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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第078話 ゲームの基本はしっかりと

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「分かる人がいるなんて。この学校ではオンラインゲームの話題でないから、てっきり僕ぐらいしかやってないのかと。」


「ふふふ、多分ですけどウチの横にいる陽太くんもプレイしてますよ。」


「いや、俺何も言ってないだろ。まぁ、やってるけど。あのゲーム、チャット機能もあるしそういう事があってもおかしくないか。」


顔も知らない誰かと交流を深めるというのが、抵抗の少ない時代になって来た。

というよりも、出会いの場としては寧ろ一般的になりつつある。

今回の相談者の様に、ゲーム内で色恋沙汰に発展してもおかしくはないと思う。

ただ、一つだけ懸念点が。


「失礼な事を承知で言わせて貰うのですが、ゲーム内のロールプレイという可能性はないのですか?」


「ロールプレイ?アタシ、全然話についていけてないんだけど。」


「ロールプレイってのは、一種の演技みたいなもんだ。その場の空気に合わせて、自分に与えられた役を演じる。」


「君の言いたい事はごもっともだ。きっと僕は本気でも、彼女はそうじゃない。」


どうやら、その辺は覚悟の上で話していたみたいだ。

もしも、一方的な愛だったとして、その愛を伝えたいのかもな。

それにしても相手の素性も何も分からないのであれば、一度も会わずに告白までするのか。


現実的な話をさせてもらえば、相手が自分の好みの女性ではない可能性だってある。

それは外見的な話だけではない。

ゲーム内での自分と現実の自分を使い分けている可能性があるからだ。

泉田さんが内面を好きだったにしろ、本当の彼女と会って話すまでは何も分からない。


「いや、僕には分かるんだ。彼女は性格が完璧だって。」


「これはどうしたものかな。僕はゲームに疎いから難しい依頼だよ。誰かゲームに詳しい人がいれば良いんだけどね。」


チラチラと俺と凛を見ている。

わざわざそんな臭い演技しなくたって、今回の件は活躍させてもらうつもりだった。

いつもは余り役に立てていないが今回ばかりは成果を出そう。


凛は部室に設置されたパソコン、俺は携帯からナンバーセブンにログインする。


「へぇー、こんな感じで進めるんだ。」


「アタシ、向いてないかも知れない。」


「このゴールドって言うのは、日本円で払っても良いのよね?」


もちろん、相談者を含めて四人もログインして来た。

ちょっとプレイしているのを見ただけで慣れていないのが伝わってくる。

特に華と七瀬先輩は、歩くのすらままならないレベル。


このまま、操作方法を教えていては時間がもったいないので、二人には悪いが調査を始める。

今回の目標は、相談者の好きな相手と接触すること。

そして、相手がどんな人物なのかを調べる。

告白を手伝いをするなら、いくらゲーム内だったとしても相手の好みに合わせたサプライズを用意するべきだからな。


「それにしても、相手のユーザーネームはまんじゅうって名前か。アバターの写真と念の為連絡先も控えてるけど。どうやって探すか。」


「簡単ですよ。ユーザーが一番集まる場所に行けば良いんですから。」


このゲームで一番人が集まると言えば、酒場しかない。

名前は酒場だけど、実際はプレイヤー同士の交流の場になっている。

初心者から上級者まで幅広くここを利用しているので、多くの情報が行き交っているのは当たり前。

欲しい情報で手に入らなかった者はない。


『ちょっと良いか?人を探してる。』


『人探し?珍しい人もいたもんだね。で、誰を探してるんだい?』


『まんじゅうってプレイヤーだ。』


『ちっとも聞いたことないね。もしかしたら、この酒場に紛れている情報屋なら知ってるかもね。』


『そいつはどこにいる。』


『言っただろ。紛れ込んでるって。』


どこにいるかは分からないって事だな。

一人一人に声を掛けていたら日が暮れる。

しかし、情報屋を語るぐらいのプレイヤーだ。

見つければ、確実にまんじゅうの居場所を探し出せるだろう。


他にも手当たり次第にチャットを送ってみるが、全く見つからない。

ログインしたタイミングが悪かったのかも知れないな。

一旦、凛達と合流してから、再度手分けをして探す方が良さそうだ。


その旨を個人チャットで送るとすぐに凛と合流する。

他の人達はと聞きたいけど、今頃はチュートリアルの最中だろうな。

どの街入ってもシナリオでチュートリアルダンジョンに飛ばされるので不可避。

最初の方は当分こちらには参加出来なさそうだ。


『おい、アレって。』


『マジかよ。俺でも知ってるぞ。』


チャットのログが急に爆速で流れ始める。

何事かと思ったが、タイミング的に考えて横にいる凛が原因だろう。

ゲームではなく、現実の方で顔を見合わせて一言。


「何か言いたい事はあるか。」


「ランカーはゲーマーの嗜みだよ。」


笑みなどない真剣な顔で訴えられてもな。

横にいるのがこのゲームのランカーとは思わない。

ゲーム的にはかなり人気な方で一千万人のプレイヤーがいると言われている。

その中でランカーは千人。

四十六時中、画面に齧り付いていないと不可能なレベルだろ。

それをやってのけているのだから恐ろしい。


『もしかして!スタリンさんですか?』


スタリンって言うのは凛のユーザー名だ。

そして、話し掛けてきたミーハーは先程俺の情報屋がいると教えてくれた男だ。


『俺、情報屋をやってまして!困った事があったらすぐ連絡ください!』


『おい、お前が情報屋だったんかい。』


『さっきの奴かよ。割り込んで来んな。今は、スタリンさんが優先だっての。』


『私、まんじゅうってプレイヤーを探してるんですけど。』


『おまんじゅうですか!アイツはここら辺じゃ、トップクラスに礼儀正しくて人気のプレイヤーですよ。まぁ、スタリンさんには敵わないですけどね!』


こいつ調子良すぎるだろ。

自分が情報屋だって黙っていた上に人を選んで情報を渡しやがる。

凛に個人チャット送ったつもりかも知れないが、こっちには筒抜けだってな。


『どうすれば会えますか?』


『それは簡単ですよ。あれ、あれ。』


酒場のモニターには、ミニイベントのお知らせが書かれていた。

今日の夜九時からこの酒場で、ポーカーの大会を開催する様だ。

まんじゅうもこのイベントに参加するつもりなのかもな。


これは俺達にとって好機だ。

いきなり話し掛けるより、何かイベント事で出会ってから話し掛けた方が自然に接触が可能。

元よりこんなにコソコソする必要があるのかとも思うけど、相談者本人が自分の名前は出さないでくれと言っているのだから仕方ない。

最終的に告白持っていくなら、近辺を探られていたと知られない方が良いのは間違いないけど。


「やっとチュートリアル終わったよ。結構、最近のゲームってしっかり作り込まれているんだね。」


「そうね。私も普段からゲームする方ではないけど、楽しめたわ。」


「ヤバい、酔いそう。」


一人だけグラフィックに酔いそうだ。

進化を続けるグラフィックの裏にはこういった人も増えて来ているのも事実。

俺が高齢になった時はゲームとかに興味なくなってるのかな。


「三人には悪いんですけど、続きは九時のイベントからですよ。」


「泉田さんもポーカーのイベントまでにはログインしてくださいね。」


相談者は、首を縦に振りそのまま帰っていった。

状況が分かっていない三人に向けて、事情を説明する。

先輩達はなんとなく理解していたけど、華はちんぷんかんぷんって感じだ。

とりあえず、ログインだけでもしてくれと伝えたので、大丈夫だろう。


関係ないけど、ポーカーのイベントが楽しみなのはここだけの話。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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