矢岳 秀斗さんに突撃インタビュー!!
以前インタビューした日比谷碌樹さんからの紹介で、インタビューしてみました。日比谷碌樹さんもおっしゃっていましたが、この方の文はとてもきれいです。
矢岳 秀斗さんはホラーをよく書かれている作者さんです。自分も何作品か読ませていただきましたが……思わずぞっとするような作品でした。長すぎず、さらっと読めるので一度読んでみてください。
では、いつもと同じ質問で行かせてもらいます。
あ……言わずとも分かってください。ご本人です。
・今書いている小説を書くようになったきっかけは何ですか?
子供の頃から読書は大好きだったのですが、中学二年のとき、『ロードス島戦記』というファンタジー小説にはまり、自分も書いてみたいと思ったのがきっかけです。
プロを目指して執筆していましたが、どうやら自分はプロになれそうもないと諦めたのが18歳の時。(諦め早っ!)
その後十年以上、本を読むことすらまったくなかったのですが、あることをきっかけに小説の面白さを再認識し、5年間で500冊以上読破しました。
またまた自分も書いてみたいと思い立ち、18年ぶりに執筆したのが拙作、『修復歴有り』です。
そうですか、プロを目指していただけはありますね。文がとても綺麗です。
そして、五年で五百冊……単純計算、年に百冊ってことですよね? 自分の最高が一週間で十冊です。かなり頑張りましたがそれ以降、本をしばらく読まなくなりました。本ダルくね?
多少文に乱れが生じましたが、お気になさらずに。
やはり、文が綺麗な方はたくさん読書をしているんですね。文章力を鍛えるには読書が有効なんでしょうか?
・小説を書くときに心がけていることは何ですか?
小説は読んでいただくために書くのだ、ということですね。プロと違ってお金をもらうわけではありませんが、『読む時間』というのはプロもアマも等しくかかります。
少なくとも便所の落書きのような、「見るんじゃなかった」と思われるものだけは書かないようにしたいです。『思いつきでものを書かない。書いてもそれを人に見せない』ということを心がけています。
確かに時間を無駄に感じさせないことは大切ですね。自分には不可能に近いですが……
・更新はどのくらいのペースでしていますか?
焦り症&小心者なので、ほとんど完成してから連載を開始します。というわけで、毎日もしくは一日おきというパターンですね。現在執筆中の『矢岳秀斗の一番長い日』は、書いたものから更新しています。すごいプレッシャーです。(二度とやらない。完成してから連載するようにします)
ほとんど完成してからですか……自分はとりあえず書いてしまうタイプです。
こちらの方が確実で、ミスも少ないですよね? 見習います。
・好きな小説は何ですか?(プロでもアマでもかまいません)
ぼくの小説を読んでお気づきの方もいるかもしれませんが、グインサーガの作者、栗本薫先生を神のごとく崇拝しています。好きな小説は栗本先生の作品全部。
あまりに崇拝しすぎて、栗本先生を下手くそにしたような文章しか書けません。一時、ずいぶん悩みましたが、今はそれも含めて自分の文章だと開き直っています。
ちなみにホラーばかり書いていますが、ホラー小説というのはほとんど読まないです。
好きなジャンルはファンタジー、恋愛、ミステリーです。
グインサーガは、聞いたことありますが読んだことはありません。確かアニメ化している気が……
ホラーを読まずにホラーが書けるって凄いですね。そう言えば、自分は元々ホラー小説ばかり書いていました。この間久しぶりに読んでみましたが、あまりの文章の酷さに泣きそうになりました。
・プロットはどのように書いていますか?
ぼくはプロット倒れというのをよくやらかしまして。時間をかけて緻密に組んだものほど、書き始めると挫折してしまいます。プロットより、キャラクターを練り込むことに時間をさいていますね。その人物が何が好きで、何が嫌いか、それが決まると、必然的に生い立ちも決まります。そうして物語に登場させてやると、出来事に対する反応がごく自然になり、矛盾点というのも必然的になくなります。
キャラクターを練りこむんですか……あまりやったことないんで試してみます。
まあ、自分の場合過去ばかりこだわって、現在がめちゃめちゃになっちゃうんですけどね。
・ストーリーはどのように構成しますか?
いつも単純な思いつきです。『もし、~だったら』とか。書きたいテーマが見つかったりとか。
何を書こうか悩むことはないです。書きたい内的必然というものが出てくるまで、なにひとつ書きません。当然、ネタ帳というのもないです。
なにか書きたいシーンが思いついたら、それを起承転結のどこになるかを考え、ストーリーを広げていきます。
お、ほとんど同じ意見です。でも、同じはずの矢岳 秀斗さんと自分の差は一体……
矢岳 秀斗さんご協力ありがとうございました。綺麗な文を書くには読書が必要、ということがよくわかりました。
とても勉強になりました。ありがとうございます。
次回は……どうしよ。まあ、気分でいろんな人にアタックしてきます。




