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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第060話 互いに意思表示はしっかりと

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

美少女二人に囲まれている下校。

側から聞けば、誰もが羨む状況だが俺にとっては胃が痛い。

自分から誘っておいて後から気付いたが、これを他の生徒にでも見られたらボコボコにされるな。

それどころか、山に埋められしまうかも。


「神崎はクラスの中心人物として忙しそうだな。」


「そんなことないよー。私がいなくても全然準備とか順調だと思うし。」


「いやいや、絢音ちゃんはクラスのリーダーだよ。この前見に行った時にも的確に指示出してたの見たよ。」


俺と凛は同じクラスなので、話題にするなら普段話を聞けない神崎のクラスのことの方が良い。

そう思って話を振ってみたが、案外凛の食いつきも良かったので一安心。


「二人からそう言ってもらえると嬉しいな。なんだか、自信出て来た。」


「あっ、でもライバルなんで賞品の弁当は譲らないですよ!」


「いやいや!私だってあのお弁当楽しみだから負けないよ!」


やっぱり食べ物というトークテーマは会話として盛り上がりやすい。

食欲というのは人に備え付けられた生存本能。

興味が湧くのは当然の摂理だ。


「また変なこと考えてるでしょ陽太。」


横から神崎がツッコミを入れてくる。

言葉に出したつもりは無かったのだけど、彼女はエスパーなのかもしれない。

いや、俺の考えてることなんてくだらないことばかりだから、当てられたとしても何ら不思議ではないか。

真からもよく変なことを考えているだろと言われるしな。


個人的にはセンス溢れる語りだと思うのだが、それはそっと胸の中にしまっておこう。


「それで、そっちのクラスはどうなの?あれから順調?」


その答えには、二人で顔を見合わせて表情を曇らせた。

心配を掛けるわけにはいかないのだけど、嘘でも順調とは言えない。

劇の仕上がりだけで見れば恥ずかしくないレベルに仕上がっている。

しかし、藍連祭及び行事のゴールといえるのはクラスとの一体感を生み出した絆を深めること。

その点はどのクラスよりも悪い。


「その顔はあの噂本当だったんだね。」


「噂?何か出回ってるの?」


「そうなんだよね。それもB組だけじゃなくて、各組で一つずつ。どこかのクラスが陥れようとしているんじゃないかって。」


俺達のクラスだけなら分かるが、他のクラスまで悪評を流されているのか。

誰が何の目的でやっているのか分からないが、学年全体の混乱を企んでいるのは恐らくあの組織。

天竹の言っている時期と全く違うじゃないかよ。


しかし、アイツもその組織の一人だ。

俺を混乱させるのが狙いだった可能性も浮上する。


詳しく聞いてみると各クラスの噂はこうだった。


A組:仲良しで団結力のあるクラスに見えるが、実の所神崎絢音に媚を売る道化の集団である。

B組:浅間姫芽の陰湿な嫌がせによって進行度が大幅に遅れを取っている。

C組:順調に準備が進められているが古東華の暴挙によって全て台無しにされた。

D組:用意された予算よりも大幅に超えた金額を利用している。


この中で比較的に軽い噂なのはD組だ。

そうなるとD組の生徒もしくは、全体による犯行に見える。

だけど、それは今の噂だけを聞いた人の発想だ。

そもそも優勝候補筆頭のD組がそんな噂を流す必要性はないからな。


仮に犯人のカモフラージュのつもりだったとするなら、情報収集が杜撰。

突発的な嫌がらせによる犯行かも知れない。

考えれば、考えるほど色んな選択肢が見えて来てまとまらない。


「どれも気分が良いものじゃないよねー。」


「最近はこんな話が多くて嫌になっちゃうよ。華ちゃんも噂に巻き込まれてるみたいだし、何とかしてあげたいけど。」


「藍連祭も近いってのに暗い話が多く嫌になるな。」


「高校最初の文化祭くらいちゃんと成功させたいのに。」


凛も絢音もこんな話になったせいでテンションが下がってしまっている。

ここはどうにか話題を切り替えないといけないな。


「そうだ。藍連祭は他の学年も屋台とか出すんだろ?」


「先輩達からそう聞いてるよ。特に三年の飲食は盛り上がって噂だけど。」


「飲食が盛り上がる?焼きそばとかたこ焼きぐらいしかイメージないけど。」


「何言ってるの!やっぱり文化祭と言えばメイド喫茶でしょ!陽太くんはそういうのに疎いからねー。」


悪かったな疎くて。

メイド喫茶って言うのは、オタクなら誰でも通る道だと思いがちだが、恥ずかしくて緊張しちゃう奴もいんだよこの世には。


ん?待てよ・・・。文化祭という立場を利用すれば自然な感じでメイド喫茶を体験できるのではないか。

・・・他の生徒に見られながらメイド喫茶に入る方が難易度は高いか。

ただでさえ、俺のキャラは濃く味付けされて出回っているのに、プラスで吹聴されてしまったら収集がつかない。


「凛と神崎は誰かと一緒に周るとか決まってんのか?」


「ウ、ウチは決まってないかも。」


「私も誰にも誘われてないかなー。」


凛は華が誘うのも時間の問題だろうし、神崎に関しては誘われてないはずがない。

もしかして、絶対に誘われることのない俺に対する配慮でもしてるのか。


それにしても二人ともやけにもじもじしているな。

まさか、本当に誘われてなくて恥ずかしいとか。

それなら、めっちゃ悪いことをしてるな俺は。


「「陽太(くん)は・・・」」


「「あっ・・・」」


二人同時に何かを言おうとしたらしく、譲り合いになる。

互いに譲り合う時間が妙に気まずく、見るに耐えない。


凛と神崎もその空気は察したのか二人だけの密会に。

その密会は俺から二・三メートル離れたぐらいの場所で行われる小声で話。


俺の耳だとはっきり聞こえてるぞ。


「まさかとは思ってたんだけど、凛ちゃんってそういうこと?」


「そうなんですよ。でも、絢音ちゃんも。」


「・・・うん。」


聞かれてることは百も承知の内なのか、二人にしか分からない話し方で会話を進めていく。

仲間外れにされてるような寂しさを毎度の如く感じるが、これにも慣れる他あるまい。


彼女達の作戦会議が終わるのは、その十分後。

待ち時間にしては短い方なので気にしてはいない。


「と言うことだから、お互いに悔いの残らないように。」


「うん!負けないから。」


「ところで陽太。私達の会話は聞こえてなかったよね。」


「最初と最後以外はな。今度から嫌ならもっと遠くで内緒話してくれよ。」


「いやいや、陽太の耳が良すぎるだけだから。普通あの声だったら聞こえないよ。」


俺も望んで聴力が良くなったんじゃないけどな。

嫌でも悪口が聞こえるから寧ろ鈍感系主人公の方が良いまである。


それで完璧な彼女と楽しい学校生活をって思ったけど、あれは二次元だから成立することだよな。

アニメや漫画のように恋愛は単純じゃない。

もっと糸が幾重にも複雑な構造で結ばれているようなのが現実だ。


「藍連祭は楽しみにしておいてね陽太くん。」


「思い出に残るイベントにしようね。」


二人には直接言わないけど、みんなと一緒ならどんな事が待ってようと思い出に残ると思う。

けれど、そんな捻くれた答えではなく、本心から楽しんでみたいと思うのは、俺が少しずつ変わったという表れかも知れない。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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