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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第096話 打ち上げの味を忘れない

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「ということで、今日はお疲れ様でしたー!」


焼肉屋で打ち上げは大いに盛り上がっている。

未成年なのでお酒こそ入っていないが、ソフトドリンクでも隣の卓の酔っ払ったおっさん達と同じぐらいに。


「いやー、これでホワイトボードも手に入るし、恋愛支援部の知名度も上げることが出来たね。」


「完全に凛のおかげだ。」


「いやいや、ウチは何も。運が良かっただけで。」


褒められるとむず痒いのか、謙虚な姿勢を見せる。

本人がいくら否定しようと優勝に導いたのは他の誰でもなく凛だ。

その事実は変えることはできない。


「それだけじゃないわ。一年生二人が最初に素晴らしい結果を残してくれたからっているのもあるのよ。」


「二人と言うより、一人と半分くらいの感覚でしたけど。」


実際に俺が何かやってのけたというより、華が倒した場面がほとんど。

武器を持っていて、無敵だったにも関わらずこの結果は情けない。

しかし、ここにいる人達は寛容だからそんな俺を責める人はいないだろうな。


「勝ったんだからマイナスなことを言うのは禁止だよ。」


「そうですよ!私の奢りなんだから、楽しく食べましょう!」


「うわっ、そうだった。食べよ食べよ。」


「アンタ、切り替え早すぎでしょ。」


「そんなこと言ってると華の分の肉食べるぞ。」


冗談だってのは少し考えれば分かるのに、普通に手を叩かれた。

それに目付きだって怖い。

毎回毎回、食べ物の事になると真剣になるよな。


喜ばしい事が多かった反面、鬼龍院が常に俺達の周りを動いている件については考えなければならない。

天竹が言っていたように、近々動き出す為に何か準備をしているのかも。

今は楽しむ場面かも知れないが、忘れる事が出来ない程存在が大きい。


食事に逃げてしまおう。

味わって食べると美味しさが脳を支配する事で、その他一切の情報を遮断する。


「あ、あれ?あれれ?なんで、陽太達がいるの!?」


「君は勘が鈍いようだね。彼等も打ち上げをしているのだろう。って駄目だ柊、どう考えてもオブスタクル。」


どうやら、隣でサッカー部の打ち上げが行われていたようだ。

騒がしいとは思っていたけど、まさかサッカー部だったとはな。

そこまでは理解したが、何故平然と俺達の打ち上げに参加してくるんだよ真は。

サッカー部と恋愛支援部は分けるべきだろ。


「大丈夫だよ。少しだけ、陽太に話をするだけだから。」


「俺に話ってなんだ?」


「今度は一対一の真っ向勝負しようぜ。今日は、楽しかったし。」


「勝者の余裕って奴か?最後の決め台詞良かったしな。」


「おっ!分かるか!俺も後でカッコよかったなって。」


「でも、負けねーよ次は。お前は、親友であり好敵手だからな。」


それを聞いて満足した様子で音無の方へ戻る。

偶々、俺を見かけて嬉しくなったのかもな。

予期せぬ知人との出会いというのは、テンション上がるし。


真は常に俺の前を走っている。

だから、全力で走って隣に立つ。

それを何度も繰り返して今まで生きてきた。

アイツはそんな風に思ってないかも知れないけれど、俺が走るキッカケを与えてくれるから感謝している。


「元気な友達だねー。」


「もう少し静かになってくれると有り難いんですけどね。」


「でも、嫌いじゃないんでしょ?」


「まぁ、俺に無いものを持ってますから彼は。」


「そう言う関係は大事にした方が良いよ。」


先輩らしい助言を貰い、俺の糸井先輩に対する尊敬度が上がった。

元々、すごい人だとは思っていたので上がり幅は少ないけど。


部活以外の場所で話す機会は全くと言って良いほど無いので、プライベートな話も聞いてみたいという感情が湧いてきた。

同じ部活でありながら、趣味嗜好を知らないのは寂しい話だだから。

さて、どうやって切り出すべきか。


とりあえず、探りを入れやすくする為に仲間を増やす事にした。

凛と華に耳打ちで伝える。

聞き出したいのは、糸井先輩や七瀬先輩だけじゃない、ハイラ先生だってそうだ。

なんなら、一番私生活が謎に包まれているのはハイラ先生だし。


「みんなで話すなら、せっかくだし趣味嗜好の話をしませんか?」


「私も参戦だわ。みんなの好きなもの知りたいと思ってたの。」


「それじゃあ、こうしようか。簡単な質問の紙が書かれたクジを作って、引いた質問に答えるってことのはどうかな。」


センスの良い提案だ。

ランダムな要素が含まれている方がワクワクするのが人の性だからな。

今後、コミュニケーションの手段の一つとして覚えておいて損はないだろう。


七瀬先輩がメモ帳を取り出して、一人二・三枚になるよう配る。

ボールペンを二つしか無いので、回して使わないといけない。

それにしても七瀬先輩は用意が良いな。

こんなにパッとメモ帳とボールペンを用意出来ないぞ、普通は。

加えて、ボールペンは二本。

恐らく、片方が使えなくなった時に対応出来るようにある。


こうなって来ると嫌な奴だと思われるかも知れないが、苦手な物を知りたくなって来た。

弱点が何か存在しないと辻褄が合わない性能をしているからな。


「よし、クジも揃ったみたいだし、早速引いて行こうか。」


「じゃあ、顧問である私から引きますよー。」


無造作に置かれた紙から一枚を選ぶ。

質問がどんな内容かは分からないが、選ぶ時点でハイラ先生はすごく楽しそうだ。

ちょっと時間を掛けすぎなのではと思うレベルだけど、それほど真剣に選んでると言う事だし良いか。


「決めました!えーと、内容は好きな教科は?」


誰だこんな真面目な質問入れたのと言いたい所だけど、答えはハッキリ分かる。

七瀬先輩だな、これは。

六分の一の確率で教師に当たる可能性があったとは言え、まさか本当にハイラ先生に当たるとは思ってなかっただろうな。


「私が好きな教科はサイエンスですね!」


おっと、意外にも理系科目。

勝手なイメージだけど、文系科目が好きなのだとばかり思っていた。


「昔、学校でやっていた実験が楽しくて好きだったんですよ。」


「それは分かる気がします。日常では味わえない体験ですし。」


「そうですよね。それでは次の人行きましょう?」


「次は僕が。」


率先して糸井先輩がクジを引く。

謎が多い先輩なので、少しくらいは情報が知れると有り難い。


「えーっと、嫌いな食べ物はなんですか?」


それ気になるのか?

とりあえずで誰かが書いたのかもな。

でも、食事というのは三大欲求の一つになるくらい重要な要素だ。

もしかすると話しのネタになる可能性だって。


「嫌いな食べ物は沢山あるけど、一番はトマトかなー。結構嫌いな食べ物の中ではメジャーな方だけど、中のグジュグジュが苦手なんだよね。」


「意外と普通の答えでしたね。」


「あはは!僕にどんな答えを期待してたんだい?」


「てっきり、トリュフとかフォアグラとかだと思って。」


「僕も人生一度で良いから三大珍味は食べてみたいね。」


この後、七瀬先輩や華、凛も質問に答えたが、初対面でするような質問しかなかった。

それでも、意外と知らない事が多かったので、今後使うかは別として覚えておこう。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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