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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ゴールド編
317/438

307.透明エレナ


 翌日、エレナは【透明化】魔法の練習を始めた。


 俺は仕事があるので、練習の手伝いはできない。

 ヒルダもめぐみちゃんの所へ行った。


 家に残ったアヤがエレナの練習の手伝いをしている。


「エレナちゃん、頑張って!」

「はい」


 エレナが魔力を込めると……。



「エレナちゃん、ストップ!ストップ!

 服が透けちゃってるよ!」


 なに!!?


 急いで映像を確認しようとしたが。

 【プライバシーポリシー】のせいで、

 映像が遮断され、音だけになってしまった……。



 コレはいけない、

 もし肝心な時に魔法に失敗したら、

 取り返しの付かないことになってしまう。


 やはり、アヤなどに任せておけないな。

 帰ったら、俺がじっくり練習を手伝ってやらねば。



 その後も、映像はとぎれとぎれで、

 「上半身が!」とか、

 「今度は下半身が!」とかのアヤの声を聞いて、

 あまり仕事が手につかないでいた。


~~~~~~~~~~


「あ、セイジ様、お帰りなさい」


 俺が仕事を終えて帰宅すると、

 エレナがお出迎えをしてくれた。



 エレナは、なんと!


 『ヘソ出しルック』だった。


 なんというエr…けしからん格好をしているんだ!

 よーく見てみると、普通の服のウエスト周りだけが【透明化】している。


 なるほど、【透明化】の練習中でしたか。



 しかし、ここでヘソ出しであることを注意してしまうと、

 ヘソが……。


 ……ではなく、せっかく一所懸命やっているのに、

 練習をやめてしまうかもしれない。



 俺がどうしようかと迷っていると、


「セイジ様どうかしましたか?」


 エレナが心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。


 ああ、エレナのヘソが間近に……。



ガチャッ


 そこへアヤがトイレから出てきた。


「あ、兄ちゃんお帰り」

「ただいま」


「いまエレナちゃんと【透明化】の練習を…

 って、エレナちゃん!

 おヘソ出てる!」

「え? キャー!!」


 エレナは恥ずかしさのあまり、座り込んでしまった。



「セイジ様、なんで言ってくれなかったんですか!」

「いや、ごめん」


「もう、恥ずかしくて消えてしまいたいです……」


 よほど恥ずかしかったのだろう、

 エレナはそう言うと……。



 本当に、消えてしまった。



「「え!?」」



「エ、エレナちゃん?

 ど、どこ?」


 俺とアヤが探すが、エレナはどこにも見当たらない。



「え? おふたりともどうしたんですか?」


「うわ!」


 さっきまでエレナがいた場所から、

 エレナの声だけが聞こえる。


「エレナちゃん、そこにいるの?」


 アヤが、手探りで声がした方を触ってみる。


「エレナちゃん、ここにいる!」

「アヤさん、どうしたんですか?」


「どうしたじゃないでしょ!

 エレナちゃん、【透明化】が成功してるよ!」

「え!?」



 透明なので見えないが、

 エレナは、自分が透明になっていることを確認しているらしい。


「やりました!

 これで、困っている人たちを助けに行けます!」


 エレナは大喜びしている……はず。

 見えないけど。



 すると、見えないなにか柔らかいものが、俺に抱きついてきた。


「セイジ様のお陰です!」


 透明なエレナは、俺に抱きついて大喜びしている。


 俺は、透明なまま大喜びするエレナの頭をなでなでしてあげた。

 なんか変な感じ。


----------


 いったんお茶をのんで落ち着いたところで、

 俺は話を始めた。



「それで、

 エレナは誰を治療するつもりなんだ?

 お金をたくさん持っているお金持ちか?

 それとも、政治家とかか?」


「それは、アヤさんと相談して考えてあります」


 エレナはそう言うと、

 プリントアウトした一枚の紙を差し出した。



 えーっと、なになに?


 『ネパールでマグニチュード7.8の大地震が発生。

  死者8千人、負傷者1万4千人』



「ネパールに行ってボランティアしたいってこと?」


 アヤとエレナはうんうんとうなずいた。



 てっきり、回復魔法で金儲けしようとしているのかと思ったけど、違ったのか。

 考えてみたら、エレナがそんなことするわけないよな。



「だが、どうやって行く気だ?」

「兄ちゃんの【瞬間移動】で行けないの?」


 地図を確認してみると、

 隣の国のインドには行ける。

 前にナンシーが世界一周旅行で立ち寄ったからだ。


 行ける場所の中で一番ネパールに近い場所でも1000kmは、離れている。

 音速で移動しても1時間くらいかかる距離だ。



 現地でネパール行きの飛行機を探して、

 それに乗ろうとしている人に【追跡用ビーコン】を付ければ行けるか?



 時差を考えると、今インドは夕方くらいか、

 ちょっと行って飛行機がないか調べてくるか。


「行けるかどうか、調べてくるから、

 ちょっと待ってな」


 俺はインドのニューデリーに飛んだ。




 先ずは、現地の言葉である『ヒンディー語』を習得し、

 空港でネパール行きの飛行機が無いか調べ、

 丁度乗り込もうとしていた人に、【追跡用ビーコン】を取り付け、

 すぐに家に帰ってきた。




「どうやら行けそうだ。

 ネパールへ向かう人に【追跡用ビーコン】を取り付けてきた」

「さすが兄ちゃん」

「セイジ様、ありがとうございます」



「じゃあ明日は、私も一緒にいくかな」

「アヤも行くのか?」


「エレナちゃん一人よりはいいでしょ?」


 エレナ一人より、もっと不安だ。



「ヒルダちゃんは、今日もめぐみちゃんにお泊りだっけ?

 ヒルダちゃんは、誘わなくていいの?」

「ヒルダには私から電話しておきます」



 そんなこんなで、エレナとアヤは、

 いきなりネパールへ行くことになった。


 俺は仕事で、日中はあまり動けないし、

 大丈夫なんだろうか?


ご感想お待ちしております。

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