表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/229

なんか炎上してる

 アトラク=ナクアのことはヒステリアに任せるとして、私は一度ログアウトすることにした。

 今は午後22時。いい時間だし、眠気がすごいので、そろそろ寝ようかと思っていると、突然マネージャーから電話がかかってきた。


「あいあい、なんでしょか」

『大変です! Twitterであなたの裏垢と名乗る人が出まして……』

「よくあることじゃないですか? 一応対処はしますが……。何か問題でも?」

『その裏垢のせいで今あなたが炎上してるんですよ!』


 ということだった。

 私はTwitterを急いで開き、トレンドを見るとじゅんぺーと、最低発言という旨のトレンド。最低発言のトレンドをタップし開いてみると。

 障がい者に対する非難の言葉だとか、そういう差別の言葉が言われていた。某配信者の裏垢という名前で。それがじゅんぺーの裏垢だと誰かが言い始めたらしい。


「こういうの相当厄介なんだよな……。私関係ないところで着火されるのは……」


 そういう発言はしないように心がけてるし、差別意識なんて私にはとくにはない。

 眠たかった頭が一気に目覚めてしまった。


「とりあえず弁明か……? いや、弁明より前に私がそのアカウントを持っていないことを証明しないといけないか」


 私はその裏垢を持っていないということを呟く。

 そもそも私はアカウントは一つしかない。


 リプもぞくぞくとつき始めるが、嘘をつくなとかそういうリプライばかりが寄せられていた。が、擁護の言葉も目に入る。


『炎上リスクマネジメントがとてつもなくうまいじゅんぺーさんがこんなことしませんよね?』

とか、

『じゅんぺーは被虐趣味はあっても嗜虐趣味はないから違うよ』


 とか言ってくれてる人がいる。

 そういう人がいるのは安心するな。


 私は次にその炎上の原因となったアカウントを調べてみる。

 

「馬鹿じゃないのこいつ」


 アカウントが残っていた。

 私はとりあえず弁護士に相談することにした。弁護士に相談し、IPアドレス開示を請求。そっから全面的に訴えてやる。

 私のアンチの仕業だとしても今回のはやりすぎだと思う。


「ん、なんか伸びてるツイートがある」


 私はそっちのツイートを見ると、マドカという名前のアカウント。

 マドカって、あれか。


『じゅんぺーさんが炎上してるらしいけど呟いた時間帯、私たちとゲームしてたな……』


 という何気ないツイート。

 それがまた伸び始め、ユーザーは混乱しているようだった。


 ナイス、マドカ!

 私はそのツイートを引用し、こちらの方と遊んでいた旨を告げる。ゲーム内にいたことが証明されて、戦っていたことも理解できたようで、偽物とかそういう言葉が出始めた。

 私はそれを機に、弁護士に相談するという旨と、こういうことをする人を一応非難しておく


『なんかじゅんぺーの知らないところで着火させられてじゅんぺーがなかなか火に気づいてなくて炎上してて草』

『じゅんぺー、暇があったらゲームしてるし』

『今日も野良で見た』


 なんで寝ようとしてたときにこういう炎上事件が来るんだ。 

 鎮火させんのも楽じゃないんだぞ。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


黒猫は眠らない
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ