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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
闘技大会と肉体強化魔法編
46/438

42.トーナメント表 ❏

翌朝、俺達は【肉体強化の神殿】に来ていた


「『男性の部』出場のセイジです」

「『女性の部』出場のアヤです」

「回復魔法師のエレナです」


「出場の方はこちらへ

 回復魔法師の方はあちらへお願いします」


「セイジ様、アヤさん頑張ってください」

「おう、また後でなー」

「頑張ってくるよ~ノシ」


もしもの時のために【飴】一袋と水のペットボトル1本を持たせてエレナと別れた



俺とアヤは、案内されて出場者控室に通され、選手番号が書かれた木の札を渡された


俺も、アヤも選手番号は「2番」だった



「武器は、こちらの箱に用意してありますので

 好きな武器を選んでください」


箱の中を覗くと、色々な種類の武器が用意されていた


アヤは『短剣』を選んだ


俺も武器を物色していると、いいものを見つけた


『模造刀』、昨日俺が購入したのと同じものだ

もちろん、刃は潰されている


折角なので俺はこの『模造刀』を選ぶぜ!

まあ、練習にもなるし



しばらくして出場者が揃った時には

俺らも入れて女性6人、男性24人になっていた


女性は、ずいぶん少ないな



全員揃った所で出場者控室の壁に【トーナメント表】が貼りだされた


アヤは優勝まで3戦

俺は3戦してもAブロック突破になるだけで、その後に準決勝、決勝と戦う必要があった



俺は、対戦相手を【鑑定】して、対戦しそうな選手を探した


アヤの初戦相手は『ルカ』という名前の胸の大きな女性だ、武器は大きな『斧』

二戦目の相手は『リルラ』という名前の女性だ、武器は『細剣』で、左手には金属製の盾を持ち、全身銀色の【鎧】を着ている、あんなガッチガチの防具も有りなのか?


決勝の相手は、おそらく『ハルバ』という名前の女性だろう


その女性は【鑑定】結果で種族が『竜人族』と出ていた

レベル18で、ステータスもアヤより全然強い

アヤとぶつかるのは決勝だが、アヤの優勝は絶望的だな


そして、その隣にいる男も強そうだ

『ハルバ』と同じ『竜人族』で、おそらく兄妹なのだろう

レベルは20、ステータスも俺より強い

その人はDブロックなので、決勝まで行かないと俺と当たらないのが救いだ


挿絵(By みてみん)



俺の初戦の相手は『リッシュ』という名前の青年で、拳にナックルを装備している


二戦目の相手は『ジドガ』という名前の上半身裸の巨人だ、巨大な『ハンマー』を持っている

身長は2.5m位あるだろうか、ああいう種族もいるのか


Aブロックの決勝で当たりそうな相手は『マカラ』という名前の男だ、左右2本の『斧』を持って、動物の毛皮を着こんでいる

挿絵(By みてみん)


Bブロックは誰が勝つか、微妙なところ


Cブロックは、おそらく『ロンド』という名前の全身金色の鎧を着た男だろう、武器は巨大な『剣』を持っている

しかし、えらく悪趣味な鎧だな~


Dブロックは当然あの『竜人族』の男だろう

名前は『ガドル』で、女性の『竜人族』と同じ『槍』を持っている



「アヤ、今回は優勝はムリっぽいぞ」

「え!?」

「ほら、あの人達」

「あの人達、強いの?」

「ああ、お前じゃとてもかなわない」

「うそ~!特訓したのに!」

「まあ、今週がダメでも来週また来たらいいさ」


「兄ちゃんも勝てなさそうなの?」

「うーむ、やってみないとわからないな」

「そうなのか~」



出場者控室の窓から外を見ると、目の前が中庭になっていた

この出場者控室のある建物はドーナツ状になっていて、その中庭に闘技場があるようだ


中庭の反対側には救護班用の部屋があって、その窓からエレナがいるのが見える

エレナがこっちに気が付いたので手を振ったら、エレナも手を振り返してくれた


ドーナツ状の建物の2階部分が階段状の観客席になっていて、見物客で満員になっていた

おそらく、この大会の勝敗を賭けているのだろう

俺達の『オッズ』を知りたいところだ



しばらくして、係員から説明があった

「これから試合を行う順番を説明します

 まず、男性の部の第一回戦、第二回戦を行い、

 続いて女性の部の第一回戦、

 その後は男性の部、女性の部を交互に進めていきます

 よろしいでしょうか?

 それでは、もうすぐ大会が始まりますのでよろしくお願いします」


係員からの説明が終わって、審判と解説者が定位置に付き、とうとう大会が始まるみたいだ


「それでは、男性の部、第一回戦、第一試合を行います

 男性の部、選手番号2番、3番の方、闘技場へ上がってください」


「よっしゃ、行ってくるぜ!」

「兄ちゃん頑張って!」


俺は気合を入れなおして闘技場へ向かった

トーナメント表を作るだけでえらく時間がかかってしまった


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