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胡麻
さて。
×××さんはきちんと仕事をしていった。
つまりは、見せる相手がいなくなったので、
何もやることがなくなった。
ないことはないか。
探せば。
社長から貰ったボーナスで、空き家の解体費用を払うことにした。
もう何処にも居なくなったからだ。
そうして俺は、何処にも行けなくなった生肉と共に、今日も元気に散歩に来ている。
行き先は千葉県▇▇市の屋敷である。階段が長すぎて腹が立った。
散歩のついでに胡麻もぶつけに行った。
いや。ほら。
存在を維持しないとならない限りは本体がいないと困るんだけどさ。
そうでないならもう必要は無い訳でさ。
幸福を見つける必要も微塵もなくなる訳でさ。
つまりは、全部ぶっ壊しに行ってもいいということである。
終了。
階段が長すぎる。
メモ
たこ焼きの素 酒
トイレットペーパー たこ
靴下
墓参り




