ここプロさんに突撃インタビュー!!
今回は矢岳秀斗さんのご紹介でここプロさんにインタビューしてきました。ここプロさんは推理小説を中心に活躍されている作者さんです。紹介者の矢岳さんいは、「読者を惹きつける冒頭、一筋縄ではいかないトリック、想像もつかないオチ、「小説が上手いとはこういうことを言うのだ」と、いつも感心する作家さんです。」と仰っていました。
では、いつも通りの質問をさせて頂きました。
あ……超本人です。
・今書いている小説を書くようになったきっかけは何ですか?
もともと私は長編小説を書くことが多かったのですが、どうしても長編小説で生かせそうにない“余ったネタ”を再利用しようという考えから『三千世界』(短編集)の執筆に踏み切りました。ボツになったネタも設定を整えて、かつ使うタイミングさえ誤らなければそれなりの形にはなってくれるはず……。そう信じて今も連載を続けています。ある意味ではエコ活動と呼べるのかもしれません(?)
『禁じられた遊びゲーム』のほうは、漫画“ライアーゲーム”や“カイジ”にはまったことがきっかけです。自分ならこう攻略する、など色々と考える中で生まれた発想を生かそうと考えて連載を始めました。書いてみて「推理」を書く難しさを肌で体験しています。
自分もたまにエコ活動をしています(笑)。確かに使うタイミングさえ間違えなければ使えると思います。
カイジは読んだことありませんが、ライアーゲームは原作ドラマともに観ています。一時ライアーゲームに憧れて小説を書こうと試みましたが、一瞬で崩れ去りましたね(笑)。自分にはあんなすごいのは思いつきませんよ。
・小説を書くときに心がけていることは何ですか?
読み手を騙すことです。小説を書き、読み手の予想を超えられると嬉しくありませんか? 私は少なくともそんな気があります。そして逆に、騙されることに快感を覚える人もいるのではないでしょうか。小説などで自分の予想を超えた結末が見られると嬉しい……あの感覚です。
つまり私が読者を騙せば、騙すこちらも楽しいし、騙される読み手も楽しめる。そんな着想に至ってから、私は“騙す”ことをずっとポリシーに掲げています。
読者の予想を超えると嬉しいですね。自分は伏線を張っている時に「誰も気づかないだろうな」と、ニヤニヤしながら書いている変質者です。自分も作品で騙されるのは大好きです。現実では勘弁してもらいたいですが……。確かにオチが読めてしまう作品はあまり好きではないですね。もっともそれをネタにしている作品も数多くあるので一概には言えませんですけど。
・更新はどのくらいのペースでしていますか?
『三千世界』は基本的に週1~2のペースで更新しています。ただ11話ごとに休載を挟み、納得のいくお話が4話たまった時点で連載を再開するという形式をとっています。
『禁じられた遊びゲーム』は最悪でも月1のペースは守ろうと心がけています。原作者(私)・ライター(知人)ともになかなか時間がとれず、いまは2人で書き溜めたお話を月初めに載せる形になってしまっているのが心苦しいです。
お二人でやってらっしゃるんですか。おそらく初めて出会いました。二人だと意見の違いとかは出ないんでしょうか? ちょっと気になりますね(笑)。
・好きな小説は何ですか?(プロでもアマでもかまいません)
たくさんあります。出版されている小説を挙げてしまうとキリがないので、パソコンで読めてしまうお話をすこし挙げさせていただきます。(ほんの一部です)
『マインスイーパ ~二人の地雷処理者~』
マインスイーパという誰もが知るゲームを、この上なく熱いドラマに昇華した作品。読んで数分で、作者様は天才だと思い知らされた脅威の作品です。
『童話―バケモノ庭園 統合―』
考え抜かれた世界観+胸に沁みるような教訓が印象的な作品。基本的に一話完結形式の連載作品ですが、永遠に続いて欲しい連載作品のひとつです。
『まえぞうのショートショート』
個人サイト様に掲載されている作品です。数がとにかく膨大でどれから読んでいいか迷ってしまいそうですが、“オススメ”と書いてあるものを読めばまずはずれ無しです。ラジオドラマなどにもされている作品があるようです。
書ききれませんが、他にも大勢いらっしゃいます。どの作品も光るものが必ずあって、私は日々勉強の毎日。
マインスイーパを題材にするとは斬新ですね(笑)。他の作品もお恥ずかしながら全然知りませんね。今度読みに行ってみることにします。
・プロットはどのように書いていますか?
書きたいことを箇条書きにして、長くてもルーズリーフ1枚にまとめます。そして箇条書きの内容に肉付けをしたり削ったり、並べ替えたりしてプロット完成! 変わったことはなにもしていないですね。
とくに箇条書きの並べ替えが意外に生きることも多いです。伏線を入れる場所を急遽変えたくなったりすることなどがよくありますので……。
箇条書き良いですよね。自分もこの方式を使っています。自分の場合は鉛筆を握ることに拒否反応を起こすのですべてパソコンでやっていますが……。
・ストーリーはどのように構成しますか?
まずは始まり方と終わり方を決めます。次に山場と、伏線を入れる段落を決めます。そしてあとは適当に書いて、矛盾が出なければ完成です。
唯一気をつけているのは山場の数。特に連載において、緊張感のない展開が3話以上続くときにはプロットから練り直しています。
緊張感のない展開が3話続くとプロットを練り直すのはすごすぎますね。そう考えると自分の小説は緊張感が全くありませんね(笑)。3話どころか5話以上続くこともざらにあります。
ここプロさん、ご協力ありがとうございました。
ストーリー構成はとても参考になりました。山場の数は気にしたことがなかったので、今度それも意識してみることにします。
次回もお楽しみに!(最近、更新頑張ってます)




