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時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり  作者: かつ
ゴールド編
315/438

305.セレブの覚悟

「あー極楽ごくらく極楽ごくらく

「ふふふ、セイジ様ったら」


 俺は、テレビを見ながらエレナに肩もみをしてもらっていた。

 なんせ今日は、働き詰めだったからな~



「兄ちゃんただいま~」


 俺とエレナの甘い時間を打ち消すように、

 アヤが帰ってきた。


「あー、兄ちゃんとエレナちゃんが、

 イチャイチャしてる!」

「なんでや!

 肩揉んでもらってるだけだろ」



  『引き続き、東京同時多発テロ事件の続報です』


「あれ? ニュース見てるの?」

「ああ、報道特別番組で今日の事件のことをずっとやってるんだよ」


「今日のアニメ録画どうなった?」


 まず最初にその心配かよ。


「今日はずっとニュースやってたから、多分取れてないよ」

「そ、そんな~」


「L字のおびが入るよりいいだろ」

「それはそうだけど……」


----------


 ニュース番組では、今日の事を繰り返し報道していた。


 ニュース報道の内容は以下の通りだ。


1.3箇所で同時にテロが起きた。

2.犯人の一部が怪我をしただけで、

  一般人のケガ人は1人もいない。

3.犯人は、全員逮捕された。



 さらに、ニュースでは、

 今回の事件の『謎』についても、繰り返し報道されていた。


1.教会に現れた『天使』と呼ばれる少女の存在。

2.高校に現れた『忍者』の存在。

3.駅前でテロ集団と戦った二人の空手少女の存在。


 なんか、身内ばっかりじゃないか……。


 教会でのケガ人は、エレナが魔法で治してしまったので、ケガ人なしということにされているらしい。



『そもそも、魔法でケガが治るなんてあるわけないんだよ!』


 ニュース番組に出ている専門家が声を荒げていた。


『おそらく、テロ集団に対する強い恐怖がストレスとなって、集団催眠の様な感じで幻覚を見たに違いない』


 ずいぶん適当なことを行っているな~。

 まあ、魔法なんて信じられないのは当たり前だから、こんな風に言われるのもしょうがないけど。



『では、忍者はどうでしょう?』

『忍者もおそらく、集団催眠の幻覚だろう』


『教会のテロ集団も、この忍者によって倒された可能性が指摘されていますが……』

『バカを言っちゃいかんよ、

 たいたい、2つの場所はかなり離れているんだ。

 瞬間移動でもしたとでもいうのか?』

『で、ですよね~ ありえないですよね』


 それが、そうなんだけどね~。



『で、では、

 駅前のテロ集団と戦った、二人の空手少女はどうでしょう?』

『これに関しては、証拠映像もあるらしいので、幻覚ではないようだ』


 証拠映像があるのか。

 変な映像になってなければいいけど。



『えーと、目撃情報によりますと、

 駅前に現れた二人の空手少女は……、

 一人は大学生くらい、

 もう一人は…小学生くらいだったということらしいです』


 うーむ、舞衣さんが怒りそうだ。


『常識的に考えて、小学生の女の子がテロリストと戦えるわけがないから、

 実質的に大学生の女性が一人で戦っていたのだろう

 しかし、にわかには信じられんな』

『これに関しては、映像が手に入り次第、続報をお知らせできると思います』


 不安だ……。


「兄ちゃん、どうしよう、

 私、有名人になっちゃうかも!」


 なにが『どうしよう』だ!

 嬉しそうに困ったふりをするなよ。


「俺には目立たないようにとか言ってたのに……

 お前はずいぶんと目立ってるじゃないか!」

「私はいいの!」


 駄目だこいつ、

 はやく何とかしないと……。



 その日は、かなり疲れていたので、速くに寝た。


----------


 翌日、会社に行くと、

 ナンシーに呼び出されてしまった。


 部長に断りを入れてナンシーの所へ向かう。


 きっとエレナの事を聞かれるんだろうな~。

 なんて言い訳しよう。



『よう、セイジ、来たな』

『来たよ、昨日は大変だったね』


『大変だったね、じゃないよ!

 エレナはいったいなんなんだ!』


『なんなんだと言われても……』


『警察には何とかごまかしたけど、

 私達にも秘密にするつもりか?

 セイジが、知らないわけないよな?』



 うーむ、やっぱり、ごまかしきれないか……。

 しかたない。



『えーと、

 エレナは、魔法が使えます』


『魔法……、魔法ね~

 本当だったら笑い飛ばす話だけど

 信じるしかなさそうね』



 とうとうバラしてしまった。


 しかし、ママさんはウンウンと頷いている。


 そんなはずはないんだけど、

 もしかして、知ってたのか?


『ママはなんで驚かないの?

 魔法だよ? 魔法!』


『だって、セイジが作ったアクセサリー、

 あれ、普通じゃなかったし。

 何かしらの不思議パワーの存在は確信していたわ』


 なるほど、

 ある程度は察してくれていたのか。



『でもセイジ、

 なんでエレナの魔法のことを秘密にしているの?

 あの力があれば、大金持ちにもなれるのに』

『俺は、そんなのやだな、

 エレナ自身がそうしたいって言うなら、手伝いくらいならするけど』


『じゃあ、私がエレナを説得するから…』

『やめなさい、ナンシー』


 ノリノリだったナンシーを、ママさんが止めた。


『なんでよ、ママ!

 なんで止めるの?』


『昨日の事件のことを、もう忘れたの?

 セレブになるということは、その分リスクも負う必要があるのよ。

 そのリスクと戦う覚悟を持つかどうかは、他人に言われてするようなことじゃないでしょ?』


『わかった……

 でも、私やママがケガをしたら、格安で助けてよね?』

『何言っているんだ』

『え? ダメなの?』


『エジプトで行き倒れた時、

 エレナが魔法で助けたんだぞ?

 友達から金を取ったりする訳無いだろ』

『え!? そうだったの?

 そう言えば、あの時……、

 急に調子が良くなって』


『どうやら、以前にもナンシーを助けてくれたことがあったみたいね。

 ありがとう』

『お礼はエレナに言ってくれ』

『今度あった時に、改めてお礼を言っておくわ』



『ところでママさん。

 今回の件、ジュエリー・ナンシーが狙われたんだよな?

 やっぱりゴールドの逆恨みなのか?』


『流石セイジ、ゴールドの事も知っているのね、

 でも、

 ゴールドは、首謀者じゃないみたい』

『え?』


 ゴールドが首謀者じゃない?

 どういう事だ?


『ゴールドは、お金を出しただけで、

 黒幕は別にいるみたい。

 警察に駆けつけてくれた外交官からの情報だから、きっと確かよ』


『外交官?』

『他国でアメリカ人がテロに巻き込まれたのよ?

 当然、アメリカ政府も動くわよ』


 なんか、大事おおごとになってるな……。


 犯人たちはチャイニーズマフィアだろうし、

 日本、アメリカ、中国を巻き込んだ外交問題に発展しそう……。



 俺は、なんか嫌な予感がして、

 汗が一滴、額を伝って落ちた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 矢張りセイジは正義の味方を辞めて 悪の天敵として忍者マンをするべきだよ? しかし動画を撮られると現代だと個人を特定されるよ? Aiで動画解析されると個人お特定は簡単なのさ! 以降企業では動紋…
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