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マウンテンゴリラ戦 ①

 翌日。私は午後7時からボス攻略配信をするという旨をTwitterにあげ、7時を迎える。

 私は挨拶をして、ボスがいる場所に向かう。


「そういえば私、ガチャ引いていろいろいいスキルとか武器とか手に入ったから楽勝で終わるかもしれない」

『まぁ、うん』

『フラグか?』


 フラグだといいんだけどな。

 私は衛兵に話しかけて通してもらい、ボスが出てくるまで歩き続ける。すると、空からどしんと何かが落ちてきたのだった。

 落ちてきたのはでかいゴリラ。腕には頑丈な甲殻のようなものがついており、鼻息がとても荒い。


「こいつがボスか」

「ゴルァアアアアアア!」


 でかいゴリラはその大きな拳を振り下ろしてくる。

 私はその攻撃をよけた。


『でっかwwww』

『当たったらひとたまりもないだろうなー』

『これ勝てるの?』

『普通初期装備で単独で挑む相手じゃないwww』


 私は双剣を構え、不惜身命スキルを発動する。

 体力がごっそり減り、残り体力が10になるが、攻撃力がものすごく上がった。私はゴリラを双剣で切りつける。

 

「ゴルァ!」

「効いてる!」


 ゴリラは大ぶりのパンチを繰り出してきた。

 私はよけきれないと感じ、双剣で受け止め、攻撃を受け流す。


 このゴリラは単調な攻撃しかしてこないと見た。が、攻撃力があるからまともに受けるのは難しいだろうと思う。

 それに、不惜身命で体力が死にかけなので、一発も食らってる余裕はない。初期装備だと多分ワンパンされるだろう。


「このヒリヒリする緊張感……! いいねぇ!」


 私は突き刺さった腕を双剣で切りつける。

 ゴリラは地面をえぐり取り、その地面を投げつけてくる。ずいぶんとえぐい攻撃なさる。私は後ろに飛び退き回避する。

 

「ゴルァアアアアアア!」

「今度はこっちから行かせてもらうかな!」


 私は右手の剣と左手の剣をゴリラに突き刺し、身をねじる。回転を加えると、ドリルのようにゴリラの肉をえぐり取った。

 ゴリラは痛そうに胸をおさえる。私は今度は大きくとび上がり、ゴリラの目ん玉に双剣を突き刺した。


「ゴルァアアアアアア!!!!」


 痛そうに眼も抑えるゴリラ。

 

『勝ったな』

『負ける要素なくて草』

『こんな鈍重な奴じゅんぺーに触れられるかよ』

『双剣は素早いし、なんかスキルで攻撃力も上がってるみたいだし』


 ゴリラは目を閉じ、自暴自棄になったのかむちゃくちゃに暴れ始める。

 こういうのちょっと厄介なんだよな。自暴自棄になってる分、攻撃が読めない。ものすごく暴れているので迂闊に手を出したらこちらが攻撃を食らってしまう。


「暴れるって割と効果的な攻撃だよな……。少なくとも私にとっては」


 初期装備なので、防御はほとんどないに等しいからな。








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黒猫は眠らない
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] アクティブだったんか 体力一定値以下発動タイプを任意で発動できるのはゲームによるけど人権になり得るな
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