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さり気ない選択肢
何気無い苦しみでなくてもいい
声が漏れる哀しみであっていい
指先のサカムケからめくり始め
やがて頭の先からズボンと抜く
そんな分かり易いとんでもなさ
光っているのはいつも日常よりも
ちょっとちょっとだけ上か下への
ずれた目線ばかりだと思っても
そんなの勝手な思い込みだって
言ってくれたっていいのにってその
真ん中の日常ってどんななんだ
軽くて重たそうな言葉遊びに
鼻笑いも出来ないくらいの白い
必死な幼さを感じてしまっても
取り返しのつかないその前には
いつもさり気ないふうの愚かさ
が選択肢に現れてくるんだよ




