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11月30日 結婚式その2 宴の始まり

AM10:30


「それでは新郎が入場します。

拍手でお迎えください。」



司会の拓人先生のアナウンスに合わせて

会場に入場する。


当初は果穂先生にお願いしていたのだが、

「私は司ちゃんのお色直しと

撮影に命をかける!」

との宣言により

旦那にバトンタッチ。


それはそれで

安定の司会ぶりが期待できそうなので

全然構わないが。





「清水くん、男前!」

「渉くん、もげろー!」

「佐々木くん、素直に祝福したりや。」

「渉、いいぞー!」

「ワー君、しっかりねー!」




賀川さんのピアノ伴奏が響き渡り、

拍手と歓声がこだまする中、

会場前方まで歩いていく。


右前方にはバージンロードを

準備してくれた直澄達が

これもなかなか決まった感じで

待機してくれている。

流石に合田は緊張してそうだったが、

それを鹿島が目で制しながらも

気遣っているように見えるのが

非常に意外ではあったが、

実に微笑ましかった。






「続いてブライズメイドの皆さんが

入場されます。」



拓人先生のアナウンスを聞いて

観客が一斉に入り口の方を向き直る。




そしてお揃いのドレスに身を包んだ、

田中先生やユキちゃん、萌ちゃん、秋原さん達の

綺麗所が入場してくると、

どう考えても俺の時より

大きく会場が湧いた。




「田中先生、流石ー!」

「澄君もメロメロよ!」

「ユキちゃん、賀川さんが見てるよー!」

「萌ちゃんも可愛いー!」

「あーきーはーらーさーんーーー!!!」

「叫びすぎや佐々木くん。」



しかし彼女達のドレスまで

作ってくれた果穂先生達の

熱意は恐れ入る。


でもおかげで

大分会場も

温まってきたかな。






「続いてフラワーガールの

皆さんが入場されます。」



バージンロードに花を撒きながら

仲良く歩いてくるのは、

芹香、みあ、のあの三姉妹。



会場がほっこりする中、

日生のママさん達は

「三人ともこっち見てーー!!」

とビデオカメラ片手に大騒ぎ。



基本的には大人達しか

呼べなかったけど、

所々で子ども達を

活躍させたいよな。






とはいえやっぱり

一番大事なのは。







「そしていよいよ新婦が

入場されます。

いっそうの大きな拍手で

お迎えください!」



拓人先生が声のトーンをあげる。

それと同時に

会場のボルテージがまた一段と

ギアを上げた。

賀川さんの演奏も熱がこもる。




扉が開かれ、

お義父さんにエスコートされた、

ウェディングドレス姿の司さんが現れる。

その瞬間、



「「「「おおおおーーーー!!!」」」」



感嘆と歓声が会場に満ちる。


俺がさっき受けた感動は少なからず

会場のみんなにも伝わったようだ。

綺麗でしょ、うちの奥さん。






「司先生、すっごく綺麗です•••」

「小梅っち、美人だぞーーー!!!」

「ああ、やっぱり花嫁はいいわね。」

「ちょっと私も着たくなってきたわ•••」

「梅原先生、サイコー!」

「司ちゃーーーーん!!!」



歓声と共に花嫁の美しさに見とれる、

あるいは自分もいつかと思いを至らせる方が多数。


その声を聞いて、

キランと鹿島の目が光った気がする。


営業部長、

ブライダルキャンペーンとかこの後

展開しそうだな。

まあ、うろなで祝い事が続いてくれるのは

大歓迎だが。





「くるみちゃん、みるくちゃんも

頑張ってー!!」


ちなみにドレスの長いベールを

持っているのはくるみるくこと、

降矢姉妹。

幻想的な二人の雰囲気が

花嫁の後ろを歩くのにマッチしており、

声をかけた果穂先生に笑顔を見せていた。





一方でエスコートするお義父さんは

いつも通りのむすっと顔であり、

お義母さんの

「あなたー、もっとリラックス!」

との声にいっそう表情が硬くなっていた。


こういうのは多分苦手なんだろうけど、

敗者として勝者の要望は大人しく聞き入れてくれた。

でも後々絶対思い出に残りますから、

しっかりと司さんをフォローして下さいね。




そして一番大事な司さんの様子であるが、

実に穏やかな、しかしその中に

幸せの微笑みが隠れた、

本当に良い表情をしていた。




これからの2時間程が彼女にとって

最高の時間になって欲しい。


そう心から思いながら、

俺はすっとお義父さんと

ポジションを入れ替えた。





俺達の忘れられない時間は

こうして華やかに幕を開けたのだった。

シュウさん達の企画、『うろな町』計画に参加させていただく作品です。


告知とは少し流れを変えてあります。

この後も実際の式とは流れが結構違うものに

なるかもしれませんが、

できるだけ多くのキャラを登場させて

いきたいと思いますので、

どうぞよろしくお願いします。

こんな感じで出してというのも

まだまだ受付中ですので、

どうぞご連絡ください。


とりあえずガヤ陣ですが、

一番前は特にイメージなし、

2番目・3番目は弥塚泉さんの「ばかばっかり!」より、

清水の悪友佐々木さんとその相棒の香我見さん、

4番目・5番目は清水の母、瑠璃子と、姉の薫です。


連続で桜月りまさんの「うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話 」より賀川さんに素晴らしいピアノを披露していただいております。

ユキちゃんにもブライズメイドでご登場いただいております。きっと賀川さんは

鼻血が出ないよう、ユキちゃんを視界から外しているはず(笑)


またシュウさんの「『うろな町』発展記録 」より秘書の秋原さんを

お借りしております。

きっと町長さんもその艶姿見てますよ。


ちなみにその秋原さんを見て叫んでいるのが、

これまた連続登場、弥塚泉さん作「ばかばっかり!」の

主人公の一人、秋原さん崇拝の佐々木君とそれに呆れるシスコン香我見さんです。

この先の展開を知っていると佐々木君が哀しい・・・(詳しくはシュウさんの

「『うろな町』発展記録 」「会議と想い」以降を参照)

アーメン。


とにあさんの「URONA・あ・らかると」からは

芹香、みあ、のあちゃんの可愛い小学生たちと

恐らく彩夏さん、沙夜香さん、ルシエさんたちを。

とにあさんの所は大人組も子供組も多いので、

表でも裏でも大活躍していただいております。


またベールガールとしてパッセロさんの「くるみるく」より、

くるみちゃんとみるくちゃんをお借りしました。

多分大好きな小林先生からのお願いがあったのかと思われます。

彼女たちにここで出てもらったことで、

小林夫婦の娘である果菜、美果の登場シーンをどうしようか、

一瞬迷ったのは内緒です。


急用で出張となってしまい、

連続更新とはいかず申し訳ありません。

日中は忙しいので更新は難しいとは

思いますが、

ゆっくりお付き合いください。

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