表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/147

第102話 迷宮についての対策

 臣民っぽいのにシチューを振る舞い、一緒に国歌を合唱してから帰ってきたぞ。


『うおーいタマルさーん』


「なんなんだなもし」


『僕の喋りを取らないで欲しいんだなもし。確認したんだなもし。今、五柱目の兄弟神をやっつけたんだなもしー。ヘルズテーブルを手中に収めるまで、あと少しなんだなもし!』


「ああ、王手ってところまで来たな」


 ヌキチータと固い握手を交わす。


「で、赤い湿地をコンクリートでガチガチに固めてきたんだが」


『おほー! 僕が思いつかないような邪悪なやり方で侵略してるんだなもし! しかも行動が早いんだなもしー!』


『ヌキチータ殿が絶賛してますな。我もタマル様の発想力は恐ろしくなる事が多かったですが、最近は完全に慣れてきて、タマル様の邪悪な策が炸裂すると地元に帰ってきたような安心感を覚えますぞ』


「こらあ! 人聞きの悪いことを言うなラムザー!」


 俺はその場で思いついた、効率的な世界スローライフ化計画を実行しているだけなのだ。

 コンクリートだって、星の砂とかもっと穏やかな素材が無かったから代用しているだけだ。

 あれ無限に使えるからめちゃくちゃ便利なんだよな。


「それでだ。話は戻るが、赤き湿地の迷宮をクリアすればいいんだが、長々とした開拓作業の後だったんで面倒になって戻ってきた」


『迷宮の内容についてはうちにいる創造神が知ってるからなんだなあもし』


『呼んだ?』


 ふよふよーっとシーツおばけの姿をした創造神が寄ってきた。


「赤き湿地の迷宮をクリアすれば、6つのうちの5つまで攻略なのよ」


『これは凄い。じゃあ、迷宮のショートカットを教えておこう』


「そんなのあるの!?」


『それがないと、最深部まで作った余が外に出られないでしょ。あと、迷宮の怪物たちは余を攻撃してくるから、危なくて普通のルートは通れないのだ。それに安全な場所にいても、近くに魔人侯がいると思うと気が休まらないから外に出た』


 なるほどなるほど。

 創造神が危険な外の世界をふらふらしているはずだ。

 迷宮の中もまためちゃめちゃ危険だったのだな。


 どうやら、こういうおばけモードになった時点で、創造神としての権能の大半を失い、作り上げた怪物たちも制御できなくなってしまったらしい。

 本当に創造神の最後の一欠片みたいなものなのだなあ。


『オー! ダディもダンジョンにトゥギャザーしますか!?』


『アヒーッ! 迷宮に潜ったら一瞬でやられる自信がある! 余は大人しくタマル村を彷徨っているよ。そうそう。創造神レシピの2つ目が完成した。あげる』


「マジ? ありがてえありがてえ!」


『新しいレシピが生まれた!』


 システム音声が響き渡る。


▶DIYレシピ

 ※創造神ペンキ

 素材:星の欠片+泡立つ赤水+オリハルコン


 こんなところでオリハルコン消費が!

 早速トンカントンカン作ってみると、バケツと、そこにいっぱいに満たされた七色のペンキが出現した。

 ハケもついてくる。


「これだけ見ると極めてしょぼい感じだが……どーれ」


 ハケにペンキをつけ、とりあえず手近にあった俺の彫像に塗ってみる。

 すると、一瞬で彫像が金色に染まって輝き出した。


「うわっ眩しっ」


 慌てて塗り直す。

 今度は青紫色になった。

 なんとも邪悪な。


「自由自在にものの色彩を変えられるペンキか。こりゃあ面白い」


 キョロキョロしていたら、フランクリンが目についた。


「おいフランクリン」


『オーノー!』


「あっ、何も言ってないのに逃げやがった! 待て! 待つんだフランクリン! ああくそ、あいついつの間にキャタピラ装備してたんだ! 速い速い!!」


『フランクリンはコツコツためたポイントでキャタピラを買ってましたな。ちゃんと回るようにイチ殿が作ってくれたそうですぞ』


「スローライフ的には便利だが、こう言うときは仇になるな。くそー」


 諦めて戻ってくると、ポタルがポルポルを抱っこしている。


「ポルポルが塗ってほしいんだって!」


『ピピー!』


「おお、ポルポル! なんて心優しいミニミニ機動城塞なんだ。お好みの色は?」


『ピポ!』


「えっ、金色!? チャレンジャーだなあ。そりゃあ!」


 ペンキでポルポルを金色に染めた。


「うわっ眩しっ!」


「うわっ眩しっ!」


 俺とポタルで目がくらみそうになる。


「ポルポル、やはり金色はいかん。なんか内部から光を放ってるみたいな感じだし」


『ピピー』


 ポルポルと相談した結果、ガンメタルカラーに落ち着いた。

 これ、腕を上げると部分ごとに塗り分けができそうなアイテムだ。

 いつでも使えるよう、馬車の中に置いておこう。


『うわー、ペンキで焼肉の色が真っ青になったわ』


「キャロル早速何してるんだ」


 食べ物で遊んじゃいけません。

 だが真っ青になった焼肉をもりもり食べるキャロルなのである。


「みんな全然元気だな。じゃあ明日は迷宮を攻略しようか。いよいよヘルズテーブルを平和の底に沈める時が近づいているぞ」


『タマル様の剛腕で世界をねじ伏せて平和にする感じですな』


「ああ。対抗勢力も根こそぎ捕獲して売り払ってるから、かなり長めの平和が期待できる。これこそスローライフの夜明けだぞ」


『スローライフというのは険しい道程なのですなあ……』


「特にこの世界だと険しいだけかも知れない」


『タマルさん、それを言っちゃあおしまいなんだな』


 ヌキチータが突っ込んできたが、そもそもお前が俺をここに転生させたのではなかったか……!


▶DIYレシピ

 創造神ペンキ

神話の次の話でこういうしょうもないことをして遊んでいる連中なのだ!

世界が遊び場だぞ


お気にいっていただけましたら、下にある星を増やしますと作者が喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 無邪気と邪悪は共存並立する あとキャロルかわいいなこいつ
[一言] スローライフが、なぜか「侵略」に・・・
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ