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異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収拾つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~  作者: ひだまりのねこ
第二章 異変の兆候

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26 セネカ村への帰還と初依頼達成

 翌朝、簡単な朝食をすませ、オークの集落跡を出発する。


 集落跡には、念のため、シュタルクら、ハイオーク5体と、シュヴァインを残していく。討ち漏らしたオークなどがいた場合、戻ってくる可能性があるからだ。


 午後には、プリメーラから、後発の調査隊が到着するはずなので、調査隊が到着したら、こちらに戻す予定だ。


 オークのいなくなった森は平和そのもので、昨日まではなかった鳥のさえずりが聞こえてくる。


「……ところで皆さん? いつまでそうしているつもりだ?」


 背中にはサラ、右手にはシルフィ、左手にはエヴァンジェリン、そして……


 クロエは、俺の肩に乗って、いわゆる肩車状態だ。


 出発する際、当たり前のように3人が定位置(定位置ってなんだよ)に乗ったところ、クロエが


「御主人様、申し訳ございません。昨日走りすぎて足が痛いのです」


 などと可愛いことを言ってくるので、空気を読める俺は、優しくこう言ってやった。


「クロエ、すまなかったな。俺の肩なら空いているから、乗りなさい」


 というわけで、傍から見たら絵的に意味の分からない状況になっている。


「森を抜けたら降りるんだぞ」


「「「「はーい」」」」


 うん。気持ちの良い返事だ。本音を言えば、別にこのままでも一向に構わない。感触は最高だし、いい香りもする。だが、さすがに人目は気になるからな。もう手遅れかもしれないが……。


 セネカ村の前で、カタリナさんたちと一旦別れる。


「カケルくん、じゃあまたギルドでね。彼女たちは責任をもってプリメーラまで連れて行くから安心して」


「カタリナさん、よろしくお願いします。じゃあまた後で――あ、そうだ」


 カタリナさんにそっと耳打ちする。


「本当! ありがとうカケルくん。大好きよ」


 カタリナさんが抱き着いて頬にキスしてくれた。ラビをプリメーラに着くまで貸しますよって言っただけなんだけど、喜んでくれて何よりだ。


「貴方様、もう空いている席はないのですが」


 シルフィが心配そうに言うが、俺乗り物じゃないからね。


「シルフィたちは、一緒にセネカ村にいくのでいいんだよな?」


「もちろんです」「ボクも一緒に行くよ」「ダーリンの行く場所が妾の行く場所じゃ」


 ……エヴァさん、ダーリン呼びは恥ずかしいんだけど。


 とりあえず、5人でセネカ村に入る。場所はわかっているので、今回はそのまま村長の屋敷へ向かう――つもりだったが、わかりました、串焼きですね、買いましょう。


 クロエとエヴァの無言のプレッシャーに耐えきれなかった俺は、串焼きの屋台に並んでいる。


 たくさん買ったら、屋台のおじちゃんがいろいろおまけしてくれた。美人は得だな。


 村長の屋敷に着くと、すでにギルドから情報が入っていたらしく、すぐにディエゴ村長とアントニオさんが出てきて歓迎してくれた。


「いやあ、オークジェネラルを討伐しちまうなんて、信じられないな。おかげで森も元に戻ったし、本当にありがとうカケルくん」


 頭を下げるディエゴさん。


「いえ、俺一人の力ではありませんし、ディエゴさんがいち早く異変に気付いて依頼を出さなければ、もっと被害は深刻になっていたと思います」


「そう言ってもらえると依頼を出した甲斐があったよ。それから、承認印押しておいたから、初依頼達成おめでとう」

「ありがとうございます。これで、俺も本当の冒険者になれたってことですね」


「……一日でギルドカードがシルバー(C級)になった奴が今更だがな」


 ディエゴさんが苦笑いで返す。


「しかし、カケルくんもやるなあ。全員君の彼女かい?」

 

 にやにやして聞いてくるディエゴさん。


「へ? いや、ちが――」

「「「「そうです」」」」


 君たちなんでそんなに息ぴったりなの?


「やはりそうか。妻がごちそうを用意してるから、よかったら食べていってくれ」

「いや、せっかくなんですが、急いでギルドに――うっ……」


 背後から刺すようなプレッシャーが……まさか、オークジェネラルが使っていた威圧なのか……


「御主人様、せっかく奥様が用意してくださったのです。断るのは人の道に外れるのではないのですか?」

「ダーリン、腹が減っては戦は出来ぬというではないか。何、慌てなくともギルドは逃げたりはしないぞ」

 

 二人とももっともらしいこと言ってるけど、食べたいだけだよね。まあせっかくだし、お言葉に甘えるとするか。


***


 プリメーラ ギルドにて


「カタリナ、カケルたち遅くないか? もう戻ってきてもいいと思うんだけど……」  

「……うるさいわね。遅くていいのよ。私のモフモフを邪魔しないでくれる?」


 一心不乱にラビをモフるカタリナ。


「おい、アーロン、カタリナはあの調子だし、俺らも酒でも飲んで気長に待ってようぜ」

「それもそうだな、今回はろくに戦ってないのにたっぷり報酬もらえたしな」



「おい、クラウディア、カケルくんたちはまだ戻ってきていないのか?」

「ギルマス、クロエが一緒なんですから、おそらくセネカ村で食べ続けていると思われます」


「そうか……ではアルフレイドには、遅くなりそうだと伝えておこう」

 


 結局、カケルたちがギルドに戻ってきたのは、それから3時間後だった。

 

 

いつも本作をお読み頂き誠にありがとうございます。


これで2章は終わりとなります。


ここから新たな戦い、急展開となります。もちろん新たなるヒロインも。お話はまだまだ続きますので、今後も引き続き宜しくお願い致します!


『まあまあ』、『暇つぶしにはなった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』していただけますと大変作者が喜びます。


おそらくガ〇ガ〇君のアイスで当たりが出た程度には。ふふふ。


もしまだの方がいらっしゃいましたら、ぜひブックマークもしてみてはいかがでしょうか? 作者がブクマをコレクションしているのでめちゃくちゃ喜びます。


感想、誤字脱字報告も絶賛受付中です。



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i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[気になる点] ハーレムもの……いつも思うんですが、書いている方はもれなくヒロイン名鑑を作った方がいいと思うのですよ(;'∀') 無理ならそれぞれ何話に登場したかを書いてもいいと思うんですよ(;゜Д゜…
[一言] こういうハーレム物は楽しいよね。 あと大事なのは女の子がいかに可愛くて魅力的かを 表現できればいいんだよ。
[良い点] カケルくん、もりもり強くなっていきますね。(゜゜) しかしこの段階だと、まだステータス的に返り討ちに遭う可能性もあるモンスターもいるのですね。召喚獣で気を引きつつ、背後からバッサリ。戦術っ…
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