299.頂上に待つものは?
翌日の日曜日、
引き続いて、別行動で事にあたっていた。
俺は、日の出の塔攻略。
55階まで攻略済みなので、今日中に頂上まで行けるだろう。
アヤは今日も、舞衣さん百合恵さんりんごの3人と遊びに出かけている。
今日の行き先は『ネズミーランド』だそうだ。
エレナは、ナンシーとナンシーママの『日曜礼拝』に同行する予定だ。
二人は熱心なクリスチャンだったらしい。
ヒルダは、今日もめぐみちゃんと一緒だそうだが、
どこに行くかは、まだ聞いていないそうだ。
ゴールドや、情報を盗み出そうとしていた『あいさん』は、まだ動きがない。
なにもしないつもりなのか?
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日の出の塔56階に登ると……。
いきなり『ドラゴン』が、いた!
マジか!
この世界に『ドラゴン』って、いたのか!
ドラゴンは、低い声で一声なくと、
火をはいてきた。
凄い!
あたり一面、火の海だ。
まあ、俺は【瞬間移動】で、少し離れた位置に移動して状況を観察してるんだけどね。
レベルもそれなりに高いので、
アヤたちを連れてこなくて正解だったかも。
よーく観察してみると、
背中に、1つだけ色の違うウロコがあったので、茶帯刀でぶっ刺してみる。
ドラゴンは、悲鳴のようなものすごい声を上げて、のたうち回っていた。
しぶといな~。
俺は、色違いのウロコにぶっ刺している茶帯刀に『雷』を流してみた。
『ドラゴン』は、びったんびったんと痙攣して、
とうとう動かなくなった。
『レベルが61に上がりました』
うお、1匹でレベルが上った。
俺は、調子に乗って、他の『ドラゴン』を探して倒してまわった。
けっきょく『ドラゴン』は、最初のを合わせて、この階に3匹しかいなかったが、
その3匹を倒しただけで、レベルが63に上がっていた。
ドラゴンの死体も3匹手に入れたし、
後で何かに使えるかな?
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57階は、光と闇が混ざり合った『太極図』の様な模様の火の玉の魔物がたくさんいたが、
狂ったようにデタラメに襲ってくるだけで、それほど強くはなかった。
それでも、それなりの数を倒したおかげで
レベルは64に上がり、
茶帯刀の試練の、『闇属性魔物討伐』が、30/30でクリアになっていた。
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58階は、キラキラ光る氷の結晶のような魔物がたくさん襲ってきた。
レベルは66にあがり、
茶帯刀の試練の、『氷属性魔物討伐』が、30/30でクリアになっていた。
なんか、凄く順調だな。
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とうとう59階だ。
頂上まであと1階!
59階は……。
ただただだだっ広いだけの、『荒野』だった。
そして、上空には今にも雨が降り出しそうな、黒い雲が立ち込めている。
しかし、敵がまったく居ない。
どうなっているんだ?
ピカッ!!
ドカンッ!!
急に、黒雲から稲光が走り‥‥。
その稲光が……。
巨大な、光る『龍』となって、現れた。
『よくぞ、ここまでたどり着いた、人間よ。』
「しゃ、しゃべったー!!」
も、もしかして、願い事でも叶えてくれるのかな?
だとしたら、何をお願いしようかな~
ギャルのパン…
いや、なんでもないです。
『私を倒せば、この上にいらっしゃる【あのお方】に会う権利を獲ることとなる。
しかし、私はそうやすやすと倒されはしない。
心して戦うのだぞ』
マジか、
やはり、次の階で頂上なのか。
そして、頂上には、誰かが待っているということか。
俺が決意を固め、茶帯刀を構えると、
光り輝く龍は、まっすぐに襲いかかってきた。
「【バリア】!」
俺が、目の前に『雷』を防ぐ【バリア】を展開させると、
龍は【バリア】に跳ね返るように方向を変え、
そのまま、俺の頭上を旋回し、
真上から襲ってきた。
「おっと!」
俺がバックステップで避けると、
龍は、そのままの勢いで地面にぶち当たり、
弾けて粉々に砕け散った。
あれ?
これで終わりなんてことはないよね?
違ったみたいだ。
光る龍は、砕け散ったのではなく、分裂しただけのようで、
小さいまま、ものすごい速度で、それぞれで動き回っている。
小さなたくさんの龍は、磁力線の様な模様を描きながら、隊列を組んで俺のまわりを飛び回り、
すきを見ては個別に襲ってくる。
おそらく、1匹1匹の攻撃力は低いのだろうけど、
『雷』属性なのは明白で、
直撃を喰らえば、しびれてしまい、
その隙に連続攻撃を食らってしまう。
一匹たりとも攻撃を受ける訳にはいかない。
試しに、小さくなった龍の1匹に茶帯刀で攻撃してみたが、
その1匹がはじけ飛ぶだけで、龍全体にはほとんど影響が無いみたいだ。
うーむ、こまったな。
小さな龍は、俺の逃げ場を奪うように、なんども攻撃を仕掛けてくる。
【攻撃予想範囲】と【瞬間移動】で、なんとかよけてはいるものの、これではらちがあかない。
「あ」
【瞬間移動】の移動先を読まれ、
逃げ場を囲まれてしまった。
ヤバイ、これは避けられない!
「【トキ召喚】!」
俺は、とっておきの【トキ召喚】を使って、時間を止めた。
「ずいぶん苦戦しているみたいですね」
トキに心配されてしまった。
とりあえず、小さな光る龍に囲まれている状態から、【瞬間移動】でぬけ出すと、
俺は、辺りを見回した。
「あった!」
じっくり辺りを見回して見つけたのは……。
1匹だけ色の違う他より若干大きめの龍だった。
おそらく、こいつが『核』なのだろう。
俺は、その『核』めがけて茶帯刀を振り下ろし、
『核』に茶帯刀が当たる直前に、時間停止を解除した。
スパッ!
龍の核は真っ二つになった。
『見事なり!』
龍は、徐々に元の龍の姿に戻っていき……。
そして、弾けて光となって消えてしまった。
「勝った!」
龍の消えた場所には、
大きな『魔石』が落ちていた。
┌─<鑑定>────
│【核融合の魔石】
│常に1GWの電気を発生させる魔石
│雷魔法習得者には安全装置が働き
│感電することがない。
│レア度:★★★★★★
└─────────
何だこりゃーー!!!
GWってなんだろう?
ゴールデンウィークかな??
しかし、おしいな。
後ちょとで、1.2GW……。
そうしたら、デロリアンが時間を超えられたのに……。
こんなの何に使えばいいんだ?
発電所でも作れってことか?
とりあえず『魔石』をインベントリにしまい、
俺は、
とうとう60階に向けて歩き出した。
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