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327話 始まりです!!

 そんな訳で……やって来ました! 統一神城!!

 別にこれはケーキに釣られた訳では無いのです!

 今後のヴィスデロビアへの対応について話し合う会議に参加しない訳にはいきませんからね!!


 別にコレールに任せてしまっても良かったのですが。

 初めて行う統一神界側との会合にナイトメア総統たる僕が参加しないのは流石に失礼でしょう。


「うん、これは合理的な判断の結果なのです。

 決して……決してケーキの魅力に釣られた訳では無いのですっ!!」


 ふっふっふ、この会議には神々の中でも重鎮達が参加するようですしね。

 所詮、ケーキなんてオマケに過ぎません!


「良かったですね、お嬢様」


「はいっ! 実に楽しみです!!

 あっ、勿論ケーキがじゃありませんよ? 統一神界の強者達に会える事がですからね?」


「ふふふ、勿論存じております」


 今回の戦争に於ける3大勢力。

 その一角であるナイトメアの頂点である僕が、ケーキに釣られて会議に来たと思われる訳にはいきません!


「統一神界の重鎮達に僕の威厳を見せつけてやります!」


「いや、メルヴィーに抱っこされてる時点で威厳なんて無いと思うのじゃが……

 まぁいい、今戻ったぞ!」


 ズカズカと統一神城のエントランスに入って行くネルヴィア様。

 この気軽さ! 人間社会ではあり得ない光景ですね。


「お帰りなさいませ」


「エネトスさん、お久しぶりです!」


「ええ、お久しぶりですね」


 エネトスさん……何か疲労の色が見えますね。

 まぁ、ネルヴィア様の無茶振りにいつも振り回されてる苦労人ですし。

 本当は近衛の頂点に立ち、この城の警備を統括する立場なのに今やネルヴィア様の執事みたいになってますからね。


 今回、ネルヴィア様が最前線に出て来た事も想定外の事態だったのでしょう。

 後で疲労回復に効く特製のお酒でもプレゼントするとしましょう。


「エネトス、準備はどうなっておる?」


「もう既に全員が集まっております」


「分かった。

 では今から軍議を行うぞ」


 おぉ! と言う事は遂に特別なケーキ……じゃなくて神々の頂点に立つ者達との邂逅ですね!!

 何事もファーストインパクトが大切ですからね、ナメられない様に気合を入れなければ!


 慌ただしく神々が動き回る城の中を、メルヴィーに抱っこされてネルヴィア様達の後をついて行き。

 先頭を歩いていたエネトスさんが、謁見の間に通じる扉を押し開く……


「皆、待たせたな」


 謁見の間に設置された巨大な丸テーブル。

 殆ど全ての席に神が腰を着け、空いているのは最奥の2つの席のみ。


 と言う事は空いている2つの席が僕とネルヴィア様の席って事でしょう。

 まぁ、僕も一応は3大勢力の一角の頂点ですし、ネルヴィア様の隣になるのは理解できます。


 でも……でもです! ちらほらと知った顔ぶれもいますが、大多数が知らない人達!!

 そんな状況下で全員の視線に晒さられて最奥のあの席まで行けた言うのですか!?

 な、なんて酷い事を……一番手前の席に交換して貰えないでしょうか?


「お嬢様、あの席まで行けたらケーキが待っておりますよ」


「っ!!」


 そ、そうです! あの席まで辿り着けたら、ディゼール特別製のケーキが待っているのです!!

 それに比べたらこんな周囲の視線なんて些細な問題!

 僕はナイトメアのトップ! メルヴィーに身を任せて堂々としていれば良いのです!!


 ふむふむ、しかし流石は統一神界の重鎮達、ここにいる者達全員がなかなかに強い。

 特に一番奥に座っているフォルクレスを含む7人! この人達は別格ですね。

 まっ、今はそれよりも……


「では、これより統一神界最高会議を開始する!」


 さぁ、ケーキ天国の始まりですっ!!


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