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48話 尾行JD森野灯

 2月……私たちは[一星大学]のかなり難しいテストを終え、ついに……


「春休みだ〜〜♪」


 大学生初の春休みを迎えました! 夏休みは1月半だったけど、春休みは正真正銘2ヶ月休み! あぁ、幸せ〜♪


「灯、明後日から2泊3日でお出かけしますのでよろしくお願いします」


「……え?」


 私の幸せ気分は風船のように萎んでいった。輝夜ちゃんが……3日もいない!? そんなバカな!


「ど、どうして? というかどこへ?」


 旅行やお出かけなら私も行きたいというか……輝夜ちゃんなら連れて行ってくれるはず。それなのに私を誘ってくれない&ギリギリに言うってことは、何か裏があるんじゃ……


「法学部の方たちと発表会の打ち上げ旅行なるものに招待されたんです。灯も呼びたいのですが、一年やってきた輪に入るのは大変だと思ったので……」


 なるほど、学校での集まりか〜。そうだよね。それしかないよね!


「鋏もいるんでしょ?」


「鋏さんとは違う班です。灯は知らない3人ですね」


 ……ふーん。鋏もいないんだぁ。





 〜2日後〜





「それでは行ってきます」


「うん、行ってらっしゃい♪」


 輝夜ちゃんはバス停に向かって歩き始めた。その頃合いを見て、私はボソッと呟く。


「いるよね? ブラッディ」


「もちろん」


 私が名前を呼ぶとブラッディは虚空から私の背後に現れた。呼べば来る気はしていたけど、普通に虚空から来られるとちょっと怖い。


「輝夜ちゃんに限って浮気とか、そういうのは無いと思うし信じている。でも心配! 鋏がいるならまだしも、私が顔も知らない3人と一緒に旅行だなんて!」


「……あるかもしれない。ちょっとしたすけべも」


「許されない!」


「つまり、私を呼んだのは……」


 ブラッディの視線が鋭くなる。そう、私がブラッディを呼んだ理由は……


「後をつけて行くよ。輝夜ちゃんに手を出しそうな不届き者がいたら容赦なく斬って! 今すぐ斬って!」


「……灯、結構アグレッシブに斬ろうとする……」


 苦言は口にしながらもブラッディは何も言わずに翼を広げてくれた。


「さぁ行こう、輝夜ちゃんに下心を見せるものを斬る旅へ!」


「……なんか目的がズレている気がするけど、まぁいい」


 ブラッディは渋々といった様子で飛び立った。

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