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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
闘技大会と肉体強化魔法編
59/438

55.まとめ回

俺達は日本に帰ってきた。


「やったぜ! 【エリクサー】のレシピをゲットしたぜ!!」

「悪の親玉と仲良しになるのはちょっとしゃくだけど、まあ仕方ないか」

「あいつは別に悪の親玉ってわけじゃないぞ」


「そうなの? まあいいや

で、材料は何がいるの?」

「えーと」


俺は、スマフォで取った画像を確認した


┌─<薬品製作>──

│【エリクサー】

│材料:

│ 【傷治癒薬】100ml

│ 【マンドレイクの根】10g

│ 【賢者の石】10g

│ 【蒸留酒】100ml ※

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル5

└─────────

※【蒸留酒】は、度数90%以上の物を使用すること


◆【エリクサー】製作手順

1.【マンドレイクの根】を乾燥させ、細かく砕く

2.【傷治癒薬】と【蒸留酒】を混ぜあわせる

3.砕いた【マンドレイクの根】を投入してよく混ぜる

4.【賢者の石】を投入し、一昼夜寝かせる

5.【賢者の石】がすべて溶けたのを確認する

6.不純物を取り除いて完成



このように書かれていた。

(言語習得により、単位は日本で使われているものに変換されている)


俺は、二人に画像を見せた。


「私は読めないや」

そういえばアヤは読めないんだった。


「エレナ、材料の中で知ってるアイテムはある?」


「えーとですね~

【傷治癒薬】と【蒸留酒】は知ってますけど、『度数』の事は良く分かりません。

【マンドレイクの根】と【賢者の石】は、知らないです」


「【傷治癒薬】と【賢者の石】は、作り方が別のページに書いてあるから、自分たちで作れるかも」


俺は【傷治癒薬】と【賢者の石】の作り方が書いてあるページの画像を開いた。


┌─<薬品製作>──

│【体力回復薬】

│材料:

│ 【薬草】50g

│ 【塩】10g ※

│ 【水】200ml

│必要スキル:なし

└─────────

※【塩】はDランク以上の物を使用すること


◆【体力回復薬】製作手順

1.【薬草】を乾燥させ、細かく砕く

2.【薬草】と【塩】を【水】に投入してよく混ぜる

3.火にかけ沸騰するまで更によく混ぜる

4.火を止め粗熱(あらねつ)を取る

5.不純物を取り除いて完成



┌─<薬品製作>──

│【賢者の石】

│材料:

│ 【辰砂】50g

│ 【塩】50g ※

│ 【魔力水】200ml

│必要スキル:

│ 【薬品製作】レベル4

└─────────

※【塩】はSランク以上の物を使用すること

◆【賢者の石】製作手順

1.【魔力水】に【塩】を入れ、ゆっくりかき混ぜる

2.【辰砂】を投入して、一昼夜寝かせると完成



レシピに『必要スキル』という項目があるということは、薬品の製作に【薬品製作】スキルが必要ということだ。



「色々と大変そうですね」

「まずは【薬品製作】スキル上げをしないとダメみたいだ」

「うわ、面倒臭そう。私、そんなスキル上げしないからね~」


「じゃあ、俺とエレナで【薬品製作】スキルを上げることにしよう」

「はい、がんばります」


なんだかエレナは嬉しそうだ。エレナは、こう言うの好きなのかな?



さらに俺達は、今後のことを話し合った。

「まずは3人それぞれの目標を決めよう」

「目標?」


「ああ、俺は取り敢えず、仕事に役立つ魔法をもっと覚えたいのと、エレナの手助けをしたいと思ってる」

「セイジ様、ありがとうございます

私は、お父様が魔王軍との戦争で何をしているのかを調べたいです」

「じゃあ、俺もそれを手伝うぞ」

「私だってエレナちゃんの手伝いをするよ、後、エレナちゃんを守れるくらいに強くなりたい」


3人の意見をまとめると

1.魔王軍との戦争の調査

2.各地のマナ結晶を参拝して魔法の習得

3.冒険者として活動してレベルアップ


ついでに

4.薬品製作をやってみる


こんな感じかな


「最初に『戦争の調査』だけど、まずは【魔王軍】に滅ぼされた村の調査かな、その村は何処にあるんだっけ?」

「【イケブの街】の北の方にあるそうです」


「『アジド』さんはまだ【スガの街】に向かってる最中だから【イケブの街】に行けるようになるのはもうちょっと時間がかかりそうだ、

それまでは他を優先させる事にしよう」

「はい、分かりました」


【イケブの街】からの移動も考えないといけないけど、

それは【イケブの街】に着いてからでいいか



「次に、『マナ結晶の参拝』だけど、次の街は【スガの街】だから【水のマナ結晶】と【氷のマナ結晶】だな」


「毎日お風呂に入っている私は、きっと【水の魔法】のレベルが高いんだろうな、楽しみ~」

「そのことなんだけど、毎日水に触れる人が【水の魔法】を覚えやすいっていう説、少し違う気がしてるんだ」

「え?そうなんですか?」

「兄ちゃんは、どうしてそう思うの?」


俺は、以前から考えていた仮説を二人に説明することにした。


「俺とアヤは、だいたい同じ環境で育ってきたよな?」

「うん、そうだね」

「にも関わらず、魔法のレベルがだいぶ違うだろ?」

「そういえばそうだね、じゃあ何が関係してると思うの?」


「俺の仮説だけど、その【属性】に対する【知識】の差なんじゃないのかな?」

「【知識】、ですか?」


「俺は学生時代に【電気】についてかなり勉強したんだ、俺の【雷の魔法】のレベルが高いのはそのせいじゃないかと思うんだ」

「なるほど~、でも私は電気のことなんて全然勉強してないけどレベル3だったよ?」


おいおい、これから短大に通うやつが何を言っているんだ!

まあ、アヤの行く短大は文系だからある程度は仕方ないけど


「日本で電気製品に囲まれて生活してれば、勉強してなくても少しは【知識】がたまるだろう」

「そうか~、そうかもしれない」


「セイジ様! じゃあ、私も勉強をしたら、もっと魔法が使えるようになるんですか!?」

「その可能性はあると思うよ」

「じゃあ、私、勉強をしたいです!」


エレナは、目を輝かせて力説している

アヤにも見習ってほしいものだ



「そうだな、日本語の勉強をしながら理数系の勉強もやってみよう」

「なんで理数系限定なの?」

「風、雷、水、氷、土、闇、火、光、

理科系が多いだろ?

そもそも、文系は魔法に役立ちそうにないし」


「土と闇は理科系でも無さそうだけど?」

「土は【生物】の植物関係や【地学】が関係してそう

闇は良くわからないけど、【醗酵】とかが関係しているかもしれない」

「うーん、苦手科目ばっかり……」


「アヤさん、私と一緒に勉強しましょう!」

「うーん、魔法の為には勉強するしか無いか~」


これでアヤも少しは勉強する気になるだろう、しめしめ。



「最後に【冒険者】としての活動と【薬品製作】だけど、レベル上げ、ゴールド稼ぎ、材料集めを平行してやって行く感じかな?」

「平行ってどういう事?」


「町の外に材料を集めに行って、

ついでに魔物を倒して、それをギルドで換金して、

お金に余裕が出来たら店とかで材料を購入してもいいし、

薬品が出来たらそれも換金できるし」

「1石3鳥? 4鳥?みたいな感じだね」

「そゆこと~」



今後の方針が決定し、俺は仕事に、アヤとエレナは勉強に、土日に冒険者活動と、

俺達は日々の暮らしを頑張っていく決意を固めた。

前の話で、無理やりストーリーを変えてしまったので、軌道修正のついでにまとめ回です。


ご感想お待ちしております。

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[気になる点] 今更ですが「平行」ではなく「並行」が適切かと。
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