表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これから死ぬ女 √ もう死んだ男  作者: つこさん。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/37

1973年8月27日 日曜日 10:55

「――リリの希望で、私とエリン、それに主治医の先生たちと、これから少し面談をすることになった。……いいかな?」


「もちろん。どうぞ、御家族だけでゆっくり話してください、ロバート」


「……わかった。ありがとう。行ってくる」



「――お疲れ様でした。長かったですね。しっかり話せましたか?」


「うん、先生も一緒だったからね。リリも安心してたよ。……気づいたら、一時間近くも経っていたね」


「眠っていますか?」


「うん。少し無理をさせてしまったかな。……いつまで言葉を交わせるだろうね。また……目覚めてくれるだろうか」


「……起きますよ、きっと。そして、また『ジンリッキーが飲みたい』って言うに決まってる」


「そうだね。……ありがとう、ジェイク。君の献身に、感謝している」


「本当に……ありがとう、ジェイク」


「僕なんて、足りないことばかりです。でも……そう言ってくださって、ありがとうございます、ロバート、エリン」


「あなたがリリの夫でいてくれて……本当に良かったと思っているのよ」


「そうかな。そうだといいな」


「そうよ。……ジェイク。どうか、幸せになってちょうだいね」


「エリン、そんな事言わないで。まだ終わっていない。……次のことなんて、考えられないよ」


「……そうね。そうだと思うわ。……さあ、少し外に出ましょうか。お昼にでも。アンはホテルにいるかしら?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ