住民課の二人
「聞いて聞いて! さっきコンビニ行ってきたら、お菓子買ったら特典もらえるって言うからさ、思わず買ってしまいました!」
「…またそこの小物が増えるわけですね」
ウキウキした声と共に昼ご飯を買ってきた内村さんが、テンション高めで話しかけてきた。
すでに内村さんの机の上にはフィギュアだったりキーホルダーだったりなんだりが並んでいる。
そこに今日買ってきた特典のストラップを、書類立ての角っこに引っ掛けてニヤニヤしてる。
「あれ? お昼ご飯はどうしたんです?」
「あっ…忘れてちゃった☆」
「忘れたって…」
内村さんは時々そういう時がある。
「何しにコンビニ行ってきたんですか?」
「最初は店内を舐めるように見てたのよ? でもその特典が目に入ったらもうダメでした」
「お昼ご飯どうするんですか?」
「…榊くん、これから買いに行くんだよね?」
「やっぱりそうなるんですね…」
「いつものことじゃないですかー」
「はいはい。買ってくればいいんでしょ。何がいいですか?」
「パスタの上にサラダ乗ってるやつー」
「いつものやつですね。じゃあ買ってきますよ」
「お菓子買うなら特典もらってきてねー」
「わかりましたよ」
こうしてまたいつものようにコンビニへと向かった。
この二人は自分の机でコンビニ弁当とか食べてるタイプです。




