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第22話 藍ちゃんのお仕置きタイム


 黎明高校の歴史は案外古い。


 たしか昭和初期から創立したとか生徒手帳には書いてあった。


 それだけ古ければ旧校舎なんていうものも残っていても可笑しくないが……


「やっぱりあらためて考えると異質な場所な」


「何がなん? 建宮っち」


 七宮が俺の背中に胸を押し付けながら聞いて来た。七宮よ。その程度のパイでは俺は誘惑できないぞ。


 なんせ俺には七宮を越えるパイを持つ自慢の幼馴染みがいるんだからな。


 お前の誘惑になど負けるわけ……七宮のやつ前よりも胸が成長していないか? 前よりも感触がボリューミーに――――はっ! 俺は今、何を考えていたんだ?


「お~い! 建宮っち。どうしたん? ウチのおっぱいにドキマギした?」


「した……いや! してない。してないからな! 俺には藍パイがあるんだぞ」


「藍パイとかウケるし~! 藍ちゃんの事? あ~藍ちゃん。たしかボリューミーだから釘付けになるなる。建宮っちはいつも見てるんだし?」


「アホ。当たり前だろう。そして、見飽きる事は絶対にない。だって藍の胸はなポヨンポヨンで……なんだよ。七宮。いきなりおびえた様な顔して」


「建宮っち。後ろ後ろ……だし」


「だからなんだよ。その志村後ろみたいな……ノリ……は?……」


「ゆー君~! また。私のポヨンポヨンのお話で盛り上がっているのかな~? 調べ物もしないでなにを遊んでいるのかな~?」

 

 後ろを振り向くとニコニコ笑顔でひたい青筋あおすじ浮かべている藍さんが立っていた。


「……藍パイ。これは違うんだ。俺は藍パイのポヨンポヨンが大好きなんだ。いや、藍も俺の大切な幼馴染みでな…藍。何が言いたいかというと藍のポヨンポヨンは最高なんだ」


「うんうん。ちょ~と。ゆー君がなにを言っているのか分からないから。図書準備室に一緒に行こうね。事情聴取してあげるから」

 

 藍さんの圧が凄い圧が。普段こうして藍さんをいじらないから圧が凄い事になっている。


 これが無表情の怒り方というやつなんだ。何も言い返せないぞ。


「ウ、ウチ~! 親友のボッチちゃんと調べ物に戻るし~! だから2人でイチャイチャしてくると良いし~!」


 七宮は逃げる様にボッチちゃ……白鳥さんの方へと避難していった。アイツ~! 秒で裏切りやがったな。許せん!


「あ! ちょっと待て! 逃げるな卑怯……」


「ゆー君は逃げないでね。お説教してあげるんだから」


「うぐっ!」


 こうして、俺は藍パイ……じゃなくて、藍に図書準備室へと連行された。


《図書準備室》


 椅子に座るようにうながされ。素直に座った。そして、藍も俺の前に椅子を置くとりその椅子へと椅子に座らされ。


「ふぅ~! 私は悲しいです。ゆー君。七宮さんとイチャイチャしてたと思ったら、可愛い幼馴染みの藍ちゃんのポヨンポヨンを自慢している人が幼馴染みさんなんて。私の幼馴染みさんはおっぱい大好き星人なんだと気づかされちゃいました」

 

 随分と長台詞だな……つうか。藍のヤツ。なんで顔がニヤついてんだよ。


「……いや。それだけ藍が魅力的ってだけなんだけど」


「うんうん。どこら辺が藍ちゃんの魅力的なのかな? ゆー君」


「いや、藍は昔から可愛いし。いや、それがバレない様に眼鏡とか掛けて前髪も伸ばしてて、辺な方向で努力する所も魅力的というかだな」


 なんか。言っている事が恥ずかしいな。なんで俺は今、幼馴染みの素敵な所を言いまくってるんだ?


「うんうん……それでそれで? 他には私の魅力ってなんなのかな? ゆー君」


 ……おい! コイツ。自分が褒められてニヤニヤが止まんなくなってないか?


「いや、だから。身体も魅力的だしポヨンポヨンも素敵だといつも思ってるよ。それにいつも優しいし甘やかしてくれる……藍は俺にとっての……」


「わ、私はゆー君にとっての?」


「……母性溢れるマザー的な感じかな?」


「……うん。ギルティーだね。ゆー君。この間、ゆー君に教えてもらった健康に良いツボ押してあげるね。ヨイショッと!」


ズポッ!

「ギャああアア!!」


 俺はどうやら。藍との言葉のキャッチボールに失敗した様だ。


 変に誤魔化さずに言えば良かった。本当は可愛く理想の女の子とおぉ!! ツボ押し痛い!!


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