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【詩集】果てしない扉  作者: につき
深緋 (こきひ)の裏側
67/100

あたまとてとこころの関係

見たことのない

アーティストの曲を見に行くと

もうそこで一緒に混ざっている


訪れたことのない

美しい風景を見ても

すでにその中に浮かんでいる


聴いたことのない

豪華なオーケストラの演奏に目を開くと

ホールの天井に刺さっている


でも

わたしのマウスポインタは

時折 わたしを裏切って

どこかへ紛れてしまって

見ているものと挿しているものが違ってしまう


目では 色とりどりの花壇を見ながら

こころでは まだ卵のままの蝶が舞うのを追っていたり


ては 夜更けのベッドの上で寒さを感じながら

こころは 読みたての小説にほっこりとしていたりする


見ているような見ていないような

感じているような感じていないような

そんなてきとうな揺らぎ


あたまと てと こころは

きっと そんな関係になっていて


ときどきお互いを裏切ったり

支え合ったりするように出来ているのだろう

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