11月30日 花嫁奪還大作戦その5 冬のARIKAに参上!うろなのキュリー?
PM1:30
自転車を東へ走らせ、
お次は冬の海辺へ。
さてさて次は誰が待っているのやら。
一発目からあれだけ手が込んでたんだから次も•••
期待半分不安半分で自転車を置いて、
ハロウィンでもお世話になったARIKAの近くまで歩いていくと、
何故かライフセーバーのお兄さん達が道を作ってくれていた。
いかつい筋肉の道を通った先に待っていたのは、
ザ•人質って感じで縛られている汐ちゃん(ニコニコだけど)と
懐かしの『師匠君一号』に跨がった•••
「解毒剤とか高性能自転車とか、
いくら何でも手回しが良過ぎるとは思ってたけど•••
青空、海さんもすごかったが、
お前もなかなかエキセントリックな格好だな。
黒のウェットスーツに白衣って•••」
「•••今の我は青空渚ではない。
かつてうろなのキュリー夫人として日給一万五千円でこの町に呼ばれ、
計画の破綻後カラスマント達の誘いを受け、
自らをアンドロイドに改造した狂気の科学者、
ブラックビーチレディだ。」
「おー、良く言えました、てか設定細か!
っていうかそのネタ絶対佐々木君提供だろ!!」
俺は青空の長ゼリフに感心しながらも、
そのどこかで聞いた事のあるストーリラインに半分ずっこけていた。
「で、今度は何で勝負なんだ?
勝負に勝てば隣の汐ちゃんを解放ってことでいいんだよな。」
「•••話がスムーズで助かる。
すでにカラスマント達はここから移動している。
勝負に勝てばこの子の解放だけでなく、
その場所も教えてやろう。
ただしそう簡単に我を倒せると思うな。
行け、我が忠実なる僕達よ!」
ポチ!
青空が手元のスイッチを押したかと思うと、
かなり寒くなって来た浜辺に不釣り合いな
水着姿の男共がわらわらとわき出して来た。
皆、動きがロボットのようにカクカクしており、
目に付けたゴーグルとそこから伸びるアンテナのような
ものを付けていた。
「中学の男子共か。
そのゴーグルとアンテナを付けてロボットの演技ってところか。
篠原や道頓堀に豊栄ら気のいい連中や、
東野•吉島の脳内小学生コンビの参加は分かるが、
稲荷山や吉祥寺までよくやっているよ。
お前がこれだけの野郎共を籠絡したんだとすると
ある意味感心するんだが。」
「先生達のお祝いだと言ったら
快く協力してくれた。
•••でも細かく説明するのが難しかったから、
今は『ぐるぐる催眠君』で
ちょっとした暗示にかかってもらってる。」
「おいおい!」
なかなか衝撃の真相だった。
色んな意味ですご過ぎる。
「演技じゃなくて、操ってるのかよ!
そりゃ、ロボットっていう設定を考えたら
理にかなってはいるが•••
予想以上の悪女的行動に
俺は少しお前の将来が心配になってきたよ。」
「•••大丈夫、悪用はしない。」
そういう意味での心配ではないんだけどな。
まあ、青空も良く学校に馴染んでくれた証拠
ってことでいいのかな。
「彼らとビーチフラッグ、ビーチバレー、寒中水泳の3種目からなる、
『うろなビーチカントリー』で勝負してもらう。
準備はいい?」
「まーったく、問題なし!!
小学生の次は中学生が相手とは
障害もレベルアップしてるってことかな。
良く考えてるよ、本当に。
とはいえ、生徒に負けてられはいられないんでね、
やってやるぜ!!」
「渉先生、頑張ってー♪」
汐ちゃんの声援を受けて、
第二ラウンド、
いよいよスタートである。
シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。
あけましておめでとうございます。
2週間程更新が止まってしまい申し訳ありません。
年末年始はラッシュでした。
ここから再スタートとさせていただければと思います。
色々頂いたアイデアや、
これまでのみなさんのネタも拾いながら進めていけたらと思います。
では次回は勝負本編になります。
これからは早めに更新出来る様に頑張ります。




