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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
空手大会編
356/438

346.マサムネ

おかげさまで総合評価が5万ptを突破しました!

ありがとうございますm(_ _)m


 日本国技館での空手大会が終わり、

 リオでの世界大会に向けて、準備を進めた。


 とはいっても、舞衣さんとアヤが優勝することは間違いなかったので、パスポートの取得なんかは、もうすでに済ませてある。


 だから用意したものといったら、

 ダミーのスーツケースとか向こうで着るための服とかくらいだ。


 だがアヤ、お前は服を買いすぎだ!

 向こうで何回着替えるつもりなんだ!


~~~~~~~~~~

 そして、リオへ旅立つ金曜日の夕方、

 俺は一人で、とある場所へ来ていた。


 マサムネさんのところだ。


 刀を預けて、ちょうど10日目。

 今日は、待ちに待った新しい刀が完成する日だ。


「こんにちは」

「……よう……やっと、来たか……」

 店に着くと、マサムネさんが新しい刀を持って出てきた。

 しかし、フラフラで今にもぶっ倒れそうだ。


「うけとれ、ワシの渾身の1本だ」

「ありがとうございます」

 刀を受け取ると、

 マサムネさんは、ガクッと膝をついてしまった。


「マサムネさん! 大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫……では……あまり……ない」


 これは危険だ!

 俺は、倒れそうになっているマサムネさんを支え、

 近くにあった椅子に座らせて、

 回復魔法で治療を開始した。


「何があったんですか!

 病気ですか!?」

「ちがう……

 10日間……ずっと、刀を、打っていた……」

「10日間!?

 そんなに忙しかったんですか?」

 こんな忙しい時に、俺の刀を頼んじゃって申し訳なかったな。


「違う違う、お前さんの刀1本だけを、10日間、打ち続けていたんじゃ……」

「は?」

 刀を打つのって、けっこう重労働じゃなかったっけ?

 それを10日間も!?



「こんなに晴れ晴れとした気分は初めてだ……。

 ワシの今まで培った技術を……すべて、その1本に叩き込んだ。

 その1本は、ワシの『生きた証』だ。

 もう思い残すことは……何も、ない……

 ゆえに、その刀の名は……

 『マサムネ』と、呼んで……くれ……」


 マサムネさんは、そう言い残すと……。

 ガクッと、力なく椅子の背にもたれかかり、

 動かなくなってしまった。


「ちょっ!?

 マサムネさん!!

 マサムネさーーーん!!!!」



 ……。



「なんだ! うるさいな!

 ワシは10日間も、寝ずに刀を打っていたんじゃ!

 静かに寝かせろ!」

「え!?」


 死んだのかと思ったら、寝てただけか……。

 しかし、そのボケは年齢的にシャレにならんぞ!


 寝室まで運んでやると、マサムネさんは、大いびきで爆睡し始めた。



「やれやれだぜ」


 俺は、一息ついて、受け取った刀を鞘から抜いてみた。


 えらく綺麗な刀だな~。

 完全に美術品だ。

 すべてのお手本になりそうな、まさに『刀』といった感じの一品だ。


 せっかくなので、その場で【鑑定】してみた。


┌─<鑑定>────

│【名刀めいとうマサムネ】

刀工とうこうマサムネが人生を掛けて作り上げた刀

│使用者の癖を吸収し、強くなる

│能力:魔物への攻撃力上昇

│   無制限に魔力をあじへ変換

│レア度:★★★★★★

│試練:

│ 雷の精霊と契約 1/1

│ 氷の精霊と契約 1/1

│ 闇の精霊と契約 1/1

│ 光の精霊と契約 0/1

│ 肉体強化精霊と契約 0/1

│ 情報精霊と契約 1/1

│ 回復精霊と契約 0/1

│ 時空精霊と契約 1/1

└─────────


 あれ? まだ続きの『試練』があるじゃん。

 しかも、8つの試練の内5つがクリア済みだし!


 ということは、これよりさらに上があるのか……。


 しかし……これ以上となると……、

 鍛え直す時、マサムネさんの体がもつのかな?



 さっそく試し斬りしたい……のは、やまやまだけど……、

 もう少ししたらリオへ出発しないといけない。


 まあ、夜中とかにどこかで試し斬りすればいいか……。


 試し斬り……楽しみだな……。



 心残りを残しつつ、俺は刀をさやに戻し、

 大いびきをかいているマサムネさんをそのままにして、日本へ帰宅した。


~~~~~~~~~~


「兄ちゃん、おそーい、飛行機もう出ちゃうよ

 部長と百合恵さんは、もう空港にいるって!」

「あ、はいはい」

 まったく、落ち着きがないんだから。


「セイジ様、アヤさん、いってらっしゃい」

「いってらっしゃい」

 エレナとヒルダが玄関までお見送りに来てくれた。


「向こうについたら迎えに来るから、

 二人でしばらく留守番を頼むな」

「はい、お任せください」


~~~~~~~~~~

 エレナとヒルダに見送られながら、

 俺とアヤは、【夜陰】で姿を消しつつ空港へ【瞬間移動】し、

 人気のない場所を探して【夜陰】をとき、

 舞衣さんと百合恵さんの待つ集合場所へと急いだ。


「部長、百合恵さん、おまたせ~

 兄ちゃんがグダグダしてて遅れちゃったよ~」

「やっと来たね、待ちくたびれたよ」

「あ、アヤさん、そのお洋服かわいいですね~」

「百合恵さんもそう思う?」

 アヤたちは、旅行に胸踊らせてテンションが上がっているみたいだ。

 こいつらを引率するの、疲れそうだな~。



 飛行機や、向こうのホテルなどは空手道協会が用意してくれたので、

 3人を引率して、搭乗手続きなどを済ませた。


「兄ちゃん、飛行機には何時間くらい乗ってればいいの?」

「乗り換えとかもあるけど、全部で24時間だな」

「に、24時間!?

 出発が、今日、金曜日9時だから、明日、土曜日の9時までずっと飛行機に乗ってるの!?」

「そうなるな」


「飛行機だけで1日終わっちゃうのか~

 あ、でも、時差があるんだっけ?」

「ああ、日本とリオデジャネイロの時差は、12時間だ」


「到着するのが土曜日の9時で、時差が12時間だから~

 うーんと……

 兄ちゃん、計算よろ!」

「おい!

 到着した時の現地時間は、土曜日の朝9時だよ」


「なーんだ。

 一晩寝れば朝には到着するのか~

 心配して損しちゃった~」

 こいつバカだ……。

 24時間も寝続けるつもりかよ!


ご感想お待ちしております。


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