徒然その11 文章の書き方初心者編
私って文章書けてる!
書けてるって思っているだけかも……しれないよ!ズバリ!!
文章には大まか二種類あります。
ズバッと結論法。
簡単に言うと『勇者は魔王の幹部を倒した』
もう一つが全体で文章になる方法。一話全体でどうやって『勇者が魔王の幹部を倒したのか説明する』方法。
この二つを組み合わせることが重要なのです。
ずっと結論法はぶっちゃけ小説ではありません。
『勇者はギルドに到着した』
『勇者はギルドに登録した』
これが永遠と続いたらただの説明です。
『勇者は訳も分からないが、とりあえずアニメやゲームで見たことがあるような場所に到着した。ここは……ギルドという場所かもしれない』
『外には魔物らしきものもいた。登録して倒せば賞金が手にはいるだろうか』
これが文章です。これだけで主人公の性格、どんな所から来たのか察することが出来ますね。
ただ、結論法は全く不使ではありません。
先述の通り、文章を削る時には必要です。
ただ、使い所は簡単そうで難しいのです。
『ここはとても異世界染みている。まるでファンタジーのせかいのようだ』
『ギルドに戻って来た』
最初は上記の方がベター。しかし、二度目は結論法の方がベターです。
文章の最初に結論法を使うパターンが多いです。
『ギルドに戻って来た』
『ああ、今日の討伐は大変だった。一匹ボスらしき魔物がいたから手こずった』
これである程度は削れていますね。そして『手こずったよ』この言い回しも合っているのか疑問が浮上します。
難しい言い回しは避ける。
こてこての中二感丸出しの文章が書きたいんじゃー!!!!
分かる。分かるけどさ、書く方も読む方も大変だぞ。
『まるで深淵の様な深い森。光までも緑色に吸収されている。人の気配はないが、人成らざるモノの気配はする。俺は警戒しながら、ゆっくりその森を歩いた。神聖な気配とは程遠い。暗闇に近い森の中。何が出て来ても可笑しくはない』
はい、疲れた。
『俺は森の中を歩いていた。どうやら深い森の中の様だった。人の気配がまるでない。魔物がいるかもしれない。俺は剣を握りしめ、警戒しながら歩いた』
ここまで文章のレベルを下げることが出来ます。私はわりとこれを意識しています。
あまりこてこての文章だと疲れるのです。
あれ、この言い回しってこうだっけ??
という疑問が浮上します。
もっと簡単な文章に変えます。
これ、結構嫌う人が多いのです。
俺の文章レベルに付いて来い!!
ある程度はいいのです。
でも全部が全部これだと結構イタタタな文章の完成です。
人物に感情移入もしにくいのです。
結論、この人何してんの?と分かり難い時があります。
た!た!た!
『勇者はギルドに戻って来た。討伐の確認を受付でして賞金をもらった。勇者は今日はこれで酒と豪華な夕食を食べた』
初心者にありがちな連続最後『た』法です。
『勇者はギルドに戻って来た。討伐の確認をして賞金を受付からもらう。今日はこれで豪華な夕食が食べられそうだ』
はい、ここまで変えることが出来ますね。
これで連続『勇者』も回避出来ます。
『た』尾語回避に重要なのは『だ』、『う』を上手く使うことです。二連続程度なら違和感はありません。
順番を考える。
『今日の夕食は豪華だ。何故なら、今日は魔物を討伐して結構な賞金を得ることが出来た。これである程度は勇者として名を馳せることが出来ただろうか』
これは夕食→魔物の討伐→賞金→名声という順番です。
結構バラバラですよね。
なんで夕食が豪華で勇者の名声が上がるんじゃい!!
という疑問が出ます。
『今日は魔物を討伐して結構な賞金を得ることが出来た。これで夕食は豪華な食事になるかもしれない。少しは勇者らしくなっただろうか』
これは魔物の討伐→賞金→夕食→名声という順番です。
このポイントは何故、夕食→名声になったのかというプロセスです。
魔物を倒せたから、賞金を得ることが出来るようになり、少しずつ勇者の腕が上がった。
全部を全部説明することはないのです。
行動、心情、説明のバランスが重要です。
基本的には主要人物→周囲の人物→背景→行動のパターンと逆のパターンが多いです。
なん!何!!
さて、次は鬼門の『なん』
『何でそうなるのさ!!』
『何ですけどね』
『何ででしょう?』
意外と難しい『なん』
『何故、そうなるのさ!』
『なのですけどね』
『何故でしょう?』
『何故、そうなるのでしょう!』
『なのですがね』
『何故なのでしょう』
結構、ニュアンスが違いますね。
漢字の『何』だけ使うと、時々文章の全体が見難い時があります。
『何それ』
『何で』
『そうなんだ』
等々。これは好みにも寄りますが、私はなるべく多用は回避しています。
なんか見難い。
私の地元の方言が『なん』である理由もありますが回避方法はあります。あれ、これ方言かな??という疑惑。
回避方法は『なの』です。
『なんですけどね』
『なのですけどね』
これで大体回避出来ます。ただ、やはり多用すると『なん』は喋り言葉なので違和感が出てしまいます。何事もほどほどに、ってことですね。
擬音で解決……していい時と駄目な時。
はい。なろう御用達、擬音!!
『バシュ!』『ズサッ!』『ぽよん!!』
私はこれの多用は文章レベルに寄ると思います。つまり、コミカルギャグならあり。日常系コミカルならあり。
でもシリアスファンタジーに多用するとシリアルになっちゃうよ!!
ぶっちゃけ私は好きじゃありません。私の文章見れば分かりますね。
『バシュと魔物の首を剣で落とした』
『魔物の首を落とした。バシュと空気をも裂く様な音がした』
全く使わない訳ではありません。やはり何事もほどほどバランス。
しかし、私は別に文芸大学、文芸を学んでいませんから素人であることは変わりませんね。
ストーリーの構築だけは学びました。
とは言え私はコミカル、ギャグはてんで駄目なのですけどね!!




