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異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収拾つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~  作者: ひだまりのねこ
第四章 エスペランサの攻防

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49 閑話 ミコトと美琴

おかげ様で1万PV達成いたしました。わずか二週間の快挙(自分の中で)です。初めての投稿で、まさかこんなに読んでいただけるとは。本当にありがとうございます。

「ミコトさん――次、お願いします!」


 私は、不知火美琴(しらぬいみこと)。異世界で勇者をやっています。


 現在、私は連日死神のミコトさんから猛特訓を受けている。


『では問題……プリメーラ騎士団の騎士団長セレスティーナが、カケルを呼ぶ時の呼称は?』


「はい、旦那様!!」


『ですが……エスペランサ砦隊長のサクラは、カケルのことを何と呼ぶ?』


「えっと……王子様、ですよね!!」


『……正解。なかなかやるようになった』  


「やった! ありがとうございます」


『次はちょっと難しい。挑戦する?』


「もちろんです、ちゃんと予習復習してますから」


『セレスティーナを殺されそうになったカケルが、怒りのあまり魔人ヴァロノスにぶつけたセリフは?』


「長文問題ですね、「俺のセレスティーナになにしてくれてんだ!!!」です!」


『……完璧。美琴、末恐ろしい子』


「えへへへ、そんなことありますけど~」


『調子に乗らない。レベルを一段上げる……カケルの初めての召喚獣は?』


「くっ……角ウサギのラビです」


『……ですが、ラビが喋るときに付ける語尾は何?』


「え……わ、わかりません」


『ふっ、美琴、まだまだ甘い。答えは……うさ』


「えーっ、そんなのレポートにありましたっけ? だいたいそれ、カケルさんに関係ないですよ! ずるいです!!」


『む、確かに。じゃあ今日はこれまで』


「はーい! でも、ミコトさん、こんな特訓して意味あるんですか? 初対面で色々知られてたら、私だったらめっちゃ怖いんですけど……」


『大丈夫、もしばれてもカケルなら受け止めてくれる。カケルの懐の深さは、神クラス』

「確かに無理のある妹設定も普通に受け入れてますね……ううう、でもやっぱりばれたら不味いんじゃないですか~」


『……それより、美琴はもう決めた?』

「決めたって、何をです?」


『……カケルの呼び方』

「は? カケルさんじゃダメなんですか?』 


『ダメ……フリアと被ってる』

「フリアって……ああ、でもあの子まだ子どもじゃないですか?」


『後5年もすればわからない。早い者勝ち』

「そんな……もうまともなの残って無いじゃないですか!」 


『そんなことない、結構ある』

「えー、じゃあ例えば何ですか?」


『…………腹案ならある』

「なに政治家みたいなこと言ってるんですか! やっぱり無いんじゃないですか!」


「それに、それをいうならミコトさんだってセシリアさんと被ってますよ!」


『……大丈夫、何とかする……イリゼが』

「また女神様ですか……最初の印象はアレでしたけど、最近女神様が気の毒になってきましたよ」


***


『もしもし、やっほーミコちん、どうしたの? レポートならさっき送ったはずだけど』


『え……セシリアのカケルくんの呼び方を変えて欲しい? いや、出来なくはないけど……ちょっ、泣かないでミコちん! わかったから! で、何に変えればいいの? え……私が考えるの? 私これでも結構忙しい――ごめんごめん、わかった! 適当に考えておくから。え……この世界の女性が、今後カケルくんをカケルって呼べないように設定しろって? いや、それはさすがに……え、じゃないとその都度、私が別の呼び方を考える羽目に? え、こんなこと親友の私にしか頼めないって? むふふ〜、わかった! わかりました!! この親友にどーんと任せなさい』


***


「ミコトさん、どうでした? さすがに女神様も無理なんじゃ……」

『大丈夫。全部やってくれるって』 


「マジか……イリゼ様、まじ神」


***


『お呼びでしょうか、イリゼ様』

『うん、みんなよく来てくれたね。ところで、この中から一つ気に入ったものを選んで欲しい』


『……カケルっち、カケルん、カッちん……なんですかこれ?』

『余計なことは考えず、フィーリングで選んで欲しい。とても重要なことなんだ、君たちの感性にかかっているといってもいい!!』


『わ、わかりました。これから全員で緊急会議を開きます』

『うむ、結果を楽しみにしているよ』


***


「おはようございます! セシリアさん」


「おはよう! カケルっち、今日も良い男だな」


「か、カケルっち?」


 天界の緊急会議は紛糾し、結論が出るまで三日かかったという。



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i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[一言] >えー、じゃあ例えば何ですか? カケたんカケぽよカケまろカケっちょカケすけカケたそ……まだまだありますねぇ(ぇ だけどいきなり変わったらカケるん混乱するわ!!(笑)
[一言] これは酷いw(ミコトさんが)
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