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林間学校4

「千香ちゃーん」

「うぅ、やめろぅ……」


 どうしてこうなった……。現在、激辛カレーを食べ終えて班の男女ごとにテントを建てたテントの中でわたしは忌々しき星野麗華に抱きしめられながら、頭をポムポムと触られていた。


 ちなみにテントづくりは男子が頑張ってくれて、テントを建てる天王寺君かっこよかったな……。ちなみに陸斗は力がなさすぎて微塵も役に立たなかった。その後少し、時間に余裕ができたのでテントの中で読書タイムといきますかと隅っこで文庫本を取り出し座った私はすぐに本に集中して、周りの音に気が付かないようになった。


 しばらくすると、自分の頭部に違和感を感じたので本の世界から離れると、星野麗華が私の頭をなでていた。んん、なんで?


「星野さん、なんで私の頭をなでているのかな?」

「それはね、千香ちゃんがかわいいからだよ!」


 と意味不明な理論を振り回す星野麗華、やつにつける薬はないのだろうか。とかんがえているうちに後ろから抱きしめられながら、頭をポムポムとしだした。やめろぅ、と私はもがくがあれ、全然抜け出せない。抜け出せるイメージがでない。あっ、なんかいい匂い。じゃなくて、脱出を図らねば。残りの班の女子は、


 ……頑張ってねという目でこっちを見てるだけで助けてくれる気配はなかった。


「あっ、UFO」


 と私は諦め半分で、テントの端を指差したら、


「えっ、どこどこ」


 と星野は、あっさりと古典的な手に引っかかり、私を抱きしめる手を緩めた。その隙に私は


「これで勝ったと思うなよー」


 全速力で逃げ出した。


 逃げ出した私は、テントから少し離れたベンチで休もうとしたら、


「げっ、千香」

「げっ、てなによ」


 陸斗と遭遇した。

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