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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ゴールド編
318/438

308.魔法少女とくノ一

 翌朝、エレナとアヤをネパールに【瞬間移動】させてから会社に行った。

 ヒルダは、めぐみちゃんの所にいるので、今回は遠慮するとの事だった。


 さて、二人だけで大丈夫なんだろうか?


 仕事をしながら、二人の様子をしっかりと監視しておかないと。


----------



 エレナとアヤは、まず【言語一時習得の魔石+2】で現地の言葉である『ネパール語』を習得し、

 通りすがりの人に道を聞いて、避難民キャンプへ向かった。



 しかし二人は、ケガ人に会えなかった。

 変な外国の女の子が、いきなり来てケガ人に会わせろとか言われても、信用してもらえるわけがない。


「エレナちゃんどうする?」

「直接お会いして回復魔法を使いたかったのですが、

 仕方ありません」


「じゃあ、あきらめて帰るの?」

「いいえ」



 エレナは、人目のない所へ移動し、【変身の指輪】を使って、魔法少女の格好に変身し、

 【格納の腕輪】から【アスクレピオスの杖】を取り出し、構えた。


「お、エレナちゃん、あれをやるのか!

 じゃあ、念のため、例の仮面も付けておこう」

「はい」


 エレナは、仮面舞踏会の様な仮面をつけて、

 ゆっくりと魔力を込め始めた。



 【回復精霊の加護】が発動し、

 ピンク色の優しい光が、エレナを中心に広がっていき、街全体を包んでいく。



「なんだこの光は!」

「あっちの方から光が広がってきたぞ」


 それに気づいた周囲の人達は、

 何事かと、騒ぎ出した。


 これはマズイんじゃないかな?


 エレナはまだ魔法を使っている最中なので動くことができない。


「みんな! こっちだ!」


 一人の住民がエレナを見つけて声を上げた。

 その声を聞いて、何人もの住民が集まってくる。


 とうとうエレナは取り囲まれてしまった。



 ヤバイ。


 トイレに行くふりをして助けに行こうかと思ったのだが……、

 どうも様子が変だ。



 取り囲んでいる人たちが、その場にひざまずき、お祈りをしだしたのだ。


 エレナは、その人たちにニッコリと微笑みかけると、

 【回復精霊の加護】の光が、さらに1段階強くなって広がった。



 しばらくすると、祈りを捧げるものすごい数の人がエレナの周囲を埋め尽くしていた。

 どうするんだこれ。



 しかし、エレナは物怖じせず、

 お祈りをする人たちに近づき、

 顔にケガをした一人の女性の前に立ち止まった。


 エレナは【アスクレピオスの杖】をその女性に近づけると、

 回復魔法の光が女性を包み込み、

 その女性の顔にあったケガが、綺麗に治ったのだ。



 周囲の人達は、さらに熱狂的にお祈りを捧げ始め、収拾がつかなくなってきた。


 それでもエレナは、立ち止まらず、

 目についたケガ人を次々と治していく。



 アヤは、何をしているのかと思って見てみると……。


 なぜかピンクの忍者の格好に着替えて、軽い病気の人に【回復魔法】をかけて回っていた。

 なぜピンク、そしてなぜ忍者。


 どうやら、アヤの回復魔法のレベルが上ったみたいで、

 途中から、軽いけがなども治している。



 あらかた病気やケガを治したのだが、

 集まった人たちは、二人を取り囲んでお祈りを続けているため、

 その場から抜け出すことができない。


「そろそろ、移動したいのですが……

 困りました」


「こんな時は、アレを呼ぼう!」


 アヤは、自分の首にかけていたペンダントを高々と掲げ、叫んだ。



「ニイチャーン・カムヒアー」


 何のパロディだ?


 まあ、俺に来て欲しい事は分かった。



 俺は、トイレに行くふりをして【透明化】をかけて、【瞬間移動】で二人のもとに駆けつけた。



「仕事中に呼び出すなよ」


 俺は、姿を消したまま、二人に小声で話しかけた。



「セイジ様、お忙しい時にすいません」

「さあ、兄ちゃん、私たちを安全な所へ運ぶのだ!」


 『運ぶのだ!』じゃないよ!

 まったく。


----------


 俺は、二人を自宅へ送り届けた。


「あれ? 家に帰ってきちゃった?」


「もう今日はおしまい。

 また明日にしなさい」

「はーい」


 こんなんじゃ、おちおち仕事もしてられないよ。


 俺は、急いで会社に戻った。


~~~~~~~~~~


 その日以降、アヤとエレナは毎日ネパールに行っては、色んな所で回復魔法をかけまくっていた。

 まあ、送り迎えは俺なんだけどね。



 そして、金曜日の夜。


 【回復精霊の加護】は5箇所に展開され、

 かなりの範囲をカバーしていた。


 現地では、女神と忍者が各地でケガ人を治して回っているという話でもちきりとなっているらしい。



 今日の現地活動を終えて帰ってくると、

 ヒルダが先に帰って留守番をしていてくれた。


「ヒルダ、ただいま」

「お帰りなさい」


 久しぶりに4人で夕飯を食べ終わり、

 お茶を飲んでいる時、

 俺は改まってエレナとアヤを呼んで話をした。



「エレナ、アヤ、そろそろネパールでの活動は終わりにしよう。

 このまま続けると、噂を聞きつけた関係ない人が集まってくるかもしれない」

「はい」「まあ、しゃあないか~」


 二人もなんとなく分かっていたらしく、

 素直に聞いてくれた。


 まあ、かなりの人数のケガ人や病人を治療できたし、

 まずまずの成果だろう。


「エレナちゃん、次はどこにしようか?」


 次があるのかよ!!



「それより、土曜日は日の出の塔の60階に行くぞ」

「あ、そうだった!」


 アヤ、忘れてたのかよ。



「ヒルダも、土曜日はこっちに来てくれ」

「はい」


「ボス戦か~、腕がなるぜ~」


ご感想お待ちしております。

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