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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
風と雷の魔法編
33/438

029.アヤとエレナの新宿大冒険

 俺は、新千歳空港に降り立った。


 ここまで来て気が付いたのだがー

 空港で北海道に向かう人に【ビーコン】付ければ、わざわざ俺が、こんな所まで来なくても良かったんじゃない?

 今更気が付いてももう遅いけどorz


「さて、アヤとエレナはどうしてるかな?」


 俺は、アヤとエレナの様子を【追跡】魔法で確認した。


~~~~~~~~~~


「エレナちゃん、【電車】に乗るの初めてだよね?」

「【でんしゃ】とはなんですか?」

「そこからか~」



「ここが地下鉄の駅だよ」

「この【ダンジョン】に入るんですか?」

「【ダンジョン】じゃないよ~」



 アヤは電子マネーで、エレナの分の【切符】を購入して、エレナに手渡した。


「これはなんですか?」

「うーむ、私こういう説明とか苦手なんだよね~ 兄ちゃんがいれば説明を任せるんだけど…… とにかく、この【切符】を改札のそこの穴に入れて」


「は、はい。きゃっ! き、【きっぷ】が吸い込まれちゃいました! どうしましょう」

「それでいいの、【切符】は改札の向こう側の穴から出てきてるから、向こうに行って取って」


「は、はい。あ、ありました、【きっぷ】ありました! アヤさん、ありましたよ~」

「エレナちゃん!戻ってきちゃダメ!」


「きゃっ!扉が急に閉まっちゃいました!」

「戻ってこなくて、あっちで待ってて。私もそっちに行くから」

「は、はい」


「お兄ちゃんの苦労が、少しわかった気がする……」


~~~~~~~~~~


「ここで待ってれば【電車】が来るから」

「こんな洞窟の中に【でんしゃ】が来るんですか?」

「うん、そうだよ。それに乗って新宿に行くんだから」


「【でんしゃ】って、馬車みたいなものなんですか?」

「そうそう、だいたいそんな感じ~」


 『1番線ホームに上り列車が参ります、危険ですからホームドアから離れてお待ちください』


「どこからか、声が聞こえます!! こ、これは魔法ですか!?」

「あれは駅員さんのアナウンスの声だから平気だよ~」


「ぎゃー! 魔物です!! 早く逃げないと!!!」

「エレナちゃん落ち着いて! あれが【電車】だよ! うーむ、エレナちゃんが抱きついてきてくれるのは嬉しいけど、これは大変かも。兄ちゃんを北海道に行かせたのは、失敗だったかな~」


~~~~~~~~~~


「やっと新宿に着いた」

「あわわ!! 人がいっぱいで…… あぁっ!! すごい高い【塔】がいっぱいです!!!」

「ここが新宿、すごいでしょ~」

「す、すごいです……」


「目的のお店は…… あっちの方ね」

「アヤさん、それはなんですか?」

「これは、スマフォだよ。これで、目的の場所がどっちだかわかるの」


「セイジ様が使ってる地図の魔法ですね。アヤさんも地図の魔法が使えるんですね」

「魔法じゃないけど、似たような感じかな。さ、行くよ、はぐれないように手をつないで」

「はーい」


~~~~~~~~~~


「ここみたい」

「すごいダンジョンでした。私一人では、とてもたどり着けません」

「うんうん、ほんとまるでダンジョンみたいよね~」


「いらっしゃいませ、何名様ですか?」

「二人です、スイーツビュッフェお願いします」

「かしこまりました、ご席にご案内します」


「よっしゃー! 食べるぞー!」



「可愛くて美味しそうな料理がいっぱいです!! こんなに沢山の中から選ぶんですか? ど、どれから食べたらいいんでしょう」

「じゃあ、最初は私が選んであげる。食べたいのがあったら言ってね」

「あ、これ、かわいいです!」

「じゃあ、それも取ってあげる」



「さあ、食べましょ」

「はーい。はむっ! お、おいひいですー!!」

「もうエレナちゃんったら~ ほっぺにクリームが付いてるよ」



~~~~~~~~~~


「俺はなんで、北海道まで来て【立ち食いそば】でお昼を食べてるんだ? あいつらは美味しそうに、スイーツを食べてるというのに…… う、羨ましい」


 俺は、空港内の【立ち食いそば】での寂しい昼食を終え、電車に乗って札幌駅に向かった。


俺もスイーツ食べたい


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[一言] 新宿はフルーツビュッフェがいっぱいあるけど、代表はやはりタカノフルーツバー? 男子禁制、フルーツ女子の天国で地獄w
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