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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
空手大会編
367/438

357.オリガ選手を縛り上げる

「ロープあったよ~」


 アヤが、丈夫そうな太いロープを見つけてきた。

 でかしたアヤ。

 コレで、オリガ選手を拘束・・できる。


 あれ?

 ロープで人を拘束・・するのって、どうするんだっけ?

  (亀甲縛り?)

 オリガ選手を押し倒すのが忙しくなければ、

 縛り方の動画を検索して見てみるのにな~



 仕方がないので、普通に両手両足をキツめに縛って拘束した。


 ちょっと縄が食い込んじゃったりしても、仕方ないよね……。



「ふぅ」

 やっと、なんとかなった。


「兄ちゃん、やけに女性の縛り方が手慣れてるね」

 アヤが、バカな事を言いだした。


「アヤ。そんなにお前も縛られたいのか?」

「やめとく~。

 私は今度、エレナちゃんを縛って遊んでみるよ」


 おのれアヤ! 許しまじ!!!



 あとは、オリガ選手を元に戻せればいいんだけど……。


 とりあえず、もう一度【鑑定】してみよう。



 ステータス的には、変わっていなかったが、

 状態が『???』と、なっていた。

 鑑定でも分からない状態異常なのか。



 そう言えばエレナが、何か埋め込まれているって言ってたな。


「エレナ。

 何かが埋め込まれているって、どういうことだ?」

「よくわかりません。

 体の方は、なんともないんです。

 体の奥の方からの力で、強制的に何かされているような、そんな感じなんです。

 なんとなくしか分からないんです。ごめんなさい」

「いや、仕方ないさ」


 うーむ、

 とは言ったものの、どういうことだ?

 わけが分からん。

 実験で何かを埋め込まれたのか?



「お兄さん」

 今度は、舞衣さんがツンツンしてくる。

「舞衣さん、どうしたんですか?」


「このオリガ選手だけど……、

 頭の中心あたりに、変な魔力・・の流れを感じるんだ」

「なんだって!?」


 舞衣さんの【魔力感知】か!


 おそらく、それが埋め込まれた物なのだろう。



 しかし、頭の中心辺りって!

 そんな場所じゃ、

 ナイフで体を切って異物を取り出して、すぐに回復魔法で治すなんてことも出来ない。


 もしかして、オリガ選手だけじゃなくて、

 マーシャ選手と、イリーナ選手も、似たような状況なんじゃないだろうか?



 ん?

 魔力の流れ?


 もしかして、何らかの魔力の影響で、状態異常が維持されているんじゃないのか?


 だとしたら、魔力がなくなれば、

 もとに戻るんじゃないのか?


 これは、【魔力強奪】の出番か?

 百合恵さんがおかしくなった時に、たまによくやっているアレだ。



 俺は、オークになってしまったオリガ選手の頭に手を乗せ、

 【魔力強奪】を発動させた。


「お!

 お兄さん、いい感じじゃないか。

 変な魔力の流れが、ぜんぶ吸い取られているよ」


 どうやら上手くいっているみたいだ。



 そして、オリガ選手のMPが、

 とうとう『0』になった。


「あ! 兄ちゃん!

 オリガ選手の体が縮んでいくよ!」

 アヤの言う通り、

 オリガ選手の状態異常は解除され、

 じょじょに元の女性の姿に戻った。


 そして、彼女はそのまま気を失ってしまったが、

 【鑑定】の結果でも、状態異常がなくなり、

 普通に寝ているだけのようだ。


 せっかく拘束した縄も、体が縮んだことで解けてしまっている。


 まあ、状態異常も治ったし、

 縛り直すこともないだろう。




『ご協力、か、感謝します……。

 も、もう、大丈夫なのですか?』


 オリガ選手の状態異常が治って、大丈夫になったとたん、

 警備員たちが駆けつけてきた。

 君たち、遅いよ!


『私にもよく分かりませんが、

 時間がたったことで元に戻ったのかもしれません』

『そ、そうですか。

 医務室に運んでも大丈夫そうですか?』

 なんか、すっごくビビてるな。

 まあ、ムリもないけど。


『多分、大丈夫だと思いますよ』

 俺は、そう答えておいた。



 警備員たちは、オリガ選手を運ぶための担架を運んできた。

『それでは、オリガ選手を医務室に運びます』



 警備員たちが、

 気を失っているオリガ選手を担架に乗せようと……、




 ちょうどその時だった。



ドカーン!!



 試合会場に、爆発音が鳴り響き。

 会場の大きな鉄の扉が、破壊されて吹き飛んでいた。



「「!?」」


 俺たちも含め、その場にいた全員の視線が、

 破壊された扉に集中する。


 そして……。



ドスン。ドスン。


 何やら巨大な足音が鳴り響き……。


 破壊された扉の向こうから、

 巨大な生物?が、ゆっくりと現れた。






「な、なんだアレは!」


 そこに現れたのは……。




 『ドラゴン』だった。




 え!?



 いやいや、ありえんだろ!


 さっきまで、マップにも表示されてなかったぞ?



 そもそも、なんでドラゴンが、

 地球に、いるんだよ!!



しーん。


 会場の全員が、状況を理解できず、

 ただただ、静かに立ち尽くしていた。



 ドラゴンは、象ぐらいの大きさだ。

 ドラゴンとしては、少しちいさめだろうか。


 そして、そいつは、おもむろに息を吸い込む。


ギャーーーーーオ!!


 大きな大きな、雄叫びを上げた。



 会場全体が、その雄叫びで震える。


 そして、それを聞いた人たちが、

 腰を抜かし、動けなくなってしまった。



「ひ、ひぃ……」

 俺の近くにいた警備員も、

 小さな悲鳴を上げて、へたり込んでいた。




 そして、そのドラゴンの後ろから、

 白いコートの男が、ゆっくり現れた。


 このドラゴンも、お前の仕業か!


 男は相変わらず、いたるところから血を流したままだ。



『くけけけ……。

 いいぞいいぞ!

 まさか、この【実験体1号】も、コレだけのパワーを発揮するとは!

 少し形がおかしくなったが、そんなことはどうでもいい!』


 さっき打った注射のせいだろうか?

 あの男、テンションが少しおかしくなってないか?



『さあ、【実験体1号】よ!

 【実験体2号】を奪還だっかんするのだぁ!!』

 白いコートの男は、

 ドラゴンのしっぽを、パシッと叩いた。


 おそらく、

 あのドラゴンが【実験体1号】で、

 オリガ選手が【実験体2号】なのだろう。




「あ!」



 次の瞬間、



 白いコートの男は……、



 ドラゴンに、

 頭から、かぶりつかれて(・・・・・・・)いた。



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[一言] 之は過剰なドーピングに因るロシアによる テロだろう?証拠動画は監視動画をスマホで 撮影すればいいよ! 錠剤を渡され飲んだ後の事件だしな! 何らかの新薬の過剰投与だよね! 事件前の注射と錠剤の…
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