表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/24

林間学校2

「「はー、疲れたーー」」


 私と陸斗は、目的地である高波山野外学習センターについてバスを降りた後、周りにから少し離れたところでその言葉を呟いた。ほんとに疲れた。天王寺君も星野も放っておくとすぐいちゃつく。それを防いでたのだが、星野お前なんなんだやけに私に引っ付きやがってなんなんだよ。


「ねぇ、陸斗。私もう帰りたいんだけど」

「奇遇だな。僕もだ」


 とはいえ、すぐに担任に集合をかけられ事前に決められた班で集まらされた。そういえば、私何班だっけ?ずっと本読んでたから知らないんだよね。


「どうやら、僕と千香は同じ班のようだ」


 立ち往生していた私に陸斗が近づく。


「なんか最近、あなたとずっといる気がして飽きたんだけど」

「いやいや、僕しか話す相手がいないていうのが正解だろ」


 私は、ジトーと陸斗を見る。


「千香、その目はなに?」

「いやー、陸斗。人のこと言えないよなと思って」

「僕だって、話すくらいのクラスメイトは……クラス……ごめん」

「悩むことでもないよね」


 陸斗は目をそらして、


「僕だって友達がいるかなとおもったけど、どうあがいてもいなかった」


 と呟いた。前から思ってたけどこいつ偶にバカになるよね。


「そういえば、陸斗。他の班員知ってる?」

「おいおい千香、あまり僕をなめるなよ。班決めの間ずっとスマホゲームをしていたんだ。知るわけないだろ」


 あー、そういえばこの男、私と同類だった。


「白川さん、黒崎くん、こっちだよー」


 離れたところから星野が私達を呼ぶ。うわぁ、こいつと同じ班かよ……いやだなぁ。隣の陸斗を見ると、なんかデレデレしてた。


 星野達の方に行くと、星野の他に星野と仲のいい女子が二人。この二人は、キラキラしてて苦手だ。陸斗も怯えてる。あと、相田君と吉岡君だっけ。カースト中位のなんていうか普通の男子たちと天王寺君がいた。


 えっ、同じ班に天王寺君。幸せすぎる……星野がいなければなー。でもとりあえず嬉しいので心のなかで雄叫びをあげた。


「千香、なんか……顔がにやけててキモい」

「陸斗、最低」


 ていうか、あんたも同じ顔をしているんだけど。本当、最低。


 気づいたら、点呼とかなんか挨拶が終わって。なんか厨房につれてかれた。


「今から、班ごとにカレーをつくってもらう。頑張れよ」


 と先生がカレーを作れとだけ言って、本部に去っていった。適当すぎだろ。


「陸斗、料理得意?」

「普通。そういう千香は……レシピ通りに作れば成功だから。下手なことしないで」

「なによ、人に弁当毎日作ってもらってる身分で偉そうに」

「別に頼んでないんだけど」


 私達が口喧嘩をしている横で、天王寺君が爽やかな声で、


「それじゃあ、みんな頑張ろう!」


 と言い、カレー作りは始まった。

次回、カレー作り!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ