次は王子も誘いますね
翌朝。部屋で人生ゲームの改良点をまとめていたら、お母さまから呼び出された。
「今日の午後、アルフレッド王子がいらっしゃるわ。ライアンとアナベルは、バックリー伯爵のお茶会へ行くから、アリッサ、貴方が王子のお相手をしてね」
えええ?!
急過ぎない?!
お貴族様は、何日も前に訪問のお伺いを立てるって聞いたよ?王子、職権乱用(?)じゃん!
私は今日は予定がなかったから、人生ゲームの改良点をまとめて、商会へ持って行こうと思ってたのにぃ。
昨日と同じく、庭の温室で王子を迎えた。
王子は、冬には珍しいバラの花束とお菓子を持ってきてくれていた。
「ありがとうございます」
受け取りながらお礼を言ったら、いつも以上にキラキラと輝く笑みを向けられた。
「急に君に会いに来て、ごめんね。君が昨日、水龍公爵家のエリオットとお茶会をしたと聞いて、ちょっと驚いてしまって」
「はあ……」
……?
エリオット様とお茶会したら、何故、王子が突然来訪することになるの?
頭にハテナを浮かべつつ、王子とお茶をする。
必然と昨日の話になった。
「エリオットのこと、どう思った?」
「エリオット様ですか?とても するどい思考をされていて、たよりになりますね」
クローディア様もエリオット様も、人生ゲーム改良にとても参考になる意見をばんばん出してくれた。今後、他にもゲームを作る場合には、ぜひ、一緒に考えて欲しいところだ。
すると、王子から冷やかな空気が流れてきた。笑顔のキラキラは増しているのに、寒い。何故だ。
「ふうん?ああ、エリオットとゲームをしたって聞いたよ。楽しかったみたいだね?」
昨日の出来事なのに、情報早いな。
あ!
そうか、王子、仲間外れにされて拗ねているんだ。
素直に「自分も仲間に入れて欲しい」って言えばいいのに。ま、王子だもん。プライドが邪魔して言えないよね。
ここは、大人な私が配慮してあげなくちゃ。
「近いうちに、エリオット様たちとまた一緒にゲームをするんです。そのときは、殿下も一緒にゲームをしましょう!」
「いや、そうじゃなく……」
「いろいろ改良して、とてもよいものになっているんです。期待していてくださいね」
「うん、あのね、別に僕はみんなとゲームがしたいわけじゃなくて…………」
「人数のおおい方が楽しいんですよ。他にも殿下がさそいたい方がおられるなら、えんりょなく おっしゃってくださいね」
「…………うん」
王子は遠い目をして頷いた。
照れずにもっと喜んでもいいのに。ホント、プライドが高いんだから。
PV数が1万人突破!ありがとうございます!
前作に比べるとなんて早いの……。
とても嬉しいので、お礼(?)に1日2回更新をしたいのですが、他の用事が立て込んでいて、ちょっとすぐはムリそうです。
でも、がんばります。
というか、早く王子視点も書きたいのに。キリのいいところまで進むのが遅い……。




