お茶会の余波
書きながら、おかしいな?と思っていたんです。ちゃんと見直して……やっぱり間違えていました。
バーンフォード大公→バンフォード大公です。端役だからって適当にしていたら駄目ですね。
これまでの分も修正いたしました。
この頃、王城のみんなの目がやたら温かい。
そして、たまによく分からない応援を受ける。
「アルフレッド殿下!がんばってくださいね!!」
今日も年配の掃除をしている侍女からそんなことを言われた。……一体、何を頑張るんだろう?
首を捻っていたら、ヘザーから回答をもらった。
「みな、殿下とアリッサ様の仲を応援しているんですよ」
「僕とアリッサの仲??」
「この間のお茶会で、殿下は楽しそうにアリッサ様と過ごしておられたでしょう?それがあまりに微笑ましいご様子だったと噂になって。これはもう、お二人は互いに想い合っているに違いない。マーカス殿下の横槍はヒドイ!って話になっているんですよ」
うわぁ……変な膨れ上がり方をしている……。
軽い牽制をするつもりだったのに、大きくなり過ぎだ。しまった。
僕を担ぎ上げたい奴らが動かないよう、気を付けておかないといけないじゃないか。
グレアムとの訓練へ向かうときに、兄上からもからかわれた。
「私への当て付けか?随分、楽しそうなお茶会だったらしいな」
「……いえ、別にそういう訳では」
「母上の護衛騎士が王城のあちこちで騒ぎになってると、わざわざ知らせに来てくれたんだ」
えええ……僕の大爆笑がそんなに広まっているのか?恥ずかしすぎる……。
「で、何にそんなに笑っていたんだ?」
兄上は興味津々だ。
お茶会で、座っている席の関係から、アリッサのあの顔は僕とウィリアムしか見えていないだろう。会話はもちろん、周囲に聞こえないよう防音が施されている。
「……皆には内緒ですよ?アリッサがバンフォード大公の真似をしたんです」
「バンフォード大公の真似?」
以前の僕なら、兄上に何を聞かれても適当に誤魔化して詳細は語らなかった。
だけど、こうやって一緒に訓練を受けるようになって、他愛もない日常の話をお互いにするのは……案外、悪くない。兄上は割りとよく周りを観察していて、侍女や侍従たちの不可解な行動の話を面白可笑しく教えてくれるのなんか、楽しみになっているくらいだ。なので、僕もお茶会の話をすることに抵抗はなかった。
「大公の何を真似たんだ?」
僕は答えず、頬を膨らませて鼻や口を寄せる。
兄上はしばらく黙って僕を見つめたあと……堪えきれないように吹き出した。
「……ブッ…………フ、ハハ……!!」
体を折って笑う。
「それ……アリッサ嬢がやったのか?!アハハ、次の神事のとき…………思い出したらどうしてくれるんだ、アルフレッド!」
「僕もたぶん、笑ってしまうと思うので。一蓮托生でいきましょう、兄上」
「アハハハ、最悪だ!」
僕と兄上がバンフォード大公と顔を合わせた瞬間、二人して大笑いする。───うん、最高に面白そうじゃないか?




