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そのお悩み、”恋愛支援部”が解決します  作者: 風野唄


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第018話 思う気持ちが邪魔をする

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

昼休みになっても、放課後になってもその熱は冷めやらない。

最終的には職員室に逃げ込むことで難を逃れたようだ。

よりにもよって俺のクラスの副担任とは驚きだ。

決してハイラ先生が悪いということではないが、そのせいで

休み時間になっても休むことは出来なかった。

唯一安心できる場所はトイレだけだったが、長時間籠るには向いてない場所だ。


「はぁ〜、やっと休める場所に来れた。」


「何ぐったりしてんの?」


「知らないのか?俺のクラスの副担任がスーパースターになったんだよ?」


「なんとなく話には聞いてたけど、そういうの疎いんだよね。」


話に流されない人物がここにいた。

真っ先に部室へ来る時点で信憑性も高いしな。


「で、糸井先輩と七瀬先輩は?いつもは先いるけど今日はどこにも見当たらないけど。」


「なんでもそのハイラ?先生に用があって今日は部活後半から来るって。」


今まで尊敬していた先輩がとてつもないミーハーで軽くショックを受ける。


とりあえず、部室に顔を出した以上昨日の相談を進めていこう。

羽田先輩は二年C組。

今はほとんどの生徒が教室に残っているはずだ。

後はどれだけ自然に話し掛けるかだけ。


・・・無理じゃない?


ただでさえ話題の中心はハイラ先生のことだけなのに、いきなり横浜先輩の話題を出したら不審だ。

まぁ、後輩のそれも知らない生徒から告白したか聞く時点で気持ち悪さがあるのは言わずもがな。


「そういえば古東はやることないって言ってたよな?」


「今はそうだけど、嫌だ。」


「まだ何も言ってないのに否定するなんて酷いだろ。」


「じゃあ、話だけなら聞く。」


「二年の先輩に話を聞きに行くんだけど付いてこない?」


「付いてくだけ?まぁ、それだけならいいよ。」


本人は付いて行くだけだと思っているが、他の人にとっては違う作用がある。

横に薔薇姫と恐れられる存在がいれば、無駄に抵抗してくることもないはず。

古東にも羽田先輩にも悪いが一番事を荒立てずに済む方法はこれだけだ。


部室を出て二年教室に向かうが、やはりいつもより人は多い。

いくら注目が新教師の話になっていても、俺らの存在は多少目立つ。

廊下ですれ違う生徒一人一人が俺と古東を見ているのは気のせいでないはずだ。


ついに二年C組の教室前へ。

ちょっと胃が痛くなって来たのでこのまま部室に戻ってしまおうか。

しかし、古東に考えを読まれたのかガッツリ肩を掴まれた。


「ここまで来たんだから覚悟決めて行くしかないでしょ!」


ポンと押されて教室の中に入ってしまう。

やべぇー、めっちゃ見られてるよ。

震えた声が出そうだけど、ここは強がってなんともない態度を見せなければ。


「あ、えーっと、羽田先輩いますか?」


「サクちゃんに何の用?」


いかにも姉御肌って感じの女子生徒が俺の前に立った。

ということは、その後ろにいる三人の内誰かが羽田先輩か。


「言っておくけど私友達のためなら薔薇姫とでも戦えるけど?」


なんでそんな攻撃的になるんだ。

こっちは穏便に済ませようとしてるのに。

立ち振る舞いを見るに格闘技をやってそうだな。

勝手な想像だけど。


「横浜先輩のことって言えば分かりますか?」


「ちょっとアンタ声でかい!」


姉御肌先輩に口を押さえられる。

乙女の恋愛事情は簡単に口に出さない方が良いと学べたな。


そろそろ息苦しくなって来たから手を離してもらいたいが、喋ると手に息が掛かってしまって犯罪、直接触っても犯罪に。

あぁ、これは死を受け入れるしかないのか。


「アカネちゃん!その人、顔真っ赤になってる!」


友達の声でようやく気付いたらしく解放された。

何度か深呼吸をして息を整える。

名前の分からない先輩だけど、本当に助かりました。

今日は、命の恩人であるあの人に足向けて寝れないな。


「なんでアンタがそのこと知ってんのよ。まさか、サクちゃんと知り合い?」


その時、チラッと三人の内一人に視線を送った。

なるほど、死に掛けたのを助けた生徒が羽田先輩だったのか。

勿論、彼女は教えてないので首を横に振っている。

恐怖と心配が半々といった感じか。


「ラブレターとかで告白したんじゃないですか?」


「ラブレター?私は直接会って話をしたよ。恥ずかしさがあったから皆に着いて来たけど。」


羽田先輩でないなら、三年の先輩の方だったか。

それが分かったのは良しとして、この会話どうやって終わらせるべきだ?

必要なことは聞けたからと言って、無理に話を切り上げるのも失礼だしな。


「行くよ佐倉。」


困っている俺に助け舟を出す古東。

本当に連れて来て良かったと内心思う。

流れるままに古東の方へ逃げ出そうとするが呼び止められる。


「勝手に要件済ませて、はい終わりってこと?いくら何でも学年関係なく舐めすぎじゃない?」


そうなるよなー。

決して彼女が言っているような考えはないと誓える。

もしも、告白の件に関して傷を掘り返してしまったのなら謝罪もしよう。


「横浜くん、私が告白したから困ってたのかも。」


「あ、今回の件は全く違うことですよ。相談者のプライバシーもあるので詳しくは言えませんが。」


「・・・本当ですか?」


「ザックリとだけ教えるなら落とし物をした人を探してるだけですので。」


嘘はついてない。

横浜先輩は自分の物ではないと思っているんだし。

違うと否定した以上は相手も踏み込んで来れなくなった。

後で陰口でも言われてるかもしれないが、今回は甘んじて受け入れよう。


二年C組の教室を出た瞬間、アウェーの空気から解放されたように感じた。

いつもなら部室に戻らず帰るところだが、今日は先輩達がいるはずなので一旦寄ることに。

先程の結果もついでに報告しておきたいしな。


「お疲れ様です。」


「おっ!丁度良いところに来たね!」


何故か俺達も見ると元気そうにソファーへ来るよう促してくる。

何故かと思ってソファーを見るとどうやら、誰か来ているみたいだ。

最初は相談者かと思っていたが、正体は今日は嫌というほど見た人物だった。


「ハーイ!今日皆さん、産休中の竹中先生に代わって顧問をします。ハイラ・リーゼンと申します。何卒よろしくお願いしいたします。」


やけに畏まった言い方だな。

まさか恋愛支援部の顧問になるとは思ってもいなかった。

ちょっと失礼だが、顧問がいることさえ知らなかったぞ。


「君、私のクラスの佐倉くんじゃないですか?」


「あ、そうです。よく分かりましたね。」


「他のクラスの人はまだだけど、自分のクラスなら分かるよ。」


やる気に満ち溢れているのが伝わってくるが、流暢な日本語が気になってしまう。

元々、親日家で日本語の勉強でもしていたのだろうか。

直接聞くほど気になっている訳ではないので、この疑問は胸の中に留めておこう。


それにしても元気な人だ。

あれだけ質問攻めにあったのに疲れた顔一つ見せない。

誰にでも真似できる事じゃないぞ。

俺だったら、朝のホームルーム終わった時点で疲れて倒れてる自信がある。


「皆さんの力になれたら嬉しいです!」


「私達も先生が顧問になっていただけたら心強いです。」


「やっぱり七瀬ちゃんは良い子ですね!」


七瀬先輩にハグを試みるハイラ先生だったが、ギリギリのところで交わされる。

何度もハグをしようとするので、最終的には七瀬先輩が折れる始末。


「癖強いな、あの先生。」


本人に気を遣って俺にだけ伝わる小声で伝えて来た古東。

それをは否定出来ないのが非常に残念である。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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