表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
空手大会編
371/438

361.異世界ですっぽんぽん

本日、『時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり①』が発売されました!

よよよ、よろしくお願いしましゅ。m(_ _)m


 リオの空手大会が終わった、その日の夜。

 俺は一人、ホテルの部屋で、出発の準備をしていた。


「よし、それじゃあちょっと異世界に行ってくるかな」


 俺は、【瞬間移動】で異世界へ飛んだ。



「お、こっちは昼間か!」

 そういえば、異世界は日本時間と同じだったっけ。


 俺がやってきたのは、

 悪魔族の街があった近くの森で、

 ちょっと前にドラゴンと戦った場所だ。


 今はもう、街には誰もおらず、

 辺りに人や悪魔族の気配はない。



「よし、実験にはもってこいの場所だな」

 そう、俺は、実験をするためにここに来たのだ。


 何の実験かって?


 それは……。

 【竜化の魔石】の実験だ!!



 【鑑定】の結果では、

 『レベル50未満の者が使用すると、正気を失い、もとに戻れなくなる』

 と、あった。


 つまり、レベル50以上なら、

 正気を失うことも、もとに戻れなくなることもないということだ。


 現在、レベル50以上なのは、俺とエレナだけだ。

 こんな実験をエレナにさせるわけにはいかない。

 だから、俺自身が実験台になろうということだ。



 さっそく、【竜化の魔石】をインベントリから取り出し、実験開始だ。


「竜化!!!!」

 俺はキメ顔で、そう叫んだ。


「おぉ!」

 なんか体がムズムズする。

 何かが起こり始めている感じだ。


「え?」

ビリビリ。



 次の瞬間、俺の着ていた服が、

 すべて弾け飛んでしまった。


 パンツまでもが、木っ端微塵(こっぱみじん)だ。



「は、恥ずかしい……」

 俺は、異世界の森のなかですっぽんぽん(・・・・・・)になってしまった。


 どうしてこうなったかというと、

 俺の体が、巨大化しているからだ。


 こんなことになるんだったら、

 エレナに実験を頼めばよかった……。



 徐々に巨大化する俺の体。


 それだけじゃなく、皮膚がうろこみたいになってきている。

 これは、ドラゴンになってきているのか?


 待つこと、数十秒。

 俺は、巨大なドラゴンに変身していた。



「ヤバイ、デカすぎだ!」

 たぶん、都庁くらいの大きさはあるんじゃないかな?


ドスン!

 少し動いただけで、辺りが揺れ、森の動物たちが逃げ惑う。



「これが【竜化】か!

 パない(・・・)な!!」


 もしこれを、東京で使ったら……。

 自衛隊にミサイルを打ち込まれちゃいそうだな。



「一回、もとに戻ってみるか」


 もとに戻るように念じると、

 俺の体はヘナヘナとしぼみ、もとの姿に戻った。



 すっぽんぽん(・・・・・・)だけどな!!



「いやん!」

 俺は、急いでインベントリから着替えを取り出し、服を着た。



 こまった。


 服が破けてしまうなら、事前に脱いでおけば済む。

 しかし、それでも、すっぽんぽんになってしまうことには変わりない。


 これじゃあ、人前では使えないな。



 そうだ!

 魔法少女の変身シーンみたいに、謎の光で目隠ししよう!



 俺は、さっそく試してみることにした。


 まずは、【光の魔法】で、俺の体が謎の光に包まれる。

 次に、すばやく【変身魔石】で着ている服を魔石に格納し、

 しかる後に、【竜化の魔石】でドラゴンに変身!



 今度は上手くいった!

 服は破けなかったし、

 変身に要する時間もかなり短縮できた。


 必要なMPを【竜化の魔石】に一気に流し込むことで、

 素早く変身できるみたいだ。



 何度か練習を重ね、

 【竜化】を完了させるタイムは、僅か0.05秒まで縮めることが出来るようになった。


 ここまで出来れは実用に耐えられそうだ。


-----


 次に、変身後のドラゴンの能力・・についても、実験をしてみた。



 まず、『しっぽ』。

 人間にはない部品だけど、

 意外にも、けっこうかんたんに動かすことができた。


 とはいっても、左右に振ったり、

 地面にビッタンビッタンと叩きつけたりするくらいだ。

 細かい調整まではできなかった。


 あと、地面に叩きつけた時、

 周囲に亀裂が走ったけど、

 これくらい平気だよね?


-----

 次は、『翼』。

 これも、かんたんに動かすことはできた。


 しかし、バサバサするだけで、

 飛ぶことはできなかった。


 おかしい。

 ドラゴンなんだから、飛べるはずなのに。



 あ!


 俺は、思いつきで、

 翼に魔力を送り込んでみた。



「おぉ!」

 翼に魔力を送り込んだとたん、

 体の重さが急に減り、

 巨体が宙に浮かんだ。


 なるほど、物理的に飛んでいるのではなく、

 魔力で飛ぶのか。


 どちらかと言うと、鳥の羽根ではなく、

 魔女のホウキに近いものなのかも。



 いちど飛べてしまうと、

 けっこう自由に飛べるようになった。


 これは気持ちいい……。


 速度も、かなり出せる。

 風が体をすり抜けていく感じが、爽快そうかいでたまらん。



 調子こいて、さらに速度を上げると、

 風の抵抗が強すぎて、ある一定の速度で頭打ちになってしまった。


 こんな時こそ、【風の魔法】の出番だ。


 魔法で風を上手く流れるように誘導し、

 さらに、進行方向の空気を真空状態にすることで、

 とんでもない速度を実現できるようになった。



 ハッと気がついて、後方を見てみると、

 衝撃波で、地面がえぐれてた……。


 音速を超えていたか……。


 まあ、誰もいない場所だし、大丈夫だよね?


-----


 最後に、もう一つ実験をしてみることにした。


 ブレスだ。



 ドラゴンといったら、火を吐いたりするものだ。


 とりあえず、喉の辺りに魔力を溜め、

 イメージを固めて、一気に吐き出してみた。



ブウォーーーー!!


 出た!


 物凄い炎が吹き出て、

 前方の森が、扇状に数キロ先まで消し飛んでいた。


 これはヤバイ!

 誰もいないところで良かった。



 『火』が上手くいったので、

 今度は『氷』を試してみよう。



 氷をイメージしてブレスを吐き出す。

 消し飛んでいた場所が、一転、カチンコチンに凍りついていた。



 さらに俺は、

 調子に乗って、『光属性』も試してみた。


 それは……、

 『レーザービーム』だった。



 口から一直線に発射され、

 地面に底の見えない溝が、遥か地平線の彼方まで出来上がっていた。



 溝の底には、溶岩らしきものが見えたりしているけど……、


 大丈夫だよね?



 ね?


ご感想お待ちしております。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ