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【詩集】果てしない扉  作者: につき
過ぎるままに
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血に混ざる透明

なんだか

変わっていますね、あなた


そうですか

そうなれていますか


人波に洗われていますから

石も丸くなりますように

わたしも素直になります


この上ない喜びの日差しですから

砂の上を子どもは走りますように

わたしも裸足になります


真似ばかりしたがっていましたから

天ぷらのように上がっていました

もう冷めてしまったのです


いいわけを積み重ねていましたから

こころを漬物石で抑えつけていました

ごろりと、転げ落ちました


どこかであったことがありますか

そうですね

それなら、あなたも

見たのでしょう


金色に輝く明けの海や

真っ赤に染まる夕雲や

蒼よりも青い月の影を


そうして

透明すぎる息を吐いたのでしょう


その透明は血に混ざり

染み込んでいきます


そうして

ようやく

そうだったのかと

これがわたしだったのかと

発見するでしょう


まるで

暗闇に隠されていた

美しい花の色のように


騒音でかき消されていた

小さな滝の落ちる音のように


昼の日差しに隠れている

星々の輝きのように


初めて自分自身の本当を

見つけ出して


そのように

自然に振る舞えば


あるいは

他の人とは

変わっている様に

見えるかも

知れませんね

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