12話 バイト面接
明日は私が忙しいので今日更新します!
「「ただいま〜〜」」
今日も今日とて楽しい大学生活だったな〜。
「そういえば、もうすぐでゴールデンウィークだっけ!」
「そういえばそうでしたね。……といっても大学はあるみたいですよ?」
「えぇ〜! どっか行きたかったな〜」
大学生は祝日も授業があるし、ゴールデンウィークも無いし、なんだか損している気分。でもまぁ夏休みと春休みがとんでもなく長いんだけどね。
「あ、そういえば今週末私は出かけるので」
「え? どこ行くの?」
お出かけするような友達いるのかな……失礼な話だけど。
「アルバイトの面接です。前言ったと思いますがすぐそこの塾で」
「あぁ! そういえばそんなこと言ってたね!」
大学に入ってひと月とちょっと。周りの子たちも半分以上がアルバイトを始めてきた頃だし、私たちも面接行かないとね〜みたいな話をして今日まで来たんだった。
「私もあのスーパーの面接受けよっかな〜。輝夜ちゃんがいないなら今週末に私もしたい……」
「in○eedで申し込めると思いますよ? やってみたらどうですか?」
「そうだね。輝夜ちゃんのいない週末に一人で家にぽつんといるのは無意味だし……申し込んでみるよ!」
というわけでin○eedで面接の申し込み! 電話がかかってくるのを待つだけだね!
そして4日後……面接の日です!
「まさか希望通りいくなんてね。まぁいいや!」
アルバイトの面接か〜。どんなこと聞かれるんだろ。輝夜ちゃんがいないから〜! ってだけの理由で今日にしたけど冷静に考えると輝夜ちゃんにどんなこと聞かれたか教えてもらってから受けるべきだった……。
「とりあえず履歴書あるからいっか。あとはもうその場の雰囲気に任せよう!」
ドキドキしながら電話で指定された裏口から近所のスーパーに入る。
「し、失礼しまーす」
「はぁい。あ、店長! 面接の子だと思いますよ〜」
おばさんが私を一瞬でバイト面接の人だと見抜いて店長さんを呼んでくれた。
「はいはーい。お待たせしました森野さん。ではこちらへ」
「は、はい!」
緊張する〜! でもおばさんも店長さんも優しそうな人でよかった〜。
「どうぞおかけください」
「失礼します!」
「まず履歴書を見せていただけますか?」
すぐにカバンから履歴書を取り出して店長さんに渡す。何歳くらいなんだろ。30歳くらいかな……。柔らかそうな女の人だ……。
「はい、[一星大学]の生徒さんなんですね。毎日お勉強お疲れ様です」
「あ、あはは……どうも……」
勉強なんてしてない☆。とは言えないよね……。学校のブランドは守り抜かないと!
「ではいくつか質問をさせていただきます。なぜ当店で働きたいと思ったのですか?」
「はい! 私はこの近辺に引っ越してからよくここのスーパーを利用させていただくようになりました。買い物をする時に見えた働いている皆さんの充実した表情から私はここで成長できる、成長したいと思ったからです!」
……どう? 私にしてはわりと頑張って考えてきた方じゃない? もちろんこれは建前で、特に他にバイトできそうなところがないからってのが本当の理由なんだけどね。
「なるほどなるほど。では今1番頑張っていることは何ですか?」
うっ……! これは考えてこなかった! どうしよう……えっと、えっと……!
「はい! 私には同居している人がいるのですが、その人に幸せになってもらうことを今1番頑張っています!」
しまった! 建前のことじゃなくついつい本当に頑張っていることを言っちゃった! でもまぁいっか。別に悪いことを言ってるわけじゃないし。
「同居されて……あぁ、[百合園荘]に住まれているんですね」
「知ってるんですか?」
「はい。昔の恋人と暮らしていたので」
昔の恋人……ということは別れちゃったんだ。まぁそういうこともあるよね……。
「では最後の質問です」
ドキドキ……何を聞かれるんだろ。
「同居人の方はどんな人ですか?」
「へっ? あっ……えっと……」
まさかそんな質問が来るだなんて思ってもいなかったから驚いちゃった。
「えっと……優しくて、丁寧で、完ぺきそうなんだけどちょっぴりドジで、そんなところがまた可愛い……ってあぁ! 違う違う! 面接用じゃない!」
やばいやばい! 混乱してきちゃった!
「ふふ……大好きなのですね」
「えっ……?」
「私たちのスーパーでは人の毎日を支えています。その仕事は人を想う心が土台にある人に任せたい。だから、森野さんはぴったりだと思います。採用、させてください」
「い、いいんですか? ありがとうございます!」
良かった……! 一時はどうなることかと思ったけど。
何はともあれ私の人生初のアルバイト、決定です!




