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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
闘技大会と肉体強化魔法編
65/438

60.街を探索


俺達は、詰所を出て冒険者ギルドに向かった。


スガの街の冒険者ギルドは古臭い感じの建物だった


仕事が貼りだされているボードのFランクの所を確認してみると


『【薬草】採取』と『【ゴブリン】討伐』はニッポの街と同じ内容で

最後の一つだけが違っていた。


┌─<討伐依頼>──

│【スライム】討伐 (常時依頼)

│内容:【スライム】を1匹討伐

│ 討伐した証に【スライムの核】を納品

│報酬:50ゴールド

└─────────


このへんにはスライムが居るのか、今度探してみよう。



【薬草】は自分たちで使うので、売らないが、【ゴブリン】討伐は報告しておこう。


俺達は窓口に行き、『【ゴブリン】討伐』の報告とともに、【証明書】を提出して白と黒のオークの件を報告した。


報酬のゴールドとギルドポイントは、

【ゴブリン】討伐で150ゴールドと、1人5ポイント

白と黒のオークの件で600ゴールドと、1人20ポイントだった。


今回で、ギルドポイントが合計で35になり、

3人とも20ポイントを超えたのでギルドランクが【Fランク】から【Eランク】に昇格した。

次の【Dランク】は100ポイントだそうだ。


ぶっちゃけランクを上げることに執着は無いので、ゆっくりやって行こうと思っている。



仕事ボードでEランクの仕事を確認してみたところ

ほとんどの仕事は、時間がかかるものばかりで、土日しか行動できない俺達には無理な仕事だ。


出来そうなのは、この1つだけだった。


┌─<討伐依頼>──

│【狼】討伐 (常時依頼)

│内容:【狼】を3匹討伐

│ 討伐した証に【狼の牙】を納品

│報酬:100ゴールド

└─────────


前に倒した【狼】はEランクの魔物だったのか、後でインベントリにしまってある【狼】の牙を取り分けておこう。



まだ日は高いが、これからまた外に行くのも遅くなりそうなので、宿をとってから街を探索することにした。

宿はちゃんと二部屋取れた。


べ、べつに寂しくなんか無いですよ~



まず最初に向かったのは、『商人ギルド』

受付で堅実そうなお兄さんが対応してくれた。


「ただいま、塩は在庫があまり気味なので買い取りは出来ません。

今、品薄になっている『小麦』でしたら高値で買い取りますので、もしお持ちでしたらよろしくお願いします」

とのこと

どうやら戦争の影響で小麦が足りなくなっているらしい。


俺は、インベントリに入れてあった1kg入の【強力粉】を取り出して見てもらうことにした。


「こ、これが小麦粉ですか!? ちょっと待って下さい、今『鑑定士』を呼びますから」


何だか前と似た展開だな……


結局【強力粉】は【Sランク】と鑑定され、100ゴールドで売れた。

1kgで100ゴールドだから、100gのパンを10個作ったら、パン1個の原価が10ゴールド以上になってしまうじゃないか。そんな高いパン、どんな金持ちが食べるんだよ!


マナ結晶拝観料の為にお金も貯めないといけないし、今度、小麦粉を大量に仕入れてくるか。



商人ギルドを出ても、外はまだ日が高かった。


「さて、アヤとエレナは何処か行きたい所ある?」

「セイジ様、私、武器が欲しいです」

「じゃあ、武器屋に行ってみるか、アヤもそれでいい?」

「うん、私も武器見てみたい」



俺達は、武器屋に向かった。


「こんにちは」

「いらっしゃい」

武器屋にいたのは、線の細い女性だった。

武器屋に似合わない感じの人だと思っていたら、武器屋の中も思っていたのとちょっと違っていた。


「剣とかは置いてないんですね」

「うちは後衛専門の武器屋だよ」


後衛専門つまり、弓矢、投げナイフ、ロッド、そんな感じの武器ばっかりが並んでいた。


「すいません、この子が使う武器を探してるんですが、どのようなものがいいか、アドバイスを貰えませんか?」

「よ、よろしくお願いします」


エレナは店長さんにお辞儀をした。


「このこがね~、で、今まで武器を使った経験は?」

「えーと、【水のロッド】を使っていますが、魔法を使ってばかりで、直接攻撃したりはしたことないです」


「なるほど、水の魔法師さんなのか」

「水以外にも、氷と回復の魔法も使えます」

「そいつは凄いな。それだけ魔法を使えるのに魔法以外の攻撃もしたいのか」



エレナは、店長さんにいくつかの弓矢や投げナイフを用意してもらって、試し撃ちなどをしていたのだが、どれも上手く扱えなかった。


「遠距離武器がダメなら、ロッドしかないか」

「ロッドでしたら【水のロッド】がありますよ」

「いや、ちょっと待ってな、いいの持ってくるから」


店長さんはそう言うと、奥からちょっと太めのロッドを持ってきた。


「このロッドなら、打撃攻撃も出来るぞ」


俺は、そのロッドを鑑定してみた


┌─<鑑定>────

│【魔力のロッド】

│攻撃が当たった瞬間に

│MPを消費し攻撃力に変換する

│魔力に比例して威力が上がる

│レア度:★★★

└─────────


なんか良さそう、エレナ用だけじゃなくて俺のもほしいくらいだ


「これは幾らですか?」

「5000ゴールドだよ」


ギリギリ買える、しかし残金ほぼ無くなってしまう。


「ちょっと高いですね、他のにしましょう」


エレナが諦めようとしたのだが


「いや、これにする!」

「セイジ様いいんですか?」

「所持金ギリギリだけど、これはいいものだ

ぜひ買わねば!」


「ほお、兄さん見る目あるね~

しかし、この武器は魔力が高くないと扱いづらいよ」


「俺達はみんな魔力が高いから、こう言う武器はありがたいんだよ」

「ほう、言うね~ じゃあ試してみるかい?」


俺達は武器屋の裏庭に案内された。

そこには木で出来た人形が数体設置されていた。


「この人形で試してみな」


エレナは【魔力のロッド】を渡されて、少し戸惑っていた。


「エレナ、頑張れ!」

「は、はい」


エレナが素人丸出しの動作で人形の肩の辺りを叩いた。


バコォォン!!


【魔力のロッド】が人形の肩に当たった瞬間、すごい音がして、人形がぐらんぐらん揺れた。


「おお、お嬢ちゃん凄いね! 流石大きな口を叩くだけの事はあるな」



「私もやってみたい!」

アヤがエレナから【魔力のロッド】を借りて構えた。


「ほうほう、こっちの嬢ちゃんは武器の扱いも少しは出来るみたいだね」


アヤは、思いっきりダッシュして【すれ違い斬り】を人形の胴に叩き込んだ。


ズパァァァン!!


人形の胴から上が、放物線を描いて街の外へ飛んでいってしまった。


「ワォ! こりゃ凄い

魔力は最初の嬢ちゃんと同じくらいだろうけど、威力の差は武器の扱いの差だね」


アヤはエレナとハイタッチをして喜んでいる。


「すいません、人形を壊してしまって」

「まあ、いいってことよ、どうせ安もんだし

で、兄ちゃんもやってみなよ」


「いやいや、俺はいいよ」

俺がやったら人形を壊すだけじゃ済まなそうだしな


「なんだい、男なら思い切ってやってみなよ」

「いやいや、ホントに俺はいいから」

「もう! アンタは男だろ! そんな意気地(いくじ)のない奴には、これは売らないよ?」


ああ、もう、どうなっても知らないからな!


「分かりました、やればいいんでしょ!

どうなっても知りませんよ?」


俺は【魔力のロッド】を受け取って、人形に向かって構えた。


 :

 :


その日、スガの街付近で大きな【地震】が発生し、住民が避難するという騒ぎがあった。

(さいわ)い、建物にも人にも被害は出なかったのだが……


なぜか、武器屋の裏庭に直径10mほどのクレーターが発見された。


サブタイトルが適当になってしまった。


ご感想お待ちしております。

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