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1973年8月24日 木曜日 16:13
『ハロー、ロバート?』
「はい、私だよ、ジェイク」
「リリに、何か?」
『目を覚ましたよ、目を覚ましたんだ……』
『僕の顔を見たし、瞬きだってした』
「よかった……!」
『まだ、発話はできない』
『でも、このまま行けば、きっと明日は、話せるって』
「わかった、すぐ行く」
「連絡ありがとう、ジェイク」
「――リリが、目を覚ましたそうだ」
「よかった、神様!」
「行きましょう、すぐ!」
「でも、今日は話せないよ。前みたいにガラス越しに様子を見るだけになるだろう」
「十分よ! こんな所でただ心配しているだけなんて、もううんざり! さあ、小母様も用意して、行きましょう!」




