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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
王国の危機編
425/438

415.いろいろやってみる


 超巨大タコを目の前にして、

 どのように攻めるか、考えていた。


 接近戦もダメ。

 遠距離戦もダメ。


 こういうのを『八方ふさがり』というのだろう。


 ただ、『八方』というのは、東西南北と斜めの8方向だ。

 だとすれば、まだ方向・・はある。



 だ。


 上方向からの攻撃なら、触手が届かない位置から攻撃ができて、

 墨攻撃も威力が弱まるはずだ。




 俺は、翼に魔力をこめ、上空20㎞に上昇した。

 20㎞といえば、2万㍍だ。


 なんか、宇宙空間に来たような気分だ。

 そして、空気が薄くて寒い!

 なにせエベレストの標高の2倍以上だからな~。


 自分のまわりの空気に対して、

 風の魔法で気圧を上げ、火の魔法で気温をあげているので大丈夫だけど、

 今は竜の姿とはいえ、魔法がなかったら、とっくに死んでたな。



 そして触手は、この高さまでは届かないみたいで、

 超巨大タコは、届かない俺に向かって、竜巻の触手をウネウネさせるばかり。


 ここなら、こころおきなく攻撃できる。



「いろいろ、やってみるかな」


 まずは、風のブレス

 眼下の超巨大タコに向けて、真下に風のブレスを吹き付ける。


 あわよくば、雨雲を吹き飛ばせるかと思ったんだけど……。

 雨雲を少しだけ押しのけて本体がチラッと見えただけで、

 すぐに元通りになってしまった。


 ダメか……。



 次は、水のブレス


 これもダメだった。

 距離がありすぎて、水が途中で四散してしまうのだ。



 火のブレスは、下には攻撃できなさそうだし。



 こうなったら、精霊たちに頼るしかない。

 まずは、一番頼りになりそうなこいつからだ。


「土精霊召喚!!!」


「うわ! ここどこ?

 ってか、何で竜なの!?」


 風と水の精霊は、帰っちゃったけど、

 土の精霊は、大丈夫みたいだ。


 しかし、体のサイズ差が激しいな。


 俺の竜の体からみて土精霊は、ミジンコ並に小さく見える。



「下の奴をやっつけたいんだ。

 何か攻撃できるか?」


「アレが敵か!?

 でかいな!

 うーむ、オレの攻撃が通用するかな」


 いつも攻撃的な土精霊が、やけに弱気だな。



「まあ、だめもとで思いっきりやっちゃってくれ」

「了解」



 土精霊は、俺たちのすぐ近くに、

 直径200㍍の岩を出現させた。


 そして、その巨大な岩は、重力に身をまかせ、

 真下のタコに向かって落下していく。



 ただの岩といっても、高度2万㍍だ。


 岩は、徐々に速度を上げていく。


 かなりの速度となった巨大岩は、

 タコを取り巻く雨雲を突き抜け、

 本体に直撃した。


ドゴーン!



 岩は、ものすごい音を立ててタコの本体に命中したのだが……。


 粉々に砕けて、パラパラ落ちていってしまった。


 タコは、竜巻をまとった触手で、命中したところをペタペタ触っている。


 ダメージ的には、たんこぶができたくらいかな?



「土精霊、もっと大きい岩は出せないのか?」

「アレが精一杯だよ」


「じゃあ、もっと固くしたり、尖らせたりはできないか?」

「うむ、やってみよう」



 土精霊は、さっきより硬そうな、先の尖った巨大な岩を出現させた。


 そして、さっきと同じように真っ赤になって落下していく。


「おお、いいじゃないか!」



 尖っている分だけ、空気抵抗が少ないのか、

 さっきより、速度が出ている気がする。


 そして、雨雲を切り裂いて、

 タコ本体に、ブスリと刺さった。


「やった!」



 タコは、尖った岩が刺さった痛みで、暴れ始めた。


 そして、刺さっていた岩を、触手で払い除けた。



 払いのけられた巨大岩は、とある方向に向かって飛んでいく。



 巨大岩が飛んで行く方向には……、

 王都の街があった。


「あ、マズイ。

 土精霊、早くアレを消してくれ」


 このままだと、王都に巨大岩が激突してしまう。


「ゴメン、もう魔力が残っていない」


 土精霊は、俺の体の中に戻っていってしまった。



「くそっ!!」


 俺は、【瞬間移動】で先回りして、

 飛んでいく岩にたいして、体当たりで取り付きつつ、

 巨大岩を素早く【インベントリ】に入れた。



「危ね~」


 後ろを振り返ると、

 すぐ近くに王都の『城』があった。


 もうちょっと遅れていたら、

 半壊している城が、全壊するところだった。


 そして、飛んでいく岩に取り付くために、

 俺も少しダメージを食らってしまった。



 この【インベントリ】にしまった岩を上空から落とせば、

 また同じような攻撃ができる。


 しかし、また振り払われたら、どこに飛んで行くかわからない。



 別の攻撃を考えよう。



-----


 俺は、再び2万㍍上空に舞い戻った。



「もう面倒くさい。

 出てこれる精霊、全員召喚!」



 出てきたのは、

 雷、氷、闇、火の4人だけだった。



「でけえタコ!」

 雷精霊も驚いている。


「ひぃ!」

 氷精霊は、出てきてくれたものの、

 巨大タコに驚いて、腰が引けている。


「セイジさんが、竜になってる~!」

 闇精霊は、そっちに驚くのかよ。


「さむーい」

 火精霊は、寒いのが苦手みたいだ。

 そして、俺の鼻の穴の中に入ってしまった。

 ちょっと、クシャミでそう。



「よく出てきてくれた。

 俺はいま、下の超巨大タコと交戦中だ。

 君たちの力を貸してほしい」

「おう!」「ひゃぃ」「はーい」「うん」



「誰からやる?」

「私からやります」


 まっさきに手をあげたのは、氷精霊だった。

 タコを怖がっていたのに、意外だな。


「私の攻撃が終わったら、すぐに帰らせてもらいます」


 なるほど、

 やることをやったら、さっさと帰りたいのね。


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