……なら監視は解除して少し買い物でもする?」


「それは……したいけどダメ! 輝夜ちゃんは守らないと……」


「不満垂れていただけ、か」


 ブラッディに呆れられた!? ひどい!

 でも仕方ないよね……輝夜ちゃんを見張りたい気持ちは大きいけど、流石に6時間も7時間もただ監視をするだけなんて暇に決まっているよ。結局、瞳さんもそこまで輝夜ちゃんにアプローチを仕掛けてくることはないし。


「……灯、夜はこれから。きっと仕掛けてくるのなら旅館でのはず」


「そ、そうだよね。よし! 監視しなきゃ!」


 輝夜ちゃんたちはホテルではなく、趣ある……とポジティブに捉えればそう言える旅館に泊まるみたい。

 アルバイトしているとはいえ、あんまりお金ないもんね。服なんて買っちゃったら尚更だよ。わかるわかる。


 中くらいの部屋に4人で布団を敷いているね……これは……輝夜ちゃんが帰ってきたら旅館に泊まろう。なんか雰囲気がえっちだもん。やりたい!


「……灯から煩悩を感じる」


「って未来のことを考えている場合じゃなかった! 旅館での布団の距離感がえっちなのなら今夜危ないじゃん!」


「今夜だけではない。2泊3日なのなら明日もある。これは……」


「最大の警戒が必要ということだね」


 ブラッディとの会話に気を取られていたけど、いつのまにか旅館の夜ご飯を食べ終わって大浴場に行くみたい。


「そ、そんな……! 私の前以外で裸になるなんて!」


「……旅館だから。無茶言わない」


 ぐぬぬ……ハンカチがあったら噛みちぎりたい!

 そしてブラッディによる透明化の魔法がなぜか半透明になってしまう!


「ええっ!? なんで!?」

 

「コンプライアンス的にここからはNG」


「そ、そんな! ここにきて見れないなんて……Twitterに良いイラストあげてそこから先はfanboxでっていうやつと同じ悔しさを感じる!」


「それに関しては同意するけど、ダメなものはダメ」


 ここではブラッディが正義。もう黙って従うしかないね。

 瞳さんも変な動きをする気配はないし……心配しすぎ、だったかな?

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