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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第097話 生徒会長も恋をする

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

期末試験は気付けば終わっていた。

中間考査と違ってテストの形式も作っている教師の癖も把握できているので、点数はある程度取りやすい。

部活というコミュニティに参加してから、交友関係も広がって勉強の機会が増えた。

その結果、人生で始めての好成績を収めることとなる。


特に結果に繋がったのは、音無に勉強を教えてもらったことだ。

あまり人に勉強を教えたことはないと言っていたが、真が土下座までして頼み込んで約束を取り付けていた。

当初は二人で勉強する予定だったが、どうせなら俺も呼ぼうと真が言い出しらしい。

こればかりは感謝しても仕切れない。


「それで嬉しそうな顔をしながら、テストを広げてどうしたんだ華。」


「見てよ、この結果を!」


部室の机に広げらたテストは、ギリギリではあるが全て赤点を回避している。

特に点数が高いのは、現代文で六五点。

この前の点数の考慮すればかなりの進歩と言えるだろう。


七瀬先輩も満足するような点数ではないが、あえて何か口を挟むことはしない。

これがモチベーションに繋がって、次回以降のテストでも素晴らしい結果を収めるかもしれないからな。

それに赤点がないと言うことは、夏休みに補習を受けなくて済むということだ。

わざわざ休みの日にまで学校に通って授業を受ける苦痛がないのは、本人にとっても喜ばしいことだ。


「凛はどうだったんだ?前は高得点だったけど。」


「今回も勿論高得点だったよ。このまま好成績を取り続ければ進路選択に幅ができるから頑張りたいよね。」


「進路のことを一年の頃から考えてるなんてすごいな。」


「ぼんやりとだけどね。考えることは無駄にならないでしょ。」


「素晴らしい考えよ。常に先のことについて考えているのは悪いことじゃないもの。」


進路か。

一年だから考えなくて良いなんてことはないよな。

寧ろ、時間のある一年の内から考えていた方が良い。


俺は多分進学するんだろうなってぐらいの感覚でいたけど、どんな進学先にするかでも大きく変わってくる。

まずはなりたい自分を見つけ出すことにこの一年を費やそう。


「それより今日は糸井先輩はいないんですね。」


「彼は生徒会室よ。」


「生徒会室?何か悪いことでもしたんですか?」


「違う違う。彼は生徒会長からも信頼されているの。恐らく、次期生徒会について相談があるんでしょう。」


「ここは選挙制ではなく、就任制なんですね。」


他の高校を調べた訳ではないが、大体は立候補して選挙を行い就任するものではないだろうか。

少なくとも中学の時はそうやって決めていた。

まぁ、俺の視野が狭いだけかもしれないけど。


就任制ということは既存の生徒会メンバーは変わらず、一年を新しく補充しなければいけない。

生徒会に入ると言うことは、内申点に大きくプラスの影響を与えるだろう。

だが、業務に集中して取り組まないといけないことを考えると、部活動はやめなければならないな。


実力だけで判断すると、候補に入って来るのは確実に音無だ。

同学年だけでなく、校内で考えても全てのスペックが高水準だからな。

今はサッカー部に入っているが、もしかすると生徒会に入るってことも考えられる。


次点で、神崎か。

音無と比べてしまうとあれだが、それなりに生徒を引っ張っていける能力を有している。

何より人気が違う。

誰からでも愛される人柄を持っているのは音無と違う強みだ。


「やあやあ、みんな揃ってるね。」


「生徒会長との相談は良いんですか?」


「あぁー、そのことなんだけど連れてきたよ相談者。」


後ろから現れたのは制服をきちんと着こなした優等生。

眼鏡を掛けて、校則に沿った髪型をした男子生徒。

いや、言わなくてもその雰囲気から察する事ができる。

彼は恐らく。


「私が生徒会長の菱山(ひしやま) 光馬(こうま)だ。恥ずかしながら相談があって来た。」


ここに来たと言うことは恋愛絡みの相談なのだろう。

まさか、生徒会長が相談に来るとは思ってもいかったな。

いや、生徒会長という肩書きがあったとしても一人の生徒であることに変わりはない。

恋愛をして、青春の日々を送りたいのは当たり前の考えだ。


ただ、緊張感というのは少なからず存在する。

生徒会長とお話しする機会など滅多にないからな。

それも一年だけの話。


七瀬先輩と糸井先輩はいつも通りの対応だ。


「やっぱり生徒会長にもなるとオーラが違うね。」


「お前は私が後輩に怖がられるほど、威圧的だと言いたいのか?」


「そうね。彼が思ってなくても私が思ってるわ。」


「言いたい放題だな。もう少し幼馴染でも気を遣うことを覚えてくれ。意外と私のメンタルは脆い。」


「知ってる。腐っても幼馴染だからね。」


生徒会長と七瀬先輩が幼馴染。

これは面白い事実が発覚した。

糸井先輩と話す時と同様に、軽い毒を吐く。

仲良い人にはそういったコミュニケーションを取っているのだろう。


「それよりも相談って次期生徒会長を誰にするかって話じゃなかったんですね。」


「良い質問だ。それも勿論あった。しかし、二つのことを同時に悩んでいると考えが上手くまとまらなくて。だから、恋の悩みはスペシャリストに任せようかと。」


ソファーに座り、腰を据えて話を始めた。


「丁度良い。話題が上がったから、本題に入ろう。相談と言うのは、この大事な時期に好きな人が出来たのだ。」


「それで、受験勉強にも力が入らないから早期解決をしたと言うことですか?」


「糸井、君の部活には相当優秀な人材がいるみたいだな。」


まさか、生徒会長から直々に褒めてもらえるなんて。

推測を言葉に出して良かった。

ちょっとしたことかもしれないが自信に繋がる。


「相手は佐々木(ささき)成美(なるみ)さん。私とはクラスメイトだ。」


「クラスメイトなら、話す機会は多いんですか?」


「それがそうでもないんだ。彼女のことは、一方的に好きなだけ。話したことはそんなに無い。」


「佐々木成美くんか。」


今、糸井先輩の頭では検索が掛けられているのだろう。

どんな人なのか知っておくと動きやすいからな。


「大変な道を選ぶんだな、君も。」


「どう言うことですか?」


「彼女は所謂いじめられている生徒。普段は保険室登校のようだし。」


「そうみたいだね、それでも私は好きなんだよ。」


「君はそれで良くても彼女は違う。知らないと思うが、君は異性からの評価が高い。いじめられている彼女に好意を抱いていることが公に知れたら、苦労するのは君ではなく彼女だ。」


生徒会長を好きと言う女子生徒が多いらしい。

そうなれば、生徒会長の想い人である佐々木さんは間違いなく嫌がらせを受ける。

それが元々いじめられていた生徒なら尚更酷い扱いを受けるだろう。


勿論、彼女を好きになることは自由だ。

だけど、自分が好きになってしまったせいで相手が傷付くのは耐えられない。

それが大変な道である理由。


「私の気持ちは変えられない。周りが怖くて人を愛せないのは臆病者だ。私は絶対に彼女を守ってあげられる自信がある。」


そこまでの気持ちがあるなら俺達も止めはしない。

この相談を受けると決まったなら、すぐに行動だ。

まずは佐々木成美の身辺調査から入ろう。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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