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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
風と雷の魔法編
38/438

34.出勤

「行ってきます」

「「行ってらっしゃい」」


翌朝、俺はエレナとアヤに見送られて久しぶりに会社に出かけた



出社中の電車の中で【追跡】している『アリア』さんと『アジド』さんの様子を確認した


『アリア』さんは子供たちと元気に生活していた


『アジド』さんは、大きな馬車に乗り冒険者風の男に警護されながら見知らぬ荒野を旅していた


しまった、もう出発していたのか

いつ次の街に着くのかな?

今後はこまめに確認する必要がありそうだ



「おはようございます」


会社の同僚に挨拶をして席に座り、PCの電源を入れログインすると、メールが大量に届いていてうんざりした

それなりに時間をかけて大量のメールにやっと目を通し終わると、休んでる間に特に問題が起きてないことがわかりホッと一息ついた



しかし、PCのモニタ上に見慣れない【警告マーク】が点滅している事に気がついた


「なんだこれは?」


隣の席の同僚にこのマークについて聞いてみたが、知らないという

しかも、俺のモニタを覗きこんでもらったのに、同僚はその【警告マーク】が見えていないらしい


俺にしか見えない?もしかして魔法に関係する現象なのか?


俺は、恐る恐る【警告マーク】の付いたサーバ上のフォルダを開いてみた

フォルダを開くと1つのソースファイルに同じ【警告マーク】が付いていた

今度はそのソースファイルを開いてみる

そのソースファイルは、この前運用を開始したシステムのプログラムソースなのだが、そのソースのとある箇所に、また同じ【警告マーク】が出ていた


このソースのこの場所に何があるというのだろうか?


俺は注意深く、その部分をチェックした



「こ、これは、バグだ!!」


何とその部分はバグが潜んでいたのだった!

しかも、このバグはヤバイ

特定の条件で発症し、とある重要なフォルダを丸ごと消してしまうという、とんでもないバグだった


俺は直ぐにプログラム担当者に連絡し、バグはなんとか修正することが出来、致命的な不具合の発生は未然に防ぐことが出来た


その後も、似たような【警告マーク】を数箇所で発見し、合計で3件のバグをその日の内に修正した


「丸山さん、今日はバグを見つけまくりですね

 どうしちゃったんですか?」


隣の席の同僚に驚かれてしまった


「実は有給で休んでる時に魔法を使えるようになってね」

「またまた、ご冗談を」

まあ、冗談じゃないんだけどね


どうやら【警告マーク】は【警戒】魔法の効果らしい

プログラムソースや仕様書などの書類なんかにも効果があるとは、魔法使えるようになって、本当によかった

これがあれば、バグの全くないシステムだって作れてしまうのでは!?



一番大活躍したのが【言語習得】だった

【言語習得】を使ってMPを1000使いレベル5の【英語】を習得した

そのおかげで【英語】の資料をそのまま読むことが出来るようになった

サーバ上で出力される英語のメッセージがそのまま読めるのも便利だった



その日の仕事は魔法のおかげもあり早々に終わってしまった

定時に帰るのは何年ぶりだろうか


~~~~~~~~~~


家に帰ると、リビングでエレナがー


ふりふりの衣装を着て、【バトン】を振り回しながら【魔法少女】の変身シーンを練習していた


「エレナ、何をしているのかな?」

「せ、セイジ様! こ、これは……」

「あ、兄ちゃんお帰り~

 エレナちゃんが【魔法少女】の【アニメ】にハマっちゃって」


「ただいま、で、その【バトン】は?」

「それ、私が高校で使ってたやつ」

「エレナはそういう武器が使いたいのか?」

「いえ、あの、その、こ、これはお遊びで使ってただけなので……

 もう! からかわないでください」


エレナは恥ずかしかったらしく、顔を真っ赤にしていた


「違う違う、からかってるんじゃくて

 冒険者になるなら何か武器を持たないといけないだろ?

 どんな武器を使いたいか希望を聞いておきたいと思って」

「ごめんなさい、そうだったんですね

 私は・・あまりちゃんと考えたことはありませんでした」

「エレナちゃんは、その【バトン】みたいな感じの武器がいいんじゃないの?」

「この【バトン】で戦うんですか?」


「向こうの世界に魔法使いが使う【杖】とか【ロッド】とかの武器は無いのか?」

「あ、あります。【宝石】の付いてる【魔道具】の【ロッド】なら魔法を強化してくれたりします」

「なるほど、じゃあエレナの武器はそういう【ロッド】を、向こうで購入しよう

 アヤはどうする?」


「私はカッコイイ【剣】を使ってみたいな~」

「【剣】なら持ってるから試しに持ってみるか?」


俺は兵士から【ぶんどった】【剣】をアヤに手渡した


「お、重い~」

「え?そんなに重かったっけ?」

「うん、これじゃあムリっぽい、もっと軽いのがいい」


「うーむ、じゃあアヤも向こうの武器屋で使えそうな軽い【剣】を探してみるか」

「うん、そうする」


「あ、ナイフだったらあるけど、使ってみる?」

「ナイフ?どんなの?」


俺はチンピラ3人組から【ぶんどった】【ナイフ】を見せた


「これだよ」

「これって、私達を襲った奴らが持ってた・・」

「ああ、そうだ

 これは止めておくか?」

「うん、それはちょっとイメージ悪いから止めとく」


結局、二人共武器屋に行って探す事になっただけか




でも、さっき見たエレナの変身シーンは可愛かったな~

もう一度やってくれないかな~


なんて思ったりは、全然してないですよ!

俺の妄想垂れ流しです、は、恥ずかしい


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