414.超巨大対決
メリメリメリメリ!!!!
超巨大タコの足が、ものすごい音を立てて折れていく……。
足の周囲を囲んでいた竜巻は、すっかり消え、
超巨大なタコ足が見えるようになった。
その足は……、
徐々に力を失って、フジャマ山へと落下していく。
ヤバイ!
ヤバすぎる!!!
そうだ!
インベントリ!!
インベントリなら、こんな巨大なタコ足でも、きっと入るはず!
俺は竜の姿のまま、崩れ行く巨大タコ足の上へと飛ぶ。
タコ足の上に到着し、素早く竜化を解く。
ちなみに、竜化のオン・オフのたびに服を着たり脱いだりするのが面倒くさいので、
さっきからずっとすっぽんぽんのままだ。
帰る時には気をつけないと……。
タコ足の上に着地した俺は、超巨大ダコ足を素早くインベントリへ……。
ためだ!
インベントリに入らない!?
なぜだ!!!?
大きすぎるからなのか?
そんな制限があったのか?
メキメキメキ。
まだメキメキ音を立てている。
あ、そうか!
まだ本体から完全にちぎれていないんだ!
一部分がまだ本体とかろうじてつながっているから、インベントリに入らないのか!
ならば、俺の刀で斬るしかない。
俺は、タコ足の割れ目へ大急ぎで向かった。
どおおおおおおぉん。
あ!
タコ足の下から、大きな地響きが聞こえた。
どうやら、タコ足の一部が、地面に到達してしまったようだ。
ヤバイ、急がなくちゃ!
やっとタコ足の割れ目部分に到着し、飛び降りた。
割れ目の下では、
巨大な1本の筋が、タコ足の千切れるのを踏みとどめている状態だった。
「あれか!」
俺は、その筋に、名刀マサムネを突き立てた。
メリメリメリ!!!!
刀を突き立てた場所から、
ものすごい勢いで、はじけ飛ぶように亀裂が広がった。
そして、やっと、
巨大タコ足が、本体から離れた。
「今だ!」
素早くタコ足をインベントリに入れる。
それは、壮大な光景だった。
フジャマ山に覆いかぶさろうとしていた巨大タコ足。
その大きさは、大きな山のようだった……。
その巨大な物体が、
一瞬で消えてなくなったのだ。
よく考えると、
インベントリって、すげえな……。
あまり考えたことがなかったけど、
消えた瞬間にその場所が真空になったりはしていないようだ。
空気が、消えた物体の代わりに現れるのかな?
巨大タコは、足を1本切り取られ、
フジャマ山の上空で暴れもがいている。
しかし、その振動が地面を揺らしていないので、
奴は完全に空中に浮いているのだろう。
今のところは、なんとかなった?けど、
ちょっと考えないとダメだな。
今度は、
本体を直接攻撃してみることにした。
攻撃方法は、息しかない。
俺は、再び【竜化】して、
まずは、『炎』の息を試してみた。
触手とドックファイトを繰り広げつつ、奴に近づき。
「喰らえ!」
本体に向けてブレスを吐き出した。
結果は……。
イマイチでした。
炎の息は、
奴が纏っている雨雲に阻まれ、
あまりダメージを与えることができなかった。
次は、『氷』の息を試してみた。
巨大な氷を、口から勢い良く吐き出す。
氷の息は、奴の本体に直撃し、
その体を凍りつかせた。
「やった!」
しかし、凍った部分は、奴の体の20分の1ていどでしかなかった。
「ならば、もっとだ!」
俺は、さらに氷の息を吐き続ける。
しばらく氷の息を吐き続けていると……、
なんか、かき氷を食べた後のように、
頭がキーンとしてきてしまった。
そして、
やっと、奴の体の10分の1程度を凍らせたところで、
邪魔が入ってしまった。
例のケツを執拗に追いかけてくる触手だ。
俺が息に集中しているのを良いことに、
危うくほられるところだった。
「くそう!」
さすがに、触手の攻撃をかいくぐりながらの攻撃は難しい。
ならば、触手の届かない、離れた場所から攻撃するか!
場所は、なるべく街から離れているところ……。
とはいっても、周囲を街に囲まれているから、
なかなかいい場所がないんだけど、
王都とトキの街の間が、少しひらけているので、あそこにしよう。
俺は、【瞬間移動】でその場所に移動した。
ここからできる遠距離攻撃は1つしかない。
「光のブレスだ!」
レーザービームをイメージして、
思いっきり息を吐き出す。
レーザービームは、10㎞以上先の超巨大タコの胴体に当たった。
急激に水が蒸発する激しい音が鳴り響き、
タコの胴体が焼けていく。
しかし、奴の図体に対して、
ダメージを与えている範囲が小さすぎる。
残念ながら、これも焼け石に水といった感じだ……。
奴は、触手の1つを動かして、ビームを遮った。
そして、触手から大量の水を発生させ、
ビームを完全に無力化してしまった。
「くそう」
もう少し、ダメージを与えられると思ったんだけどな。
しかし、ここで諦めるわけにもいかない。
俺は、触手のガードをかいくぐって、
レーザービームで本体を執拗に攻撃し続けた。
なにせ、この場所なら触手の攻撃を受けずに済む。
俺のケツも安心というわけだ。
ちまちまと、攻撃を加えていると、
奴が、何かをしようとする予兆を見せた。
ヤバイ!
ドビュッ。
奴は、
何かの液体を発射した。
俺は、とっさに【瞬間移動】して、それを避ける。
さっきまで俺のいた場所に、何かの液体が通りすぎ、
背後の森に、べしゃっと、その液体が、ぶち撒かれた。
「なんじゃありゃ!」
液体があたった森は、
真っ黒に染め上げられていた。
なるほど、『墨』か。
あんな攻撃もあるのか……。
近づけば、触手。
離れれば、墨。
さて、どう攻める?
ご感想お待ちしております。
※GWなんて、なかった……orz




