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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
空手大会編
359/438

349.世界空手大会・第一回戦

「きみちゃん、朝ごはん、おいしかったね~」

「アヤさん、食べすぎですよ、

 試合の時、動けなくなっちゃいますよ」


 干し芋の代わりということで、夕飯と朝食を一緒に食べ、

 きみよちゃんとアヤは、すっかり仲良しになっていた。

 アヤは、人と仲良くなることに関しては天才的だな。


 今日開催される大会のため、会場へやってきていた。


「ここが、会場か~

 けっこう立派な建物だね」

「来年のオリンピックの会場になるんだってさ」


 立派な会場を見上げつつ、会場入りしようとしていたところ、

 俺たちは、見知った人たちにバッタリ出会ってしまった。


「よう、昨日のジャップじゃねえか、

 空手大会を見学に来たのか?」

 昨日レストランで絡んできた、アマゾネス三姉妹だ。

 こいつらも空手大会の出場者だったのか。


「見学じゃなくて出場するんですよ」

「はぁ!? お前たちが?

 全員子供じゃないか!

 あ、もしかして、小学生の大会でもあるのか?」


 まあ、そう思われるのも仕方ないことだとは思いますけどね……。


「出場するのは、この3人ですよ」

 俺は、出場する3人を紹介してあげた。


「「ははははは」」

 アマゾネス三姉妹は、それを見て3人で大爆笑を始めた。


「ジャップはジョークが苦手って聞いてたけど、

 あんたのジョークはとっても面白かったよ!

 コメディアンでも目指してみたら、けっこういけるんじゃないか?」

 アマゾネス三姉妹は、そういい残して去っていった。


「まあ、こっちには舞衣さんもいるし、仕方ないよな」

「お兄さん、ボクにケンカを売ってるのかい?」

「滅相もございません。

 舞衣さん、その闘志は試合にぶつけてくださいよ」

「わかったよ、そうする」


 舞衣さんは海外に来て、日本以上に子供扱いされることが多く、

 少々うんざりしているようだった。



 会場の『選手専用入り口』まで、みんなでやってきた。


「三人とも頑張ってくるんだぞ」


「だいじょーぶ、まかせて!」

「まあ、なるべくケガをさせないように頑張ってくるよ」

「が、が、が、頑張りましゅ」


 あと、百合恵さんもトレーナーとして同行を許可され、

 4人は、選手専用入り口から入っていった。



「さあ、俺たちは観客席の席取りをしにいこう」

「「はーい」」



 俺は、エレナとヒルダを連れて、観客席へ向かおうとした。

 その時、また、見知った顔とすれ違った。


 『マトリョーシカ三姉妹』だ。


 しかし、3姉妹を先導して歩いている白いコートの男……。

 なんか不気味な感じだな。


 その4人も選手専用入り口から入っていった。

 あいつらも選手なのか……。


 あの3人……見た目的には、それほど強そうには見えないんだけどね~。


----------


 俺、エレナ、ヒルダの3人で、観客席に陣取り、しばらく待っていると、

 ようやく試合が開始された。



 まずは軽量級の一回戦からスタート。

 最初に出てきたのは、きみよちゃんだった。


 しかし、きみよちゃんは、ガチガチに緊張してしまっているようで、

 歩く時、右手と右足が同時に出てしまっている。


「きみよさーん、頑張れー!」

 俺が応援の声を上げると、

 きみよちゃんは俺に気づき、小さく手をふり返してきた。


 いくぶんか緊張がほぐれたらしく、

 きみよちゃんは、しっかりした足取りで競技場に進み出る。



 そして、『始め!』の合図で試合が開始された。


 相手のカナダの選手は、のっけから猛攻撃を繰り出してきた。

 防戦一方になるきみよちゃん。


 しかし、きみよちゃんのガードは硬く、すべての攻撃をきっちり受けきっている。

 きみよちゃんの得意分野は、ガードなのかも。


 しばらく攻防が続いたが、さすがに攻め続けていた対戦相手の息が上がってきた。

 きみよちゃんは、そのスキを見逃さず、反撃を試みる。


 そこからは、一気にきみよちゃんの流れになり、

 ついに、一撃をクリーンヒットさせ、勝利をおさめることが出来た。



 見ごたえのある試合に、会場から拍手が巻き起こる。


 きみよちゃんは、四方の観客に向かってそれぞれ礼をし、

 最後に競技場に向かって一礼をして控え室に入っていった。


 礼儀正しい娘だな~。


----------


 軽量級の一回戦が終了し、

 次は、中量級の試合が開始された。


 何試合目かでアヤが登場した。

 アヤは、まったく緊張していないらしく、

 観客に向かって手をふったり、投げキッスをしたりしている。


 相手はフランスの選手で、それなりの実力者らしい。


 試合開始と同時に、対戦相手が猛攻撃を繰り出してきた。

 しかし、その攻撃は空を切り、

 その場所にアヤは、いなかった。


 攻撃を避けるため、バックステップで距離をとっていたのだ。


 そして、攻撃の戻しのモーションに合わせてアヤが飛び込み、

 一撃で、対戦相手を吹き飛ばしてしまった。



 吹き飛ばされ、尻もちを突いて唖然とする対戦相手。

 審判も、何が起こったか分からず、立ちすくんでいる。


 バカ、アヤ……。

 攻撃の速度が速すぎだ。

 あれじゃあ、誰も目で追えてないぞ。



 審判の人たちが誰ひとりとして見えておらず、

 仕方がないので、『ビデオ判定』で確認することになった。

 なんか、最近導入されたシステムらしい。


 ビデオ判定の結果、アヤの攻撃がかろうじて1コマだけ映っていたのが確認され、

 アヤの勝利が確定した。


----------


 そして、真打ちの舞衣さんが重量級の試合に登場した。


 案の定、会場は大いにざわつき始めた。


 観客の一人が、『児童虐待だ!』などと係員に食って掛かる場面も見受けられた。



 混乱を収拾すべく、

 会場内に、異例の放送がなされた。


『次に対戦する日本のマイ・カワイは、19歳であることが正式に確認されております。

 この情報は、何度も確認を取り、間違いがないとの確信に至っております。

 会場の皆様は、なにとぞご静粛にお願いします』


 なんか凄い放送だな……。


 会場にぽつんと立ちすくんでいる舞衣さんは、

 若干、ムッとした表情を浮かべていた。


ご感想お待ちしております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 空手の発祥は日本で東洋には 気功と言う技術体系が有り、名人は 体重差を無視するよ?馬鹿な白人は 合気を解ってないね! 気使いを甘く見ると地面が敵になるよ? 震脚で踏み込むと打撃が乗数倍で 敵…
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